Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 6/3夜明け前 月と火星が接近

日本史上初の元日月食

2009-12-31 08:00:00 | 天文現象

2010年の元日は満月で、しかも部分月食が起こります。

元日の月食は長い日本史上で初めてのことだとか。

次に国内で見られる元日月食は2029年。その時は好条件で皆既月食が見られるようです。

さて、今回の部分月食の欠け方は最大で月の直径の僅か8%。大体このぐらい(↓)になります。

【2000年7月16日の月食(食分0.08)】
 ニコンCoolpix700+口径10cm屈折望遠鏡 ISO100 スポット測光による自動露出

皆既月食と比べればかなり物足りない現象になろうかと思いますが、

元日に起こるのは珍しいということで、記念に見ておきたいですね。

最も大きく欠けた状態になるのは午前4:23頃ということです。

元日の宵ではなく早朝、初日の出の前の出来事ですので、お間違えなく。

観望には双眼鏡があるといいかもしれませんね。

なお、2010年はこれを含めて3回の月食が国内で見られます。

参考サイトはこちら↓

http://www.discoverypark.jp/archive/03/0378KRbs2H2U2A.asp


太平洋から昇る初日の出を拝むのはいかが?

2009-12-30 08:30:00 | さいとしーいんぐ

かなり間が空きましたが、下田観光ネタの続きです。

今回は下田の観光スポットとして定番の一つになっている寝姿山をご紹介します。

この山は伊豆七島を見渡せる絶景ポイントがあることで有名です。

山頂にはロープウェイで行くことができ、その乗り場は伊豆急下田駅から東へ徒歩1分の

ところにあります。で、ゴンドラに乗って山頂方向を撮った写真がこちら↓

ちなみにゴンドラが昇ってくるところを上から見るとこんな感じ↓

約3分で山頂駅に到着。併設の売店を通り抜けた先がもう絶景ポイントで、

その昔、ペリー艦隊の黒船が停泊した下田港が一望できます↓

そこから北東へ遊歩道が続いており、展望ポイントが点在してます。遊歩道マップはこちら↓

しばらく歩いた先には縁結びと安産に御利益があるという「愛染堂」があります↓

境内には願い事の書かれた絵馬がたくさん奉納されてました↓

絵馬は1枚500円也。縁結び・良縁祈願用と思われるハート型の絵馬が好評のようです。

あのヤワラちゃんこと谷亮子さんも安産祈願に訪れたそうで、ロープウェイ乗り場には

サイン入り色紙が展示されてました↓

なお、ロープウェイの営業時間は9:00~17:00ですが、公式ホームページによると

元日に限っては早朝5:30から初日の出運転を行うとのこと。

で、山の上の展望台では伊豆七島の利島付近から昇る初日の出が見られるそうです。

初日の出を拝んだ後は、愛染堂の絵馬でお願い事をすれば、とっても良い一年に

なることでしょう。

「寝姿山」地図


なんちゃってランチパック ☆プリン編☆

2009-12-29 08:00:00 | 実験クン

山崎製パンが製造・販売しているサンドイッチで「ランチパック」というのがありますが、

あの具材が閉じ込められたタイプのサンドイッチを家庭でも簡単に作れるアイテムを入手!

その実体がコレ↓

「サンドでパンだ」という名称のツールで、近くのホームセンターで売ってました。

使い方の概要はこちら↓

https://www.akebono-sa.co.jp/index.php/products/detail/98

パッと見は100円ショップでも売ってそうな感じの簡単なものですが、500円以上します。

アイデア商品ということで高いんでしょうかねぇ。でも面白そうなので買ってみた訳です。

で、早速「なんちゃってランチパック」を作ってみることに。

まぁ、折角だからオリジナルのランチパックには無いような具材で試してみようと思い、

今回は「プリン」を選んでみました。

電子レンジでチンした食パンに市販のカップ入りプリンの1/3ほどを載せた状態がこちら↓

で、もう一方のパンを上に載せて「サンドでパンだ」でプレスした状態↓

出来上がり↓

具材はちゃんと封じ込められたようです。てこずるかと思ったら意外と簡単で拍子抜け。

で、半分に切ってみました↓

カラメルソースが垂れてしまいました。具材盛り過ぎだなぁ、こりゃ。

切らずにそのままパクついたら、思いっきり中身が飛び出してきたかもです。

でも、結構おいしかったですよ。残ったパンの耳はその夜、とろけるチーズとケチャップを

載せてチンして、ビールのお供になりました。

ちなみにオリジナルのランチパックシリーズには「プリン風味」というのがあるようですが、

あくまでプリン風味ということで、ただのクリームパンに近いとの噂があります。

今回使った具材は安物とはいえ、れっきとしたプリンですから、リアリティが違います。

次は何を入れてみましょうかね。


コメント
--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
グルマン [2009年12月30日 17:04]
これは面白いものがありますね。
いろんなアレンジが可能で楽しそうです。
プリンって本当にプリンを入れるのも面白いです。

