エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

HYML三段山オフミ

2024年01月10日 | 山紀行 (十勝・大雪)
HYML三段山オフミ三段山(1748m)

■ 開 催 日 程     2024年01月06日(土)~08日(月)  2泊3日
■ 参加メンバー   24名
             (ino、洋ちゃん、八ちゃん、アウル、ヨモギ、アオちゃん、カズ、前島、chocoyoyo、まゆ、
                ゆみっち、サクラエビ、レナウン、メグ、悦っちやん、ベン、nob、たかなお、あつし、チョー、
                ima、ゲッツー、エバ) 計24名(名前はハンドルネーム、赤字は女性メンバー)

■ 開 催 会 場     上富良野町営温泉「白銀荘」
■ 開 催 目 的     HYML懇親会&BC(バックカントリー)

■ 山 行 日    2024年01月07日(日)
■ ル ー ト    白銀荘~南東尾根ルート
■ メ ン バ ー     10名 (まゆ、チョー、ベン、カズ、悦っちゃんゆみっち、八ちゃん、あつし、レナウン、エバ)
■ 登 山 形 態     山スキー
■ 地 形 図    1/25000地形図 「十勝岳」
■ コースタイム   登り  2時間50分    下り  50分

★ 共通した楽しさを求めて・・・
HYMLの「懇親会・オフミ」と称する企画すべては、会員個人の企画で進められている。
それは、会長や事務局長など役員の存在しない会・メーリングリストである事が理由である。
なので規約も規定も無いし、会員同士が山の情報交換をする場を提供しているだけの会と大雑把に
説明できる。しかし、それだけなら会員同士の顔も見えず、会員同士で山に行きたいと思っても、
お互い誘いずらいのは当然だろう。それを解消したいと行ったのが、会員同士が顔の見える場を作
る事で、直接情報交換をしながら懇親を深めて来た事が大きな輪に繋がって行ったのではないだろ
うか。その中で、夏山・冬山、沢登りなどを行う上で発生するリスクを少しでも下げるための各種
講習会や訓練も企画・実施されて来た。メンバーの中には山岳会の重鎮的ベテランや登山ガイドの
プロの方もこうした企画に無償で協力してくれている。「ルック岳」「三段山オフミ」「オフミの
地方開催」「山小屋での懇親会」「スキーキャンプ講習会」「雪崩講習会」「各種登山ガイド本の
取材協力」「沢登り企画」「自然保護ボランティア活動」「山のトイレを考える会」等々、色々な
場を通じてHYMLは成長し続けて来たと言っても過言では無い。

これまで何度となくお伝えして来たが、1999年12月に創立したHYMLは、25年目を迎え
顔の見えるオフミも継続されている。今回の「三段山オフミ」は、宿泊を兼ねた懇親会としては最
大の企画でもあり、そこに共通した楽しさを求めて集まる会員は絶えない。


★ 縛られない個の自由と責任・・・
まだお正月気分の抜けない1/6からの開催だったが、一泊組、二泊組を合わせ総勢24名の参加
があり、BCを始め懇親会も盛り上がり楽しい時間に感じたのは私だけでは無いと思う。

集合時間や登る山も自由、登らないのもOKの懇親会だから、誰とどの山に登るのか?リーダーは
誰なのか?ルートは?装備は?と誰も心配する人はいないのが現実。メールで指名して一緒に登る
事は可能だが、基本はすべて自己責任で登るルールは今も変わらない。グループから離脱して途中
単独下山する事も可能だし、一旦下山するも登り返してスキーを楽しむのも自由なのである。

縛られない個の自由は尊重されるが、同時に自己責任は常にあり、ケガや遭難を含めた事故等には
人一倍の注意は必要になって来る。



1/6 到着した白銀荘で合流出来たメンバー6名で出掛けたBC・・・

初日の6日、白銀荘に着いたのは10時頃で、同じくらいに着いていたメンバーと合流出来た。
それが、上の写真の6名で一緒に登る事になった。コースは白銀荘コースだが、最初からピークは
目指さず足慣らし程度で降りる予定で歩き始める。昨夜降ったとされる新雪は約20㎝ほど。シー
ズン最初の雪を感じながらマイペースで歩く。メンバーの内二人が途中で降りて前十勝方面にも行
きたいと申し出があったので、私たちも降りて白銀荘で別れた。最高のパウダーとは言えないが、
そこそこに「楽しいスキーを楽しめたので良し」として白銀荘に着いた。ほんの1時間ちょっとの
BCだった。


★ 白銀荘大部屋貸切での懇親会・・・

白銀荘2階にある宿泊施設に大部屋があり、ここを貸し切っている・・・


初日に泊まったメンバーたちと記念写真 (18名)

いつも会っている人、久しぶりの再会、初対面の方・・・毎回の懇親会での出会いは人それぞれ違
うが、会うだけでも楽しくなるオフミはHYML独特なのかも知れない。

昼過ぎから下山したメンバーは、温泉に浸かりまったりと出来るし、私も下山後に温泉に入ってか
らすぐにビールを呑み始めた。賄い役として手を上げてくれた悦っちゃんの指示があれば飲んでい
る途中でもお手伝いのため1階にある厨房に行くが、まだBCを楽しんでいるメンバーは宴会まで
下山すれば良いのである。一応、参加者全員揃ってからの懇親会となるが、遅れる人がいれば始め
るのも恒例である。
お酒の持ち込みは各自だからいいが、18名分の夕食と翌朝食を作る賄い役は大変である。でも男
も女も関係なく準備から片付けまで全員で手伝って、また宴会に戻る仕組みはなんとも気軽で苦に
ならないものである。

