エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

南暑寒岳 (1296.3m)

2016年06月20日 | 山紀行 (増毛・夕張・芦別)
  9年ぶり2度目の来訪・・・
  南 暑 寒 岳 (1296.3m)
■ 山 行 日    2016年6月18日(土)~19日(日)  南暑寒荘前泊
■ コ ー ス     雨竜沼湿原コース 往復
■ メ ン バ ー     24名
■ 登 山 形 態      登山道
■ 地 形 図     1/25000地形図  「暑寒別岳」「国 領」
■ 三角点・点名    三等三角点 点名「南暑寒岳 ミナミショカンダケ」
■ コースタイム    登り 3時間33分  下り 2時間45分
<登り>
05:32        南暑寒荘出発
06:55~07:00   雨竜沼湿原展望台
07:30        南暑寒岳登り口
09:05        南暑寒岳頂上
  
<下り>
09:47        下山開始
10:35        湿原入口
10:42        木道分岐
11:05        木道分岐
11:13~20      湿原展望台
12:05~15      白竜の滝
12:32        南暑寒荘



18日南暑寒荘へ行く前に腹ごしらえで立ち寄った道の駅「田園の里うりゅう」レストラン「サルルン」にて


野菜味噌らーめん 750円


GPSログではありません。赤い実線はすべて登山道です。

★ 会社の部活に参加「夏山初め」山行・・・
18日は南暑寒荘泊(1000円)、今回の食事担当は函館組の若手シェフ・夕食メニューはBBQだった。
しかし、外は霧雨・・・。
もちろん山荘の中では出来ないので外でのBBQだが、芝生のキャンプ場は草が濡れて足元が最悪。
検討の結果、管理事務所の前にある橋の上が良いなぁ~と事務所管理人に相談交渉・・・即OK。
私を含めブルーシートやポール、ロープなどが偶然にも車載してあり、手際良く簡易タープを設営。
20人以上が座る椅子は暑寒荘のベンチを借りて解決。炭を熾し早々の準備は進む。

急遽だったが人数分の簡易タープが完成するとまだ明るい16時過ぎから宴会ムードが高まって来た。
準備が整うか否か代表の挨拶を受けて「乾杯」の音頭で夕食タイム開始だ・・・

今年度の部活としては最初の企画、「夏山初め」と銘打って選んだ山が南暑寒岳だった。

個人的には、2007年以来9年ぶり2回目の「南暑寒岳」だったので楽しみにしていた。
山荘での宿泊は初めてだったが立派な山荘には水洗トイレはもちろん炊事場、ガスコンロ、鍋、
冷蔵庫も完備され申し分ない施設と思った。

外でのBBQタイムは、暗くなる前にお開きとし手際良く撤収。
二次会は、山荘の大部屋で行いいつもながら私が最後まで飲んでいたかも知れない(笑)



霧雨の中、臨時の簡易タープを設営。無事BBQの夕食タイムが始まった・・・


食事担当をしてくれたのは函館組の若手部員たち・・土地柄良くイカの一枚焼きは美味かった


宿泊した「南暑寒荘」1階に大部屋と談話ホール・トイレ・キッチンなどがある
2階は10人前後の個室が3部屋あり基本は相部屋となる。(山荘全体では定員70名)



二次会に差し入れたお酒は大好きな「まる田」と「北の錦大吟醸」

★ 登山日和に・・・
頭もうろうとした朝を迎える。 (いつもの事です・・苦笑)
それぞれ5:30登山開始に合わせて自主的に起き、各自で朝食を済ませる決まりだ。
記憶はあいまいだが昨夜は22時頃まで飲んでいたような気がする。
お開きになって倒れるように床に就くと死んだように爆睡してしまったらしい。
それでもちゃんと4:30には起きて朝食も取って荷物も片付けて登山靴も履けた・・・

