エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

花満開・・・ニセイカウシュッペ山 (1879m)

2012年07月18日 | 山紀行 (十勝・大雪)
花満開の楽園・・・
ニセイカウシュッペ山 (1879m)
(ガスで視界不良も花満開に大満足、チーヤン初登頂、エバ17年振り)

■ 山 行 日   2012年7月17日(火)   1泊2日
■ コ ー ス    中越コース
■ メ ン バ ー  
  夫婦登山№13
■ 登 山 形 態     登山道
■ 地 形 図   1/25000地形図 「中越」「ニセイカウシュッペ山」

■ コースタイム  登り 2時間50分  下り 実質約2時間
<登り>
05:05        登山口
06:30~40     見晴台
07:55        ニセカ頂上


<下り>
08:05        下山開始
08:15~40     アンギラスへ向かうも悪天のため途中引き返す
             大槍にも登る
09:50~10:05  見晴台
11:00        登山口



ニセカの登山口

【7月16日(月)】休日(海の日)

★ プロローグ・・・


ここに決めるまで天気予報と睨めっこしながらどこの山へ登ろうかと試行錯誤していた。

16日各地でくもり時々雨・・のマークが多く17日は比較的晴れの地域が多かった。

久しぶりの1泊登山の計画なので少し遠出をしたい希望もあり、チーヤンの未踏峰「ニセカ」に決めた。

エバは実に17年振り2回目のニセカになるがこのコースは始めてだし以前の記憶はほとんど無いので

実質初登頂の気持ちだ。

今回の計画では、いつもお世話になっている小樽のパッポ隊長の記録を参考にさせて頂きました。


★ 登山口・・・

「愛別IC」から無料の高速に乗り「上川層雲峡IC」で一般道に降りる。
すぐに国道273号線に入り天幕山を左手に見ながら東へ走ると高速道路(旭川紋別自動車道)の下を
2度通過して300mほど進むと右手に「ニセイカウシュッペ山13.4K」の標識があり右折する。
道はダートの林道となるが走り易く道なりに約2.5キロ進むと施錠されたゲートが現れる。
管理は上川森林事務所(01658-2-2001)。
ここから道なりも途中左折するところがあり標識を見逃さないように注意したい。
約10キロで広い駐車スペースのある登山口に到着する。

まだ陽の高い16:50だった。
早々に安着の準備をして貸切の登山口で車中泊を決める。

【7月17日(火)】  くもり


★ ハイキング・・・

エバの持っている夏山ガイドは、昔の清川コースしか載っていない古い本で今一つ頼りにならない。
やっぱり新しい情報がほしいと岳友
パッポ隊長の報告をプリントアウトして持参する。

今回は、登山道のある山であることと天候も良くなかったので詳しい紀行は割愛する事にしました。

とにかく花々を楽しんで頂きたいし、それだけが楽しかった山行でした。

片道5.5キロですが、登山口の標高がすでに1140mもあり標高差は約750mしかありません。
少しずつ高度をあげつつも決して急登な登りは無く整備された登山道はまるで「ハイキングコース」
でした。登行時間も3時間を切れば初心者向きの遊歩道登山と言っても過言ではないほどゆったりと
登れた山でした。

登山道には標識も1キロ毎に設置されていて安心だろうし、天気さえ良ければ本当に楽しい登山が
楽しめるだろうと次回の登山も誓ったいい山でした。



整備された遊歩道のような登山道にびっくり・・・


「マイズルソウ」【ユリ科】 珍しい花ではないが登山道で最初に出迎えてくれた。


「ウサギギク」【キク科】 標高1300m付近から登山道脇に目立ち始める。そして・・・


「ミツバオウレン」【キンポウゲ科】 ちょっとピンボケも可愛さベスト10


「見晴台」標高1533m登山道の中間地点 天気が良ければ頂上や表大雪も見たかった


「モミジカラマツ」【キンポウゲ科】 カラマツソウとは明らかに葉が違うので分かり易い


「カラマツソウ」 【キンポウゲ科】 
上のモミカラと葉を比べてほしい・・・同居しているのも面白かった。



「マルバシモツケ」【バラ科】 


「アカモノ」【ツツジ科】 登山道脇に何箇所か小さな群落を作っていたなぁ~


「コガネギク」 【キク科】 シナノキンバイが横行するなかで目立たないが元気でした。


「ミヤマホツツジ」 【ツツジ科】 図鑑で名前を探すのに苦労した花です


「チシマアザミ」 【キク科】 アザミの花期はこれから・・まだ子供ですね。


「シベリアシオガマ」 【ゴマノハグサ科】
シオガマギクと思ったが葉が互生しているのでシベリアかと?



