エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

冷涼を求めて三重ノ沢へ

2021年07月21日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
冷涼を求めて・・・
白老滝~三重ノ沢 循環ルート
■ 山 行 日     2021年7月20日(火)  日帰り
■ ル ー ト     大石橋P~白老滝~三重ノ沢~林道~砥石沢~P
■ メ ン バ ー      トモ、さっちゃん、petuさん、kayoちゃん、エバ
■ 登 山 形 態      沢登り
■ 地 形 図     1/25000地形図  「徳舜瞥山」
■ コースタイム     周回トータルタイム  5時間20分
<タイム>
08:00         P帯出発
08:20~30      白老滝
09:40~10:10   三重ノ沢出合でモグモグタイム

12:30         林道出合
12:55         砥石沢出合
13:20         P帯到着


★ 夏になれば・・・
異常な暑さが続く北海道・・・。
夏になれば毎年声を掛けてくれるのが同い年のトモさんだ。
ご本人は、自称沢は初心者と言うが、毎回初心者の女性を連れて楽しませているので、
その腕前はいかがなんだろうと思う?・・笑

今回は、3名の女性を連れて来たが私と初対面はkayoちゃんお一人だった。
沢は、超初心者で白老川も三重ノ沢もお初らしい。petuさんも沢初心者だが、彼女の
初沢に同行したのは私だった。
さっちゃんとは山・沢含めて始めての同行だが、ベテラン組に入る実績の噂は以前か
ら聞いていたので、今日は私を含めてご指導をお願いした。

そんなメンバーでワイワイ言いながら駐車場を出発する・・・。



駐車帯で各々準備をしている光景・・・


駐車場から「大石橋」を渡り、白老川本流に出合う支沢まで降りる・・・


まもなく本流に出合う場面・・・

★ 決めていたこと・・・
駐車場から大石橋を渡ってから本流に出合う小沢を降りるルートがある。
本流に出合ってからほんの5分ほど上流に「白老滝」があり、この遡行のお決まりコースと
している。落差10m以上あり深く大きな釜を持つ見応えのある滝である。いつもなら滝を
バックに写真だけ撮って本流を下るのだが、今日は決めていることがあってやって来た。

それは、「全員で泳ぐ・・」ことである。
下界ではすでに30℃近い真夏日となる昨今であり、冷涼を求める沢屋軍団?ならもう泳ぐ
しか選択肢は無かった。

しかし、滝に着く頃この辺りは全体が日陰で、すでに涼しく充分「涼」は味わえた。
釜に入って膝まで水に浸かるが、とても「泳ぐ」気になれず止めてしまったが、元気なpetu
さんは違った・・・。



白老滝に到着した場面・・・



半分冗談で「さぁ、みんなで泳ごう!・・なんて号令を掛けるとすかさず行動に出たのが
petuさん。いきなり釜に飛び込み泳ぎ始めた・・。気持ち良さそうだが、ここで泳いだの
は彼女一人だった。



正直、こういうのを私もしてみたかったわぁ~・・・


出来ない自分が、出来てる人を撮る複雑な心境・・・


最初の目的地 「白老滝」いつ見ても壮観な滝でした・・・

★ 本流下り・・・
今日の目的は、何と言っても「冷涼」。
通常なら4時間前後で周回出来るコースだが、泳げそうな深みがあればどこでも泳ぐ、そんな
遊び心を前面に出して一日楽しむ事にした。そしてメインの三重ノ沢では、美しいナメ滝も楽
しみ、F2では懸垂下降の訓練も試みる事にしていた。

白老滝を後にして、三重ノ沢出合までは清流ながら変化の少ない本流を下る・・。
ここは、沢を楽しむと言うレベルでは無いが、初沢ならその渓相には癒しもあり、退屈しない
で出合まで歩けるかも知れない。



左岸に出合う絶壁に見上げるメンバー・・・




深みがあれば、水に浸かる嬉しさよ・・・


とにかく水の中を歩く・・・それだけで楽しい。

★ 落ちても大丈夫、ヘツリ訓練?・・・
通常なら右岸の河原を歩くところだが、敢えて左岸の微妙な壁に挑戦。
これは、初心者にも味わって欲しい「ヘツリ」の体験だった。失敗して落ちるとちょっと
深いが、みんな一度は頭まで水に浸かっているので大丈夫。流れも遅いし、溺れる事は無
いだろう。