山荘の前で全員集合。
リーダーの挨拶を受けて登山開始。総勢24名だった・・。

5:32  登山開始
私は当然の如く最後尾からの出発。出遅れるも早く歩けなかった。


登山開始後10分程で第一渓谷吊橋に着く


第一渓谷吊橋


登山道から見下ろす「白竜の滝」下山時は下まで降りた・・・


雨上がりの朝、雲海が見事だった・・・

★ ひと汗掻いて・・・
6:55 湿原展望台
ここまでマイペースをキープしながら一緒に登ってくれたのは函館から参加のタカモリさん。
昨夜の賄いリーダーを担当してくれた若手の部員である。昨夜が初対面なのに、私を見て
すぐにエバさんですか?・・とバレてしまった。
ブログをいつも見てくれているらしく顔を覚えていたらしい。世間は狭いなぁと思いつつ顔出し
ブログなので山では時々声を掛けられ事もあったので、不思議ではないがちょっとびっくりした。
彼とまたどこかで同行出来ることも楽しみだが、色々な話をしながらここまで付き合ってくれた。

湿原展望台に着くと多くの部員が私たちを待っていてくれたようだ。
先頭の人は30分も待ったと言っているが、二日酔いの私が遅いのではなく先頭が早過ぎるのである。
団体行動なのであまり離れ過ぎも良くないが、待たせたお詫びを言って少し休ませてもらった。

一行は長い列になって先頭組が見えないほど離れてしまったが、行き付く終点は頂上でそれぞれの
ペースで歩くことは了解済みのパーティーなのだ。

私もひと汗掻いて気分も晴れ、湿原の爽やかな風を受けながらペースを上げる事が出来た。

この時期、期待した風景は二つ。一つは湿原に咲き乱れる花々。もう一つは南暑寒岳と暑寒別岳の
残雪風景である。その期待に辛うじて応えてくれたのは残雪の風景。
広大な湿原の向こうに広がる暑寒別の残雪。白と緑そして青空の三拍子が揃った二度目の展望は
この時期ならではの限定なのだ。

しかし、湿原の様子が少しおかしいと感じる。
湿原に咲く花々の花期が少し早いのか咲く花の種類が少ないのは理解出来るが、湿原の水が
異常に少ないように思えた。その分雑草的な乾いた草が目立ち風景が淋しく見えた。
これが私の思い違いであってほしいと思った。
もう少しすると一斉に花々が咲き誇り、湿原の池に水が溢れ大きな流れを作る雨竜沼湿原に
なっている。きっとそうなっているのだろうと信じて次の再来に期待する事にした・・・。



登山口から約1時間30分で湿原入口にある展望台に着き景色が一変する


正面左側が「南暑寒岳」、右側奥が主峰「暑寒別岳」だ!


湿原を歩く仲間たちはずっと先に居る。出遅れた私はまだ展望台だぁ~


湿原内は木道が整備されていて一方通行になり周回するコースとなっている




今はミズバショウが花盛りでした・・・


オオバタチツボスミレ


ショウジョウバカマ


湿原と南暑寒岳


オオカメノキ


沢沿いに競い合って咲くミズバショウたち


鮮やか過ぎる黄色が眩しいエゾノリュウキンカ


南暑寒岳の登り口(展望台の下)にはまだ大きな雪渓があった・・・


展望台から見下ろす湿原とその先の雲海が神秘的・・・


エンレイソウ


ツバメオモト


エゾヤマザクラ?

