エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

なんと言う無情な元旦の恐怖・・・

2024年01月02日 | 日記
なんと言う無情な元旦の恐怖

昨夜は、夫婦二人の大晦日だった。ここに住んでから今年で28年目となるが夫婦二人で過ごす大
晦日は始めてかも知れない。チャンネル小僧しながら最後は紅白歌合戦を観て、「ゆく年、くる年」
で除夜の鐘と共に新年を迎えた。初詣も初日の出も出掛けずに、朝はゆっくりと起きてまるで寝正
月を実践した朝だった・・。
起きると快晴の空と眩しい程の朝陽が差し込み「ご来光」では無いが体いっぱいに浴びて気持ち良
かった。「どうぞ今年もいい年になりますように・・」って、誰に拝む訳でも無くついそんな気持
ちに掻き立てられた。


改めて皆さま、新年明けましておめでとうございます。拙ブログは、開設15年目となりました。
これまで沢山の訪問者の皆さまから力となるコメントを頂き、更新の励みになっていますし、北海
道の山情報が少しでも誰かのお役に立てたら幸いです・・・。今年も出来る限り山情報提供と夫婦
登山紀行を載せられるよう精進したいと思っています。どうぞよろしくお願い致します。


・・・と、ここまで書いて、この後の文面がネガティブな内容になってしまい更新出来ずに時間が
経った。


更新の手を止め、余りに天気も良いので、元旦の散歩と称し自宅から歩いて安平山に登り、下山後
はそのまま初詣に行こう!と決まり、午後からの出発となった。そして、2時間強の散歩を終えて
帰宅し見逃した紅白の映像をNHK+で観終わった時である。突然「緊急地震情報」がテレビ画面
に映りビックリした。なんと石川県能登を中心に震度7の地震が発生し、同時に津波警報が日本海
側の広い範囲で発せられ、避難を呼び掛ける警報が何度も繰り返し流れた。
「うそだろ!今日は元旦だよ」と信じられない思いでテレビに釘付けとなり、入る情報に聞き入っ
ていた。

津波注意報・警報は、北海道稚内から九州長崎の日本海側全域と北海道太平洋側西部にも発せられ
た。わが街から一番近い海は苫小牧やむかわ町で注意報の区域にも入っている場所だった。ただ海
から30㎞以上離れた町なので仮に津波が発生したとしても届く場所では無いが、6年前の胆振東
部地震では、震度6強に見舞われたわが街・わが家であり忘れる事は出来ない。


日が明けた1月2日、次第に被害の情報が少しずつ明らかとなり、石川県輪島の火災や崩れ落ちた
家屋の映像が流れ始める。ケガ人や死者の数も報じられその甚大な被害が、真冬の元旦に起きたん
だと改めて落胆してしまう。

なんと言う無情な元旦の恐怖が同じ日本の石川県で発生したのかと、決して他人事では無かった。



2024年1月1日 安平山 (166m) 頂上にて


三角点の上、年末に供えたミカンが増えていた・・・


頂上から見下ろすスキー場と市街地。遠くには芦別岳と日高・幌尻岳を望む・・

★ 災害の教訓って・・・
6年前、2018年9月6日に経験した「北海道胆振東部地震」、震源地に近い安平町は震度6強
で午前3時過ぎに発生した。たまたま私は休みの日で在宅し夫婦で就寝中の事だった。
二世帯で一階に住む母親は、入院中で留守だった事が幸いして、ケガも無く安心した。

「ズドーン」と突き上げる衝撃で目を覚まし、すぐに大きな地震だと分かる。その後大きく横揺れ
があり、立って逃げる事は出来なかった。寝床の足元には大きなタンスがあるので倒れると下敷き
になる事は普段から話し合っていたので、とにかく部屋の隅に移動してタンスの下から逃れるのが
精一杯の避難だった。その間、流しにある棚から鍋が落ち、食器も落ちてグチャグチャになる音が
聞こえる。揺れがいったん収まって少し落ち着くと家の電気を点けて散乱した家の中が目に飛び込
んだ。しかし、すぐに電気は消えて停電となった・・・。


幸い家の傾きや崩壊は無く二人とも無事を確認し、ホッとする。あの夜から断水は9日間、停電は
7日間続いたわが家での避難生活だった。

(中略)

「災害は忘れた頃にやって来る」というが、正に突然に起こるのが自然災害である。もしもの時に
あの災害を教訓に「備えあれば患いなし」と救急用品や非常食・水の確保をしようとしたり、避難
する場所や経路を確認したりするものだが、人の噂も四十九日とばかりに備えたこと自体も忘れて
しまうものである。そうなれば救急用品がどこに仕舞ったのかも忘れ、そんな時に突然の大地震が
来てもどうにもならないと言う事になる。

わが家の場合、津波警報に注視する事は無いが、家の損壊と火災には要注意である。母親は町内の
特養施設に入所中なので、取り敢えず地震時の安否確認は夫婦二人が最優先だと思っている。

アウトドア用品も充実しているので、電気、ガス等には不自由しないし、先日ガスストーブも購入
している。マイカーハイエースも被害さえ無ければ家が崩壊しても取り敢えずの避難場所になる。
教訓を生かして備えたものではなく常に兼ね備えたアウトドアグッツが非常時に役立つと言ったと
ころだろうか。



初詣・・追分八幡神社にて


夫婦して「大吉」だったと一応喜ぶ事にしよう・・・

★ 他人事では無いが・・・
狭い日本、地震国日本、地球温暖化、異常気象・・・そして、大地震と津波。
誰にも予想がつかない出来事はいつどこで起こるか分からない。今日が幸せでも明日死ぬかも知れ
ないし、今日の事を明日忘れてしまうかも知れない。

今回のように日本のどこかで大きな災害が起きても、起きていない場所があれば昨日と変わりない
生活になって当然でもある。被災した人たちに同情しても自分たちの生活が優先する。小さな寄付
は出来ても死んだ人を助ける事は出来ない。

正直、他人事では無いが、かと言って率先して動き出す術は無いと言っていい・・。
今はただ、被災した地域の皆様にお見舞いを申し上げ、亡くなった方のご冥福を祈るばかりである。
なんとか乗り切って欲しいものだ・・・。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