今は亡き 父が戦前 大阪で
結婚しては 働いてたよ
そのときに B29とか 空襲に
まつわる話 聞かされたこと
( まだ、子供のころに、聞いたから。 )
空襲が 激しくなると 予想され
妻( 母)と姉とを 田舎へ疎開
自分だけ 一兵卒で 大阪に
残って仕事 空爆危険
家壊し 仕事の役目 B29
やって来たとか 逃げるも必死
火砕流 火柱立って 逃げ惑う
民と側溝 這い伝いつつ
顔を泥 スレスレに這う 民衆も
真似してついて 逃げたと談話
( 父は、独学で科学的知識を吸収していた人だった。 )
安全な 逃げ方はハテ 火柱が
上に向かうと 風下危険
風上の 側溝めがけ 這いながら
側溝の穴 空気を吸って
( みんな真似して逃げたと。 )
防災の 訓練なんて とても無理
助かった人 おかげさまとか
( 私が物心ついたとき、話してくれた。 お父さん、ありがとう。 )