「クルマユリ」 【ユリ科】
黄色と白の花々が多い中でオレンジ色の個性あるユリは非常に目立っていた。



「ミヤマキンポウゲ」 【キンポウゲ科】 黄色い花はみんな同じに見えてしますが微妙に違うんですね


登山道に群生するシナノキンバイに感動! 


「エゾツツジ」 【ツツジ科】色鮮やかに沢山点在して咲いていました。


「エゾヒメクワガタ」 【ゴマノハグサ科】 小さい花のベスト10かな。


感動の大群落「シナノキンバイ」


どうしてもまた写したくなる登山道の群落たちです・・


「エゾコザクラ」 【サクラソウ科】 大きなコザクラ群を見たのは始めてです。


「ジンヨウキスミレ」 【スミレ科】 ちょいピンボケ。スミレの種も多いがジンヨウは珍しい


「コエゾツガザクラ」 【ツツジ科】 大雪の代表的なツガザクラも花冠で色々区別するらしい?


「イワブクロ」 【ゴマノハグサ科】 頂上近くになって増えて来るも本場樽前には及ばないかな?


「ヨツバシオガマ」 【ゴマノハグサ科】 群れと言うより家族で咲き誇るシオガマにも感動です


「トウゲブキ」 【キク科】 昨年の中天狗から認識の強い花でした。


「ヒメイソツツジ」 【ツツジ科】 開花していたのは少なかったが大雪オンリーのツツジです。


「ハイオトギリ」の群落も珍しい・・


「ハイオトギリ」 【オトギリソウ科】 大雪山では普通かも知れないが大きな群落は始めてみた


「チシマギキョウ」 【キキョウ科】 何故故にこのような厳しい所で・・・


「イワギキョウ」 【キキョウ科】 その次ぐ近くに咲いていました・・


「エゾウメバチソウ」 【ユキノシタ科】 



「ニセイカウシュッペ山(1879m)」頂上  ガスで視界ゼロそして強風でしたぁ~


「タカネシオガマ」 【ゴマノハグサ科】 真上から見た映像です


「タカネシオガマ」 同じものを横から写しました・・背の低いがっしりタイプです


「チングルマ」の大群落  大雪以外ではもう花期を終えているのに・・感動です。


こんなに花に接近して撮れるのも大雪らしいうれしさです


「ウズラバハクサンチドリ」 【ラン科】 これが見れただけでも来た価値がありましたなぁ~


「コケモモ」 【ツツジ科】 花期を終えようとしていたのか咲いていた花は少なかった


「アオノツガザクラ」 【ツツジ科】


「エゾノマルバシモツケ」 【バラ科】 マルバシモツケとは微妙に花期がズレ生育地も高い所に咲くらしい


「ハンサンチドリ」 【ラン科】 よく見ると優美で可憐な花だと思った・・・


「イワキンバイ」 【バラ科】 認識したのは今回が始めてかも・・


「エゾノハクサンイチゲ」 【キンポウゲ科】 
チングルマに混じって目立たないも背伸びして元気一杯もらいました



またまたチングルマの群落を写してしまいました・・


「シナノキンバイソウ」 【キンポウゲ科】 
やっぱりアップも撮りたくなる美しさです



「チシマフウロ」 【フウロソウ科】 すべての花が群落する花の楽園です


下山時に見晴台からようやく望んだ「小槍」です


「オオバミゾホウズキ」 【ゴマノハグサ科】 登山口が近づいて見つけたホウズキでした


「シロバナニガナ」 【キク科】これも間もなく登山口で発見でした


花三昧を終えて間もなく登山終了の白樺通りです・・・

★ エアコン・・・

車のエアコンが故障してまったくクーラーが利かず、窓全開の帰路でした。途中の温泉で汗を流そうと
思いましたが、クーラーの利かない車に戻ってまた汗を掻くのは必至だったので・・結局地元の街まで
戻りようやく汗を流した次第です。

のちに修理に出すとエアコンのガス漏れが発見され修理費に75000円なり・・・と宣告されましたぁ~