エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

もう一つのフットパス

2021年04月23日 | 山へ行かない日
知ってますか?もう一つのフットパス
大島山林「とあさフットパス」



【4月21日(水)】
安平町には二つのフットパスコースがある。(・・と思う?)
一つは、道の駅「Ⅾ51ステーション」からスタートするコース。以前何気に歩いた事はあったが、
途中でコースを見失い断念していた。そして未だそのコースの全容は調べても歩いてもいない。

そして、もう一つ・・。こちらが本日のメインテーマ。
安平町遠浅にある「アイリス公園」がスタート地。簡易トイレと池があるだけの公園で誰が何のた
めに作った公園かは不明。その公園に隣接している広い雑木林があり、通称「大島山林」と呼ばれ
ている。私有地ではあるが、立ち入る制限は無いようだ。この山林にフットパスコースを作ったの
は、非営利団体NPO法人「苫東環境コモンズ」で整備されていない「勇払原野」の雑木林を色々
な視点で調査しながら整備し、地元地域の人々が気軽に利用出来る環境づくりをしている団体だ。

ちょっと話は飛んでしまうが、整備しながら排出された倒木や間伐材は、大島山林内の作業場に運
ばれ薪を作って販売している。この収益が主な活動資金となっているようだ。

苫東環境コモンズのお話は、またの機会にと思うが、実は私自身も活動に参加しているので少しず
つ紹介したいと思っている。

今日は、そのコモンズが作ったフットパスコースを夫婦でのんびり歩いて見る事にした。



今回歩いたコースをGPSログから地形図に移行したものです。


分岐点には案内板もあるが、ちょっと不明瞭なところも・・・




新緑前の雑木林・・日差しがありとても歩き易い


「ナニワズ」


山林の外周を周るようなコース取りで20mほど降りる。

★ 一周コース・・・
コースを紹介する案内図は無いが、アイリス公園Pからスタートして山林内の遊歩道らしき道を歩
いているとコモンズが作ったフットパスの標識(案内板)が目に付くと思う。コースの分岐にある事
が多く一部破損したり、不明瞭な案内板もあるが「適当に歩けばいいか!」みたいな感じで気軽な
散歩気分が大事かと・・。

取り敢えず最初に見つけた標識に不明瞭ながら「一周コース」という標識が目に止まり、進む事に
した。概ね時計回りのルートとなる。
林内は、きれいに間伐が行われた後で適度に樹間があり風通しが良い。まだ新緑の前で落葉した枯
葉が一面に敷き詰められた感じで気持ちが良いものだ。わずかな新緑と言えば「ナニワズ」と「フ
ッキソウ」そして伸び切った「福寿草」もまだ見る事が出来た。

なんの変哲もない林の散歩・・・
メインになるスポットもまだ無いが、非日常的な自然林を歩くだけでも心が晴れると言うものだ。
それが、地元の街にある事も知らず、逆に損をしていたと後悔するほどである。

コナラやハンノキ、ホウノキなどの落葉広葉樹が主で一部にカラマツなども混じっている林だ。

一周約3㎞一時間ほどの散歩だったが、これから夏・秋・冬の散歩も楽しみになりそうなエリア
だった。



遠浅川の支流とは言い難い小川は、湿地帯のような水溜まりがありその先には池もあった。


「フッキソウ(富貴草)」・・・ツゲ科の常緑小低木。花はまだ蕾だった。


アイリス公園内にある東屋と池。


この公園のご神木と呼ばれているらしいドロノキの大木


何故か中途半端な柵がある。二つある池の一つ分にしか柵はない・・・

ここの他にも苫小牧方面苫東開発工業地帯の中にも「柏原フットパス」があり、寄って見たが道順
が不明瞭でGPSが無ければ辿り着けなかった場所だった。コース入口には来れたが歩かずに帰宅。
ただ近くにある「柏原展望台」に寄ると樽前山や工業地帯を一望する高台だった。広い広い未開拓
の雑木林は、勇払原野の一角にあり苫東開発工業地帯から僅かに残された自然林だった。

知らない場所がまだまだあるなぁ~と新たに出会いはそれなりに新鮮も知らない内に開発が進めら
れて自然が失われつつある場所を見るのは忍びない気もする。

少しだけ「自遊人」になった今、知らなかった世界にちょっとだけでも触れて、誰かのためになる
ならと・・・。