fornax8 [2009年12月30日 17:40]
グルマンさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
ランチパック自体は有名ですが、このツールはまだ知名度が高くないかもしれません。
食パン1枚を折りたたんで具材を封じることで、ハーフサイズのものも作れるんですよ。
具材も好きなものが選べますから、アレンジ次第で可能性は無限大だと思います。

【緊急情報】 野口さんを乗せた国際宇宙ステーションを見よう!

2009-12-27 15:30:00 | 天文現象

先日、宇宙飛行士・野口聡一さんが国際宇宙ステーション(ISS)に無事到着しましたね。

そのISSが明日12月28日未明に日本上空に姿を見せます。

時刻は早朝の5:37頃、最大光度マイナス2等級以上の明るさで見えそうです。

マイナス2等級というと夜空に見える最も明るい恒星シリウスよりも明るいので、

光害の酷い都市部でも見えるはずです。

具体的な見え方については下記サイトで調べられます。

http://www.heavens-above.com/

英語で書かれたサイトで分かりづらいので、調べ方を以下に記しておきましょう。

(1)上のURLのサイトにアクセス。


(2)Configuratinの項目中の"from database"をクリック。


(3)国名アルファベットリストの"J"をクリック後、選択肢から"Japan"をクリック。


(4)表示されたページのSearch String:横のテキストボックスに地名を入力した後、
 "Submit"ボタンをクリック(下の例は名古屋)。


(5)検索結果から目的の地名をクリック。


(6)最初のページに戻るので、Satellitesの項目から"ISS"をクリック。

 


(7)ISSが明るく見える日時のリストが表示されたら、日付をクリック。


(8)ISSの天空上での飛行経路が黒の実線で表示されます(いわゆる星座早見形式で、

 体を真南に向けて頭の真上を見上げた際の天球を図示)。
 また、"Click here"をクリックすると日本付近のどの辺りを飛ぶのかがわかります。

で、明日未明は中国・四国地方の上空を通過するようです。

広島辺りでは最大光度マイナス3等級の明るさで南東方向に見えそうです。

東京では南西の空でマイナス2等級まで明るくなるとの予報でした。

この季節に早起きは辛いという方は、年明け1月4日や5日に夕方の空に見えるようですので、

そちらを狙ってみるといいかもしれません。

なお、少し倍率の高い双眼鏡を使うと宇宙ステーションの形も認識できる可能性があります。

お持ちの方は試してみてはいかがでしょう。


そのもの青き衣をまといて夜空の頂に輝くべし

2009-12-25 12:41:16 | 夜空のコラム

そんな紹介文が合いそうな天体がこちら(↓)

【M45】
 ニコンD80 + 口径18cm写真撮影用反射望遠鏡
 ISO800 F2.8 総露出時間70分(2分×5+12分×5コマ加算合成)
 [山梨県みずがき山自然公園にて2006年11月撮影]