★ 絶景再び・・・
7:30 湿原出口
9:05 南暑寒岳頂上

結果的には、3時間半足らずで登ったことになり標準タイムより30分も早い。
先頭組は更に30分早くついているらしく若い力に勝るものなし・・である。

全体的にコースは整備されていて歩き易い。一部雪渓が残っていたり登山路が流水でぬかるんでいる
箇所もあるが、迷う事無く頂上まで辿りつける。
三等三角点ながら展望は良く特に主峰暑寒別岳や群別岳方向は絶景である。
夏道は暑寒別岳まで続きその道もはっきりと確認出来整備されていることが想像出来る。
いつかは繋いでみたいと希望するが、長過ぎる登山道の往復はつまらないので繋げるなら
交差縦走のプランで仲間と出来れば・・と思っている。

9年ぶりの絶景は薄い靄が掛かり暑寒別岳の頂上には雲がかかって見えなかった。
群別も最初は見えずボンヤリとした絶景に満足していたが時間が経つに連れ少しずつ雲が取れ
最後に撮ったのが下の写真である。

結果的に42分も滞在し下山に入るが、先発組はこの景色を見ずして降りたことになり
「残り物に福来る・・」である。

9:47 下山開始


6/19 南暑寒岳 (1296.3m) 頂上にて・・・AさんとKさんが不在の22名で撮る


エバの夏山スタイル  9年ぶり2回目の南暑寒岳でした・・


頂上から望む暑寒別岳


頂上から望む群別岳と奥徳富岳

★ ひとり駆け足下山・・・
かなり変わったパーティーかと思うかも知れないが、登りも下りもバラバラなのが特徴だ。
頂上での集合写真は2人の到着を待てず、22名で撮り終えると各自の判断で下山を開始して行く。
私は15分位後に下山を開始したが、気が付けば一人で降りていた。

足場に気を付けながらも駆け足で下山するのは久しぶりだ。
何人かの部員を追い抜き湿原まで約50分で降りてしまった。
木道からは走る事を止めてのんびりと歩きながら復路専用の景色を楽しみ
何度も振り返りながら残雪の暑寒別を目に焼き付け湿原を後にした。



エゾイチゲの小さな群落


湿原から望む主峰 暑寒別岳1491m


同行の仲間 暑寒別岳を背に 市〇さんと田〇さん


早咲き?の「ハクサンチドリ」


湿原が異変なのか池の水が少ないのが気になった・・・


「オオバナノエンレイソウ」


「シラネアオイ」


ちょっと自信が無いが「エゾノジャニンジン」


「マイズルソウ」


「白竜の滝」下まで降りてマイナスイオンを浴びながら撮る


登りでは撮る暇が無く下りで撮る「サンカヨウ」登山口近くで咲いていた



12:32 南暑寒荘登山口
バラバラの一行も最後だけは確認する。
全員が無事下山したのは13時を過ぎた頃だろうか・・
それぞれが支度を終えて全員が管理棟前に集まる。
リーダーの挨拶を受けて次の山行予定が報告される。7月末の夏山合宿は日高のカムエクだ。
出来れば参加したいと思っているが、実は個人的に13日からカムエクに行く予定をしている。

皆さん お疲れ様でした。食当の函館さんにはお世話になりました。
豪華で美味しいBBQありがとうございました。

帰路、雨竜町の温泉「いきいきの湯」で汗を流し、更に国道12号線沿い茶志内にあると言う
ドライブイン「しらかば茶屋」で遅い昼食を食べた。
この店では「とりめし」が有名だと聞き、お昼時は行列が出来ると言うから興味津々である。
幸い14時を回っている時間に行列は無いが店内には多くの客が居て私たちの後からも次々と
入店していた。

おススメのメニューは、とりめしとラーメンのセットメニューで850円也
注文したのはとりめしと塩ラーメンセット・・・ラーメンはあっさり昔風だったがとりめしは
格別美味かった。セットメニューでそれぞれハーフサイズだったのでご飯が足りなかったが次の
機会はとりめし定食大盛が食べたいと今から楽しみだ。
とりめしのお土産550円が人気らしく食べ終わったお客さんが5つ6つと買って帰るのを
見ると納得の評判店と分かる。



とりめしと塩ラーメンセット


透明感のある塩スープとナルト、チャーシュー、玉子などがトッピングされた昔風ラーメン




とりめしドライブイン「しらかば茶屋」 美唄市茶志内町日東入口 0126-65-2768


※ 6/26 アップ終了・・・