エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

トリプル台風に追い打ち・・・

2016年08月31日 | 山へ行かない日
8月前例なき台風の道すじ
1週間に3度の台風に追い打ち10号
【8月31日未明】
近年、過去に経験のないほどの猛烈な雨や風が北海道を直撃し各地に大きな被害をもたらしている。
台風本体が北海道を直撃すること自体が過去あまり例が無く、直撃してもこれほどの大雨をもたらす
ことなど想像も出来ない状況が今宵発生してしまった。

その始まりは8月17日台風7号、次に21日に台風11号、23日に台風9号が上陸した。
その前にも9日には台風5号、15日には台風6号が接近・通過し道東方面を中心に大雨を降らせた。
そこに追い打ちを与えたのが今回の台風10号だった。

1週間に3つの台風が北海道を直撃し、1ヶ月で6つの台風が北海道をかすめる事態がまさに
前例なき事でその原因は、
新聞でも報じられているように太平洋高気圧が平年に比べて北東に停滞
している事に加え、日本海では冷たい空気の固まり「寒冷渦(かんれいうず)」が発生し、北海道に台風
や雨雲が近づきやすい状況が続いていた。
とある。

9月も要注意・北海道・・・
私は気象に関してまったくの素人だから関係者の新聞ネタしか頼るものがないが、8月の異常事態が
9月も要注意という事を危惧している。






登山を楽しみたいから・・・
台風の被害に遭われたすべての方々に対し真摯にお見舞い申し上げます。
私自身も北海道人としてこれまでに経験のない大雨や強風の凄さを目の当たりにしました。
幸い住んでいる地域では川の氾濫も無く風による建物への影響もありませんでした。
しかし、テレビや新聞で報道される被害の状況を知らされる度に胸が締め付けられる思いです。

自然がもたらす猛威は、人間界ではどうする事も出来ないのか?
と改めて自然の怖さを認識させられましたし、想定を超える猛威がこれからも来るとすれば
今自分たちが何をしなければ・・・と考える時間をもらった気がします。

趣味と言いつつも「登山」は、まさに自然相手のスポーツ。
四季を通じて山に登る行為は、自然の良さと怖さを知らずして達成出来ず
常に慎重にそして知識と技術と感性を持って安全にその目標に近づけて行くスポーツです。

基本、雨が降れば山には登らず下界で地形図を眺めています。
雨が降れば遡行などはもっての他・・・。雲が厚くなれば退避する事も重要な判断です。
雪山を登れば雪崩に注意し、寒さ対策も重要です。
吹雪になればホワイトアウトにもなり先が見えなくなって方向を失う場合もあります。
道無き藪山は、根曲がり竹やダニそして熊の恐怖とも戦いながら挑戦するのも登山です。

そんな登山を楽しめるのは、自分の住む地域や家族そして働く職場があるからであり
その環境が崩れた時「楽しむ登山」は単純に生活の中から消えて行くものかも知れません。

登山を通じて北海道を中心に多くの仲間と知り合う事が出来ました。
もしかすると被災された仲間も居るかも知れません。だとしたら自分だけ呑気に山を楽しむ
事は罪なのではないか・・・?

休日も「山に行けない日」には、色々考える時間があります。

各地での被害は、山に無縁ではなく登山道への道も閉ざされた林道や橋の決壊そして
がけ崩れ、川の氾濫などで今後大きな影響もあると予想出来ます。

何も出来ない無力感と山に行けないストレスはありますが、じっとガマンの時だと
言い聞かせています・・・。