通称プレアデス星団。和名は「すばる」で、六連星(むつらぼし)という別名もあります。

清少納言の『枕草子』の中に「星はすばる。・・・」という一節が出てくるぐらいですから、

「すばる」は大昔から使われてきた日本語なんです。漢字では「昴」と書きます。

クルマ好きの皆さんには富士重工のブランド名として馴染み深い響きかと思いますが、

カタカナで表記されているせいか「スバル」が由緒正しい日本語であることを知らない人も

多いことでしょうね。なお、スバルブランドのマークはこの星団をイメージしたものですが、

実際の星の並びとは少し異なっているようです。ちなみに、同社製で「アルシオーネ」と

いう車がありましたが、あれはプレアデス星団中で最も明るい星の名前にちなんで付けられた

ものです。その他にも星団中の星の名前(エレクトラ,マイア,ケレーノなど)を採用した製品が

同社から出ています。今月始めに近々発売するとアナウンスされた、知る人ぞ知るスバル

ブランドの天体望遠鏡には星団中で5番目に明るい星「メローペ」の名前が付けられてます。


さて、この天体は今の時期ですと21時過ぎに天頂付近まで昇りつめます。

肉眼でも容易に見えることで有名な星団で、普通の視力の人で5~7個の星が確認できます。

優れた目の持ち主になると10個以上見えるそうなので、視力に自信のある方は裸眼で

いくつ数えられるか試してみるのも面白いかと思います。

肉眼で見えるとは言え、この天体の美しさを堪能するなら、双眼鏡を使って見るのが一番です。

倍率は10倍以下のもので十分。条件が良ければ20個以上の星が群れている姿を楽しめます。

長時間露出による写真では、上の作例の通り星の周りに何やら霞のようなものがかかった

姿でとらえられます。これはこの星団が銀河系内を移動している途中でたまたま遭遇した

濃い星間物質のガス雲を明るく照らし出しているものと考えられています。

残念ながら望遠鏡を使っても眼視では写真のようなイメージには見えませんが、青き衣を

まとった姿を想像しながら約400光年の彼方にある若い星団を眺めてみてはいかがでしょうか。


キャラメルコーンもクリスマス仕様

2009-12-24 12:00:00 | お菓子なこと

おととい、スーパーで見つけて衝動買いしたのがコレ(↓)

トナカイのようなパッケージデザインになったキャラメルコーンです。

はちみつバター味というのは初めて食べました。

中身は普通のヤツと違って白っぽい色をしてますが、甘味はほとんど一緒かな。

バターの風味はドギツくなくてイイです。なお、ローストピーナッツは入ってません。

ちなみに、普通のキャラメルコーンもクリスマス・パッケージになっていて、

そちらは白いヒゲ入りのサンタクロースのようなデザインでした。


コメント
--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
キラリ [2009年12月28日 21:16]
こんばんは☆
私もスーパーで見て可愛いなぁ~と思いました!はちみつバター味は期間限定なのでしょうか。美味しそうですね☆
fornax8 [2009年12月28日 22:46]
キラリさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
はちみつバター味は通常パッケージでも販売中のようですヨ。
もうクリスマス仕様は終ったようですが、受験生のための合格祈願パッケージで
「カナエルコーン」っていうのも出てまして、それは3月までの期間限定らしいです。
そのはちみつバター味のパッケージデザインは来年の干支にちなんで「招きトラ猫」に
なってました。客の目を引くためメーカーも色々と努力してますね。

12時間分の軌跡

2009-12-22 12:00:00 | 星景写真

今日は冬至です。夜の時間が最も長い日ということになります。

で、この時期にしか撮れない天体写真があります。

それがこちら(↓)

【北天12時間の軌跡】
 ニコンD80 + 17-35mmズームレンズ(17mmに設定)使用
 ISO100 F8.0 総露出時間720分(30分×24コマ比較明合成) 三脚使用
 [2006年12月22日 静岡県富士市にて撮影]

北の空を狙って、12時間連続撮影して得られた画像です。

いわゆる「天の北極」を中心にして、星の軌跡がほぼ半回転したイメージになってます。

北の指針となる北極星さえも中央付近で小さな円弧を描いて写っており、

天の北極から少しだけズレていることが分かります。

一晩中晴れてくれないと撮ることができないスーパーショットです。


木星と月のランデブー

2009-12-21 21:15:00 | 天文現象

今日の夕刻、南西の空で接近して見えていた木星と月を撮ってみました(↓)。

 キヤノンEOS Kiss Digital X + 200mmレンズ ISO400 F4.0 露出1/8秒 三脚使用
 ※画像をクリックすると、大きい画像が別ウィンドウで開きます。

地球が反射した太陽光により月の欠けた部分が薄っすら見える「地球照」まで写すため、

露出オーバーにしてみました。大きい画像では木星の衛星も3つ確認できると思います。


見ると長生きできる?

2009-12-21 12:00:00 | 夜空のコラム

夜間に見える最も明るい恒星をご存知でしょうか?