壁は、脆く崩れやすい。掴んだコブがいつ崩れるか微妙な壁だった。私が先頭で挑戦。
後に続くメンバーも口数が減って静かになった・・・。一番後ろはさっちゃん。余裕のカ
メラウーマンで何かを期待していたかも・・笑 でも全員無事通過した。



微妙な壁でヘツリ訓練・・・




<さっちゃん撮影>


<さっちゃん撮影> 三重ノ沢出合で大休憩・・・

★ 先頭はpetuさんとkayoちゃん・・・
出合で30分の大休憩・・・。動きたくない程天気が良く気持ち良かった。
さぁ~ここからがメイン沢。初沢と言うpetuさんとkayoちゃんに先頭を歩いてもらい、是非
驚いて欲しかった。しかし、先頭で歩く事自体初めてだったのか、足元ばかりに気を取られ
滝の出合いは後ろを歩く私たちの声でようやく気付いて歓声を上げた。



F1 高さ7~8m、幅10mほどのナメ滝・・どこをどう登るかも吟味してもらった。




やはり、水量の少ない端っこを登る・・・


たまには被写体・・・いらない写真かも 笑

★ 懸垂下降訓練・・・
F2 二段の滝にて 懸垂下降の訓練に適した場所があり昨年も行った場所。
今日は、ベテランのさっちゃんも居るので新しい下降器での使用方や支点確保などについて
教えて貰った。私自身忘れていた極意を思い出させるシーンもあり、一瞬「まずい」と思い
ながら知ったかぶりする。

petuさんとkayoちゃんは、始めてと言う「懸垂下降」。なのに恐れる事無く楽しんでロープ
を扱っていた事が印象的だった。それぞれ3回ほど繰り返して訓練終了。少しは、お役に立
てたと思っている。



余裕を見せるトモさん・・昨年が始めてとは思えない慣れように疑問視。


しっかり講義を受けていざ出陣!・・・なかなか様になっているkayoちゃんの初懸垂。


ロープをもう一本出して、横から撮る


ナメ滝の懸垂が楽しいのか、終始笑顔のpetuさんも上手。


沢で撮る写真に笑顔が絶えない。みんな自然と童心の笑顔だ・・・

★ 最後の拝み・・・
滝に出合う度に歓声轟く面々だが、そう長くない三重ノ沢の滝シーンもそろそろ終盤だ。
みんな何を拝んでいたのか?でも気持ち良さそうだった。


















★ 癒しの倒木に座る・・・
滝終盤の手前に苔生した倒木があり、木漏れ日の癒し系雰囲気が溢れていた。
これは「映える」と思い、集合を撮る事を提案したのはわたし・・・。

どうだろうか? 笑顔絶えない面々、コケのジュータンに座って斜めでも楽しさが
伝わって来るものだ。

この後、最後の滝も楽しみ少し登って林道に出る。
林道も歩き易く会話の弾む街道になった。長そうで短い林道歩きは25分で終わり
「砥石沢」に出合う。ここを下ると出発点となる「大石橋」がありその横が駐車場だ。




★ 砥石沢での余韻・・・
砥石沢の下りでは、滝らしい滝は無いが、段差の大きい階段状の場面があったり、
川底が白い一枚岩の滑がありそれが陽の光で映えて美しく、始めてなら歓声の上がる
ところもある。

後半の下りではナメが急斜度なので最後の滑り台と強引に滑り降りるが、一人の
パンツは擦り切れたみたいだ 笑






★ トモさんのおもてなし・・・
トモさんと一緒の時、必ず作ってくれる「特製・具沢山棒ラーメン」。
今回も私と打ち合わせをして無事遡行を終了した時は、駐車場でランチをしようと決めていた。
トモさんは、ラーメン。私は会場設定を担当。雰囲気でノン🍺を冷やして準備していた。

それぞれ着替えを済ませてから、手際良く会場を設定し、トモさんのラーメン作りも始まった。
ここの駐車場はほぼ貸切。タープを張ればちょっとしたキャンプ気分を醸し出し、ノン🍺でも
幸せ感は120%だ。

楽しかった遡行を振り返りながら、その場で楽しむランチ程贅沢な時間は無い。
ノン🍺でも酔うほどに美味しく、ラーメンでお腹を見たせばもう満足である。

最後に温泉で汗を流す予定だったが、コロナ禍の影響か15時で営業終了らしく
風呂無しで別れる事になった。
















※ いつもながらアップに時間が掛ってしまったが、取り敢えず終了としたい。
  写真もまだまだ沢山あるけど、全部載せられないのが残念である。また、みんなと楽しみたい沢登りだった。