エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

HYMLのNBCでししゃもオフミ

2017年10月29日 | 美味しい・・・お店
初開催も恒例にしたくなる・・・
鵡川のししゃもオフミ
HYMLのNBC(呑んべ会)が集結
ゼロ次会から始まるのがNBC流
■ 開 催 日    2017年10月28日(土)~29日(日)
■ 開 催 地    むかわ町道の駅「四季の館」内食堂たんぽぽ
■ 時   間    18時~21時まで
■ メ ン バ ー     イノ、iwa、シェルパ、エバ
■ 宿 泊 地    道の駅敷地内テント泊

★ 初開催・・・
ししゃもの街むかわ町は、私の生まれ故郷。
HYMLの岳友iwaさんより兼ねてから開催への要望があり今回ようやく実現する運びとなった。
メンバーは、HYMLの非公式ライングループNBC(呑んべ会)のメンバー全員に声を掛けた。
全員二つ返事で「参加」を表明、私が幹事役となって準備を進めた次第だ。

当日は、現地・道の駅にお昼まで全員集合の予定だったが、それぞれの都合で二人は夕方着と
なってしまった。ただイノさんと私はお昼過ぎに到着し、早々NBC流となったゼロ次会を開始した。


★ NBC流ゼロ次会・・・
本宴会を一次会とすれば、その前の宴会をゼロ次会と呼んで昼間っから飲むのがNBC流と定義付けた。
ゼロ次会の会場は、予定通り「ぽぽんた市場」内にある食堂である(食堂の名前は無い)。
ぽぽんた市場は、道の駅「四季の館」から徒歩約2分のところにある。
この食堂を営むのは中学校~高校まで一緒だった同級生のS氏。本職は地元の漁師だ。
奥さんと二人で営むも店は季節制の営業で4月から9月までは土日のみの営業。
10月から12月中旬は毎日営業も平日は10時30分~14時、土日は16時までと短い。
大きな理由は、漁時期にあるようで夫婦で船に乗り漁をしていると言う。
12月中旬から4月までは店に出す食材の漁が無いので閉店している・・。

店はカウンター席のみ全9席で満員御礼だ。
人気店で行列が出来るのは日常の事。この日も12時過ぎから店の外で数名が並んでいた。
のれんから顔を出して店長に挨拶だけして一端店を出た。

昼過ぎに着く予定のイノさんが着いたのは14:30頃だった。
私は待ち切れず、席の空いたころを見計らって食堂に行き二つ席が空いていたので座る事が出来た。

しかし、店長のS氏は私にいきなり「帰れ!」と優しい言葉を掛ける。
「どうした?」と返すと「今日はもう疲れた・・・お前に出す料理は無い」と言うのだ。
「分かったよ、ならば料理しなくていい生ビールをくれ」と注文する。

そんな馬鹿話をしているとイノさんから「着いたよ~」と電話が来て合流。
ようやく「ゼロ次会」がスタートした。



通称「ぽぽんた食堂」と勝手に呼んでいる店内の様子。奥に居るのが同級生のS氏。

★ 柳葉魚天婦羅にイノさん絶賛・・・
生ビールで乾杯し二人だけのゼロ次会がスタート。
最初に注文したのは「柳葉魚天婦羅」700円。これは生のししゃもを開いて天婦羅にしたものだが
素材が生きた絶品だと絶賛したのはイノさんだ。
その他にも定番の「煮つぶ」は300円でこの量(写真を参照)。柔らかくしっかりだしが染みて旨い。


絶品の「柳葉魚の天婦羅」


定番の「煮つぶ」


「カレーのフライ」もふっくら柔らかで旨かった。

★ つぶやき・・・
つぶやき・・・って、ツイッターではないぞ。
お客さんがイクラ丼を注文しどんぶりご飯にシャリが見えないほどイクラを乗せる様を見ていて
「イクラ旨そうだなぁ~~」と小さくつぶやいた・・・。
するとS氏、小鉢に入ったイクラを何気にカウンターに置き「喰え、旨いぞ」とつぶやく。

つぶやきが聞こえてのつぶやきサービスだ。

更にメニューにはない「日本酒はないか?」と聞いたら「あるぞ!貰ったやつだがな・・」と
根室の酒「北の勝」を一升瓶ごと目の前に置く。びっくりしたが「貰ったやつならタダだな」と
言うと「いいぞ・・」といい全部飲めともう客扱いではない。

最後に自家製「イカの塩辛」もサービスでお会計二人で2900円だった。
注文したメニューを足したら確かにこの値段だったが、なんとも贅沢な1時間半だった。



小鉢の「イクラ」


メニューにはない日本酒ボトルで・・・?