持ち寄ったお酒を呑み合って、語らう話題は人それそぞれだが、初対面の方なら個人情報の交換が
欠かせないのが私の性分である。酒を注ぎ合い山談議は楽しいし、他の話題も尽きないエンドレス。
22時の消灯まで大人の懇親会は今回も続いた・・・。


★ 三段山BC・・・

1/7 三段山を目指すメンバーが13名。内、先に行くメンバー2名、途中下山が1名だった。

8:30 白銀荘玄関前集合・出発で集まったメンバーは最初11名だったが、「足が遅いから先
に行きます」と言うメンバー2名が出発したので9名になったが、当日到着組の2名と出会い再び
11名となった。しかし、1名はスノーシューのため次第に遅れ始め途中で離脱する旨申告があり
単独で下山した。
HYML山行では、こうした事は常であり暗黙の了解はみな納得して参加している。

結局10名のパーティーで頂上を目指した。テレマーク1名を含む50代~70代の編成。ざっと
見て初心者はいないようだったが、私が一番スキーは下手かも知れない不安はあった。



前方が頂上尾根、ここまで登ったのも久しぶりだった・・・

登る途中何度が天候の急変があり、前方が見えないホワイトアウトや風が強くなって頬を打つ痛い
思いもした。先頭のスピードに付いて行けず離れる場面もあったり、「ここで止めても良いよ~」
と弱音を吐く自分も居た。でも今日は、いくら時間が掛ってもピークを踏みたいと豪語していたし
下からは大勢の登山者が登って来るのを見て力が湧いて来た。

そして、11:25 登り2時間50分で頂上に立った。
頂上で先行していた2名とも合流出来たが、下りも先に降りてしまった・・。頂上には30人を超
えるような大盛況で写真待ちするほど混み合っていたが、天候も回復して来たので全員で撮る事が
出来て良かった。ただ個人的な写真や行動食を食べる時間は無く、後続組と入れ替わりで明け渡し
下山するせわしさは止む負えないにしても残念だった・・。

11:50 下山開始。
この山を知り尽くしているベンさんを先頭に案内役となった。
全体的にまだ雪は少なめで尾根上の所々ではハイマツが顔を出している。ベンさんのお勧めは沢ル
ートで西沢が良いのではと華麗なシュプールを描き滑り降りた。次にあつしさんとチョーさんも続
き、絶対転ぶだろう私も先に滑り出した。そして、他のメンバーも滑り始め歓声を上げる!
メンバーが逸れないようにチョーさんが中間で待機し誘導。ベンさんが沢底まで降りてしまったの
でチョーさん判断で回り込むルートを選択し、その旨ベンさんにも伝えた。

一時樹林帯を通りながら登りのルートに合流した時ベンさんとも合流。もうコースの終わりで各々
の滑りで白銀荘に着いた。ほとんど休みなしだったので写真も撮れなかったが、今季最初のスキー
としては大満足である。いいコースを滑ってくれた仲間たちに感謝である。



1/7 「三段山 (1748m) 」山頂にて 10名のメンバーで。

★ 記憶と記録は違う、まとめ役は必要・・・
山頂と白銀荘での集合写真は私の携帯で撮っている。BCコースタイムはYAMAPアプリを起動。
部屋での行動は自由と言っても誰かが何かの指示を示さないと収拾がつかないから団体であるが故
必要である。「何時から夕食」「何時頃、写真?」「スピーチタイムのMCは誰?」「片付けは?」
「明日はどこへ?」「何時朝食?」「チェックアウト時の荷物は?」「何時に帰る?・・」等々。
こうした事をまとめる役を誰かがしないとなんにもまとまらない。最初から決めていないから気付
いた人がその役をするしかない。最後には何もなかったように終わって見えるが、メンバーの中に
は必ずまとめ役はいるものだ。

そんなことが参加すれば気になる私。だから自然とまとめ役をやってしまっているし、参加者から
の問合せが何故か私に来る。最終日もほとんどのメンバーはBCを楽しみ温泉で汗を流してから帰
宅する。私もそうするつもりでいた。しかし、貸切の大部屋は10時には明け渡し空の状態にしな
くてはならない。飲み残したコップや食器がテーブルに残っている。お風呂で使ったタオルが干し
てある。荷物バックが部屋に置いたまま。テレビも点いたまま。

朝一番に周知していれば、問題なく自分もBCを楽しめたかも知れないが、にわかまとめ役はそこ
まで気が回らなかった・・。車の雪掻き、忘れ物のチェック、荷物の整理・・自分自身の作業もあ
るからBCに行く気持ちになれない。早く帰りたい自分も居た。




1/8の朝撮った写真。周知した内容が変更となり一人写っていなかった・・imaちゃんゴメン。

メインは懇親会と考えれば、山行での記録は人それぞれで良いと思うが、山行途中や頂上での記念
写真は欲しいと思うのは私だけなのだろうか?今年の三段山オフミでは誰々が居たねって記憶を辿
っても、なかなか全員の顔を思い出す事は難しい。でも写真があれば記憶も蘇り、時々のエピソー
ドも浮かんで来ると言うものだ。私はそれを大事にしたいと思うので、せめて集合写真は残したい
とみんなにお願いするし、みんなにも渡したい派である。

今回も楽しかったオフミ。この思い出を大切にとって置きたい。ありがとうございました・・。