Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 6/3夜明け前 月と火星が接近

きりん座流星群 顛末

2014-05-25 04:00:00 | 天文現象

一昨日、記事に取り上げた「きりん座流星群」は、それなりの活動があった模様です。
ウェザーニューズ社の北米からのネット中継では群流星らしきものが数個捉えられてました。
日本での電波観測(HRO)の速報を見ると、出現ピークは24日16:30ごろだったとみられ、
ほぼ予報通りの時間帯に地球が実在のダストトレイルを通過したようです。
HROの記録上はピーク時に30個/時程度の出現で、さほど多くはなかった印象です。
数百個/時という予報もありましたが、さすがにそれは楽観的過ぎる見方だった気がします。
ちなみに日本で夜を迎えた頃にはHROで10個/時ぐらいまで活動が低下してました。
実際の空で見える流星数はさらに少なかったと思われ、
好条件とされた北米でも1時間に10個見えたかどうか。
日本では1時間に1~2個見えれば幸運って感じだったでしょうか。
残念ながら関東地方は夕方から雲が広がって星が見えない状況でしたので、
個人的には何も収穫なしでした。
それにしても事前に新流星群が予測され、出現数こそ低調だったものの
予報通りの時間帯に活動が観測されたのは史上初のことではないかと思われます。
この先もこういう事例が出てくるのか、ちょっと興味がありますね。


きりん座流星群

2014-05-23 20:00:00 | 天文現象
今週末、これまでに記録のない未知の流星群が突発出現するかも?との噂があります。
仮称は「5月 きりん座流星群」で、何やら聞きなれない星座名が付いてますが、
北の空に位置するマイナー星座で、そこから放射状に流星が飛ぶと予想されているため、
そんな名前になったようです。
気になるので、ちょっと調べたことをまとめてみました。
 
いつ見られる?
日本時間で5/24(土)16:00前後に活動ピークを迎えると予報されてます。
まだ日没前なので、予報が的中すると残念ながら日本では見えないことになりますが、
3~4時間ぐらい遅れるか長引くかすれば、日没後暗くなってから見られる可能性があります。
ちなみに予想されるピークの時間帯に好条件で見られるのは北アメリカだそうです。
 
流星出現数はどのくらい?
予報を出している研究者によってばらつきがあり、1時間あたり10~数百個と予想されてます。
過去に記録がないため、予測は困難なようです。全く出ない可能性もゼロではありません。
活動ピークの継続時間も予測困難とみられるので、極端な話、
10分間に20個流れたら、1時間換算で120個/時となり、
同じ20個の出現に2時間かかったら、1時間換算で10個/時となります。
 
流星の明るさはどのくらい?
一般に流星の元になるダスト粒子が大きいほど明るく輝きますが、サイズはまちまちな上に
宇宙空間に漂ってる時には地上から直接観測できない大きさ(ミリ~センチメートル大)なので、
個々の流星についての事前光度予測は不可能です。
また、地球大気圏への突入スピードが速いほど明るく見える傾向にありますが、
この流星群の場合、非常に遅いと計算されているので、暗いものが多いとの見方があります。
逆に大きなダスト由来のものしか観測できないとなると、その数にもよりますが、
出現すれば意外と明るいものばかりっていう可能性もあります。
流星体サイズがとっても大きければ、ゆっくりと流れる雄大な流星が出現するかもしれず、
願い事を唱えやすいなんてことも考えられます。
 
どの方向を眺めればいい?
流星が空のどこに出現するかはランダムなので全く予測不可能ですが、
群流星は空のある1箇所(輻射点と呼び、今回はきりん座にある)から放射状に流れるので、
きりん座の見える北北西の空を中心にして、広い範囲を見渡すように眺めるのが良さそうです。
宵の早い時間帯に流星群活動が終息してなければ、日本でもそこそこ見られるかもしれません。
 
来年は見られない?
流星体を撒き散らしている母天体の209Pリニア彗星(公転周期5.1年)が地球に近づく時のみ、
流星群活動を示すと考えられており、地球に接近中だった今年はチャンスが巡ってきたものの
来年は遠ざかってしまうため期待薄らしいです。
母天体の公転周期から5年後が気になりますが・・・
なお、今回の流星出現の元になるダストは100年以上も前に母天体から放出されたものとされ、
それがダストトレイルと呼ばれる流星体の濃い流れを形成していて、
そこを地球が通過することで流星群活動が見られるんですね。
その辺がなかなか理解し難いところなんですが、計算上はそういうことなんだそうですよ。
つまり地球に現在接近中の彗星からリアルタイムにダストが直接降り注ぐわけではありません。
 