本宴会ししゃも三昧プラス
イノさんとほろ酔い状態で店を出て道の駅「四季の館」へ移動する。
iwaさんとシェルパさんの到着は17時前後だったので、先に温泉に入る事にした。
その前に今日の寝床であるテントをホテルの許可を得て指定された場所に設営した。



止む終えずテントを張る場合はホテルのフロントに申し出て許可を得よう。


1キロ10000円近くすると言うサーロインのA5をドサッと出す


松川(マツカワ)を丸々一尾使った刺身とむかわ産真つぶの刺身盛合わせ


競うようにササっと焼きすりダイコンを付けて頂く

★ メインは究極のししゃも・・・
店長の絶妙な配慮で肉・刺身の順で最後メインのししゃも焼きに移行する。
通常の営業では出せない極上・特大のししゃもが出される。この色と艶そして大きさはここでしか食べられない。
卓上の炭火でじっくり焼いていく。そして贅沢に「パクリッ」と頭から頬張ると肉厚の身が口いっぱいに
広がり幸せ感は半端ない!



これぞ求めた究極のししゃもだ!!・・・




HYMLの非公式グループ NBCのメンバーたち


この大きさです・・・


毛ガニの甲羅揚げ・・・中は毛ガニの身とみそはもちろんキノコなども入って絶品


締めの料理は鍋・・・ししゃもとシャケなどが入って出汁はオジヤにして締める


オジヤ・・・食べ切れず残してしまった


忙しい中、オーナーの苫米地さんも一緒に撮った記念写真だ

★ 二次会、ししゃもの握りを求めて・・・
道の駅食堂「たんぽぽ」の閉店は21時。
ぎりぎりまで居座って、もうお腹一杯なのに一つだけ出なかったメニューがあった。
それは「ししゃもの握り寿司」だ。
やっぱりこの時期むかわに来たら一度は食べたいと思うししゃもの握り。
しかし、この食堂では裏メニューでも出す事は出来ず食べるなら他への移動が余儀なくされる。

有名なのはご存知、ししゃも寿司元祖の「大豊寿司」だが、ちょっとしたエピソードがあった。
それは2年前の2015年3月に大将の前川 豊氏が引退を表明。
大豊寿司は閉店かと心配され町に激震が走ったが、その後後継者が決まり安堵したファンと町民たち。
新しい大将は鈴木祐介氏と伊藤京太郎氏と聞く。今年も大いに賑わいシーズン中は満員御礼だったようだ。

だが、美味しい店はここだけにあらず・・・
地元組が勧めるししゃも寿司なら「叶寿し」が一番だね!(あくまでも個人の評価です)と言う。

まぁこの時間には大豊寿司も大野商店も閉店しているので他にないと言えばそれまでだが
とにかく「食べたい」と二次会会場は「叶寿し」に決まった。

早々、電話を掛けて予約し道の駅を出た。

歩いても5分程でむかわ町末広の繁華街に着きその一角に叶寿しがある。



地元では知る人ぞ知る 握りの旨い店「叶寿し」




この時期限定、ここでしか食べられない「ししゃもの握り」・・・他のメンバーは始めてらしい


すし屋ですから他の寿しも食べたいです・・・

脂が乗って柔らかい食感と甘さがすぐに引き立つししゃも寿司。
私以外のメンバーは始めてのししゃも寿司に皆感激した様子。
ビールをまた飲み日本酒を追加して話も尽きない・・・が、何時に店を出たのかもう記憶がない。


★ 三次会・・・
さすがに次の店に行く余力は無くテントに帰る。
あらかじめ用意してある三次会用のビールは、クーラーに冷えている。
マットもシュラフもすでに用意しあとは、安着の儀でまた話は尽きないメンバーたちだ。

iwaさんがなにやら調子が良くなって元気を吹き返す。
私はちょっと眠くなってきたが一杯、二杯とビールは飲んだ。
どんな話をしていたのか・・・また記憶を無くした私だが「楽しかった」事だけは覚えている。

就寝したのは午前2時頃か?・・・



最高のテント場になった敷地内の芝生


HYMLのNBCは、やっぱりこうでないといけない・・・





大人4人ならゆったり寝られるテントは快適だった・・・


★ これが究極のししゃも・・・
鵡川の道の駅は、朝風呂に入れることでも有名で飲んだ翌日は朝風呂と決めていた。
しか~し、2時過ぎまで飲んで寝て起きたら7時を過ぎていて朝風呂の時間帯が過ぎてしまった。
近くの温泉はどこも10時からなので朝風呂はもう諦めるしかない。

朝食は、麺屋「ハイエース」でインスタントラーメンをみんなで食べた。

その後、苫米地さんに電話してししゃもの購入を依頼し朝から店を開けて貰った。
店と言っても有名な大野商店のように店頭にすだれ干しを出す事はないし店内にもししゃもは無い。
知る人ぞ知る「究極のししゃも」造りに拘った加工法で他のししゃも店とは一味違うのだ。

基本的に店頭販売はせず、注文をするのはいつも友人・知人や大口の個人客が多い。

魚の宝石と呼ばれるだけあって一般的にはお安い魚ではないが、ここでしか味わえないししゃもを
食べたら家族にも食べてほしいと思うのは私だけではないようだ。
苫米地さんのししゃも講義を聞きながら全員ししゃもを購入し、来年の開催も決めて解散した。



苫米地さんが拘る絶品のししゃも・・・店頭では見る事の出来ないすだれ干しだ