エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

増毛山魂・・・強風撤退の暑寒別岳~東暑寒岳 ~北暑寒岳

2015年04月27日 | 山紀行 (増毛・夕張・芦別)
強風・撤退で1000m超峰全15座踏破、お預け・・・
暑寒別岳 (1491m)東暑寒岳 (1126m)北暑寒岳 (788m) 
■ 山 行 日     2015年4月26日(日)  日帰り
■ ル ー ト     暑寒荘~暑寒別岳~東暑寒岳~北暑寒岳~暑寒荘
■ メ ン バ ー     夫婦登山 №5
■ 登 山 形 態       山スキー
■ 地 形 図     1/25000地形図  「暑寒沢」「暑寒別岳」
■ 三角点・点名    東暑寒岳・・・三等三角点・点名「東暑寒岳・ヒガシショカンダケ」
■ コースタイム    C855(5合目)付近まで
              登り   2時間     下り   50分

<登り>
06:30      登山口(暑寒荘駐車場)出発
07:18~25   佐上台593付近(標識54番)
08:30      5合目(855)付近 標識84番で登行中止

<下り>
08:35      下山開始
09:20      駐車場



GPSトラックは、岳友山ちゃんのHP「ゆっくり歩きで低山を楽しむ」よりお借りし編集しました。

※ 樺戸・増毛山魂の1000m超峰全15座
01.暑寒別岳 (1491m)・・・(05.04雪)(10.05雪) (13.05雪)
02.西暑寒岳 (1413m)・・・ (10.04雪)
03.群別岳 (1376m)・・・ (09.04雪)
04.尾白利加岳(奥徳富岳)(1346m)・・・ (14.05雪)
05.南暑寒岳 (1296m)・・・(07.07登山道)
06.浜益岳 (1258m)・・・(08.04雪)
07.幌天狗 (西群別岳)(1222m)・・・ (09.04雪)
08.雄冬山 (1197m)・・・(08.04雪)
09.中ノ沢岳 (1189m)・・・ (08.03雪)
10.東暑寒岳 (1126m)・・・未踏
11.ピンネシリ (1100m)・・・ (14.11ツボ)
12.恵岱岳 (1060m)・・・ (13.04雪)
13.浜益御殿 (1038m)・・・(08.04雪)
14.大滝山 (1038m)・・・ (15.03雪)
15.待根山 (1002m)・・・ (14.11ツボ)


4/26 暑寒荘前の駐車場はほぼ満車状態でしたが、なんとか駐車出来ました・・

★ 快晴予報に全15座踏破を狙うも・・・
樺戸・増毛山地の1000m超峰は全部で15座を数える。(それぞれ数え方は違います)
エバ夫婦が目指す1000m超峰の基本的なカウントは、国土地理院の地形図(1/25000図)に
山名の載っている山だが、例外として標高点や三角点のみの山でも登山界に於いて名称のある山も
一部カウントする事にしている。
樺戸・増毛山地の中では、中ノ沢岳、西暑寒岳、東暑寒岳、幌天狗、奥徳富岳が地形図に
山名が表記されていない。他にも三角点を持ちながら地形図に山名が無い山はあるが、一般的に
メジャーになっている以上5座を加えて全15座が目指す山としている。

この山域、最初に夫婦で登った山は、2007年7月登山道のある「南暑寒岳」だった。
以降毎年のように一座、二座と登頂しながら今年まで14座を登る事が出来た。
振り返ればどの山にも思い出があり、懐かしさと時々の楽しい・苦しいエピソードが蘇える。
なんやかんやと9年の歳月が流れ、とうとう残すは「東暑寒岳」のみとなった。
簡単な山など一つも無い。自分たちの力量に合った無理をしない登り方は、同じ山に何度も
足を運びようやく登頂に至る時もあった。
東暑寒岳も一度挑戦しつつ読図を間違えて別の尾根に降り、下山してから間違いに気付く・・・
そんなすでに笑い話も、あれはあれで懐かしい山行の一つで記憶には新しい。

暑寒荘まで除雪の情報を聞き、この日の天気予報から最後の一座を目指す事にした・・・。


★ 下界は強風、山は烈風・・・
天気予報は快晴も強風である事は承知していたが、現地判断で出発する。
3:05 自宅出発
代車のスズキスイフトに乗っていざ出発。ちょっと心細い夏タイヤだから峠の走行は要注意だ。
岩見沢市北村に来ると気温が0度を示す、道路は乾いているから大丈夫と思いつつ慎重になる。
月形から峠に入ると-3度まで下がった。快晴予報の早朝は冷え込むがこのタイヤで大丈夫?
浜益に近づくと少しずつ道路脇に残雪が目立ち始める。さすが豪雪地帯の春は遅い・・・。
そして海岸線を北上して増毛町を目指すが、日本海の白波は飛沫を上げながら時おり道路まで届く。
車のハンドルにも影響を及ぼす突風と波飛沫の塩のせいでフロントガラスが白くなる。
「こりゃ~ヒドイ風じゃ・・・」「下でこんな風なら尾根は烈風だなぁ~」なんて車中で会話しながら
取り敢えず登山口の「暑寒荘駐車場」に行こうと決めた。