まぁ、ざっとこんなところです。
当日、ウェザーニューズ社が北米からのネット中継を企画しており、
個人的にはとりあえずそれを見てみようかなぁと考えてます。
その企画の案内サイトはこちら↓
 
 
たくさん流れるかどうかは微妙な感じもするので、過度な期待はせずに、
その時を待ちましょうかね。

夜空撮り 今日はどこまで 行ったやら(3)

2014-05-19 00:30:00 | 遠征日誌

だいぶ間が空いてしまいましたが、GW中最後の☆撮り遠征についてまとめます。
前夜が不完全燃焼でしたので、リベンジのため翌日もまた富士見高原に出掛けたのでした。
この日は早めに出発したので、まだ空が明るい19時台に現地到着。
天気は上々で、既に同志の方々が数名いらっしゃいました。
すぐさま機材をセットアップして、最初に狙ったのがコレ↓

2014E1_03.jpg

【ジャック彗星(C/2014 E2)】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO800,F2.8,
 総露出時間15分(3分×5コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

2日前に撮った際は薄雲に邪魔されて、まともなイメージが得られませんでしたが、
この日はよく晴れわたっていて、まずまずの画像が撮れました。尾はまだ短いです。
続いてはコレ↓

2012k103.jpg

【パンスターズ彗星(C/2012 K1)】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
 総露出時間60分(3分×20コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

これも2日前に撮りましたが、その時はM51銀河とのツーショット写真を撮るのが目的で
短時間露出しかできなかったということで、今回は時間をかけて撮ってみました。
左下方向に伸びるダストの尾が顕著です。それとは別に頭部から真下に近い方向にも
非常に淡い尾が伸びているのが辛うじて分かりますが、そちらはイオンの尾と思われます。
旬を迎える秋が楽しみな感じの姿です。
ほうき星の撮影はとりあえずここまで。次は派手な夏の天体を狙いたいところですが、
まだ十分な高度まで昇ってきていないため、時間つぶしに撮ったのがコレ↓

m094_14.jpg

【M94銀河】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
 総露出時間51分(0.5分,1分,2分,5分の各6コマをHDR合成),
 中型赤道儀使用,トリミングあり

りょうけん座にあるちょっとマイナーな銀河です。中心部と周辺部で輝度差が大きい対象なので、
多段階露出で撮影した画像を重ねて諧調を整えてみましたが、淡いリング状の外縁部の描写はイマイチで
まだ改善の余地がありますね。
夜半を過ぎ、夏の天の川も昇ってきたところで鏡筒を向けたのがコレ↓

ic4628_2014.jpg

【エビ星雲 IC4628】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO800,F2.8,
 総露出時間30分(3分×10コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

さそり座の尻尾の真ん中辺りにある散光星雲で、欧米ではエビ星雲(Prawn nebula)と呼ばれてます。
日本では高度が上がらないので市街光の影響を受けやすく、綺麗に撮るのが難しいです。
この画像も背景が濁ったような感じでイマイチですが、赤い星雲自体は濃く描出できました。
しかしまぁ「エビ」はイメージできないような・・・
そして最後に撮ったのがコレ↓

sh2-16-21.jpg

【散光星雲Sh2-16~21】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO800,F2.8,
 総露出時間30分(3分×10コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

いて座にある超マイナーな散光星雲の群れです。薄紅色の星雲が点在しているのが分かるでしょうか?
天体シミュレーションソフトで写野を表示するとこんな感じ↓

sh2-16-21写野.jpg

 AstroArts ステラナビゲータによる写野シミュレーション

右上寄りに銀河系の中心がありますが、星間物質で遮光されているのか、とっても地味な印象です。
むしろ左側の方が天の川の糠星が多くて賑やかですね。なんか意外な感じ。

ということで、この夜は一晩中晴れていたため5対象も撮影できて大満足の遠征でした。
3夜合計では11ショット撮れましたので、まずまずの成果かな。


80万アクセス?

2014-05-13 12:00:00 | アクセス記録

ブログスタートから5年と3カ月で80万PVに到達しました。
但し、GAZOOオリジナルPVカウンターではまだ6000PV以上ショートですので、
独自に設置していたカウンターの表示値での話です。
ちなみにPV数の推移グラフはこちら↓

pv-pace201405.jpg

GAZOOのリニューアル前後でペースが大きく変化したのが分かります。
元々のGAZOO謹製カウンターとリニューアル後に独自に設置したカウンターの
仕様が違うせいだと思われます。しかしまぁ、これほど違うとは驚きでした。
大台の100万PVを目指しますが、今のペースだと到達は7年以上も先という計算になり、
東京オリンピックも終ってることになりますね。
その頃までブログやってるんだかどうだか?