それはおおいぬ座のシリウスという星です。

この季節には20時過ぎには南東の空に昇ってきます。

2番目に明るい星はカノープスという星です。

その星は、和名では聞きなれない「りゅうこつ座」という星座にありますが、

その星座の学名である「カリーナ」はトヨタ車の名前にも採用されたので、

クルマ好きの方々にも馴染みのある響きではないでしょうか。


さて、そのカノープスという星ですが、シリウスのずーっと南に位置していまして、

本州からは超低空にしか見えません。東京では最大の地平高度が2度足らずです。

今の時期ですと、深夜0時過ぎに真南にやってきます。

それを自宅ベランダから狙ってみました(↓)。

 キヤノンEOS Kiss Digital X + 28-75mmズームレンズ(48mmに設定)使用
 ISO200 F4.0 露出5秒 三脚使用

中央下端の建物の少し上にポチっと写っているのがカノープスです。

明るさはマイナス0.6等と非常に明るい星なのですが、低空ですと大気による減光が

大きいので、3等星ぐらいにしか見えません。滅多に見えないことから、中国では

これを1度見ると10年長生きできるとの言い伝えがあるそうです。

「長寿星」とか「南極老人星」という別名もあり、千葉県房総地方などでは

「布良星(めらぼし)」と呼んだりすることがあるとのこと。

しかしまぁ、上のような写真ではあまりにも寂しいですよね。

そこで、長時間に渡って連続撮影し、例によって比較明合成してみた写真がこちら(↓)。

 キヤノンEOS Kiss Digital X + 28-75mmズームレンズ(48mmに設定)使用
 ISO200 F4.0 総露出時間93分20秒(5秒×1120コマ比較明合成) 三脚使用

 ※画像をクリックすると、大きい画像が別ウィンドウで開きます。

100分以上に渡る日周運動の光跡は力強く、本当は明るいんだぜと主張しているようです。


UFOをとらえた!?

2009-12-20 08:00:00 | 天文現象

土曜日の未明に自宅ベランダにてこんな写真が撮れました(↓)。

 キヤノンEOS Kiss Digital X + 28-75mmズームレンズ(48mmに設定)使用
 ISO100 F4.0 総露出時間2分(30秒×4コマ比較明合成) 三脚使用

横線状に写っているのは普通の星ですが、それとは異質な2つの光跡が確認できます。

流れ星が2つ写ってるようにも見えますが、実は両方とも人工衛星なんです。

上の暗い方は「イリジウム96」、下の明るい方は「イリジウム58」という通信衛星です。

イリジウム衛星は衛星電話サービスに使われる商業用衛星で、大きな鏡のようなアンテナを

搭載していて、明け方や夕方に太陽の光を反射して地上のごく一部を照らすことがあります。

それが地上からはゆっくりと飛行しながら徐々に明るくなって、また消えていくように

見えたりして、時々UFO騒ぎになることもあります。この現象を「イリジウムフレア」と

呼んでます。

で、アンテナによる太陽の反射光が自分のいる所を直撃すると、最大でマイナス9等級と

非常に明るく観測されるのです。明けの明星や宵の明星として知られる金星の最大光度が

マイナス4.6等級、三日月でもマイナス7等級ぐらいですから、それよりも明るくなるという

なんともお騒がせ系の人工衛星です。


さて、今回写真でとらえたイリジウムフレアの最大光度はマイナス6等級でした。

肉眼で見えていたのは10秒間ぐらいだったでしょうか。突然空の一角から光が差してくる

のですから、知らない人が見たらさぞかし驚くことでしょうね。

ちなみにイリジウム衛星は60基以上あるそうで、それらの軌道や姿勢がしっかり分かって

いるため、いつどこでイリジウムフレアが観測できるかを計算することができたりします。

観測地の緯度・経度などを入力すれば、いつ頃どの方角でどの高度にどのくらいの明るさで

イリジウムフレアが見えるのか予報を出してくれるウェブサイトがありまして、

その結果を元に計画的に撮影したのが上の写真という訳です。

興味のある方は「イリジウムフレア 予報」のキーワードでネット検索すると、関連サイト

が見つかりますので、予報を元にこの人工衛星をご覧になってみてはいかがでしょうか。


コメント
--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
キラリ [2009年12月20日 17:07]
イリジウムフレアという現象があるのですね。
肉眼でも見えるなら見てみたいです。
イリジウムフレアを知らなかったら私はきっと流れ星と思っています!明るい所に住んでいるのでなかなか日頃は綺麗な星を見る事ができません。
fornax8 [2009年12月20日 17:53]
キラリさん、こちらにもコメントをいただきまして恐縮です。
イリジウムフレアは流星と比べて動きがはるかにゆっくりしている上に明るいので、
空の明るい都会でも余裕で見えると思います。
予報サイトで調べておけば、見える時間・方角・高度・明るさがわかりますしね。
マイナス4等級を超えるようなものを見るとびっくりすると思いますよ。