6:05 暑寒荘駐車場着
連休最初の日曜、予想通り駐車場は満車状態だった。
それでもあと3台ほど停められるスペースがあったのでラッキーだったかも知れない。


★ 取りあえず出発・・・
6:30 登山開始
山荘に泊まっていた登山者が少しずつ外に出て来て、すでに出発したパーティーも居た。
この場所でも時々強い風を感じ、遠くで風が唸るような音も聞こえて上の状態が想像出来る。

すでに脳裏には「今日もまたダメかぁ~」と諦めの境地だったが、せっかくだからと取り敢えずの
出発を決めた。



先行者と共に駐車場を後に歩き始めた・・・

★ 標識54番・・・
7:18 標識54番着
地形図で言うと標高593の「佐上台」より少し南側の尾根上に着く。
途中の斜面では強風で足が止まる場面もあったが、スタートから50分程で着けたのは
順調だったと思う。何せ先行者も居ればトレースがしっかりと残り地図を出して見るような
迷う場面は無かった。

取り敢えずのスタートで最初の目標である尾根に着いた。
天気は快晴、やはり風は強いが誰もここから引き返す者は居ない。

取り敢えず「行ける所まで・・・」と再び出発した次第です・・・。



標高600m付近の尾根上を取り敢えず・・・出発する


標高700m付近から望む「西暑寒岳」と前方のコブは標高1075mの「炭釜ノ上山」


烈風を受けて足が止まるチーヤン

★ 強風で登行中止・・・
8:30 標識84番 登行中止
標高は約850mで5合目付近だった。
ここまで来る間、何度も足が止め耐風姿勢をとった。
すでに登行を中止して下山して行くパーティーも居る。
逆の果敢に登っている人も遠くに見える・・・
で、自分たちは無理をしない「登行中止」と決めた。



押し風になった下りのスキーだけは楽しかった・・・

★ 駐車場・・・
9:20 駐車場着
やはり下りは早い。
尾根を下りてしまえばあの強い風が嘘のように消えてしまう。
日差しが暑く夏日のスキーのようだ・・・(ちょっと大げさ)

ちょっと不完全燃焼のまま登山口の駐車場に着く。
満車状態だった車もかなり無くなっていたが、遅く来た車が路上脇に目立つ。

「また来るわ・・・」と早々別れを告げた。


★ 寄り道・・・
増毛町の国稀酒造は9:00~の営業で開いていたので立ち寄る。
まだ10時前もお客さんが多いのは意外だった。
試飲は出来ないが、新酒と限定酒をつい買ってしまった・・。
増毛特産越冬りんごも美味しそうだったのでゲット。1袋300円でした。

「早いから帰宅したらジョグしよう・・・」と今日は温泉はパス。

次に寄ったのは、浜益漁港の朝市。
もう11時を過ぎていたので終わったかと思えば沢山の人で賑わっていた。
チャリティーで提供していたホタテ汁を頂きながら市場を見渡すも残っていたのはホタテだけ。
貝付ホタテ5枚1袋で500円は今夜の安着の肴だ。

浜益名物「煮タコ」は売り切れていたので、国道沿いの店で買った。









国稀酒造の新酒「清風せいふう」と浜益の煮タコ


テレビで知った噂の和牛・・・見るだけの予定がつい買ってしまう


これが霜降りA-5ランクの和牛ロース・・・100g1180円也


口の中で解けて無くなる食感?・・・美味しかった贅沢感


これも美味しいホタテの刺身と国稀新酒


焼きホタテも絶品でしたぁ~・・・・ごちそうさま


★ 登頂断念も楽しいドライブでした・・・
13:50 帰宅
早々にシャワーで汗を流しさっぱりとすると卓上には一品、二品と産物が並びはじめる。
楽しみだったファイターズ戦のテレビ観戦も間に合い、パーティー気分。
まずは冷たいビールで安着乾杯!!

ホタテもタコも和牛ロースも酒もすべて旨かったぁ~・・・・・。

最後のピークも踏めなかったのに何故かこんな贅沢。

リベンジを誓い、19時には二人とも就寝でした。

お疲れ~・・・。




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