カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

旅してきます。

2008-10-29 | オデカケ

今夜から旅に出かけます。


自作の旅行計画表。
旅や山の計画担当はいつも私。
どこへ行くにも公共機関を利用している我が家では、電車やバスの乗り継ぎ等、
綿密に調べていかないと目的の場所に着くことが出来ません。

あっちをたてればこっちがたたず、は毎度のこと。
今回は5回ほどこの計画表を書き直しました。
天気も絡んでくるので、うまくいくといいのですが。

しかーーーし!
一番の問題は昨日の朝から風邪を引いてしまったワタシにあり!
旅の途中で熱出したり、は過去にもあるんですが、
旅行前に風邪引くのは・・・(以前高熱でキャンセルしたこともあった)
3ヶ月も前から予約してたのに・・・自分のバカバカ。

悔しいので気合で行ってきま~す全行程制覇してやる~

11/3に戻ってきます、では皆様もよい週末を。







それぞれの味

2008-10-26 | ヒビのこと

土曜日は、

【大琳派展】
混雑を避けて夕方行ったので、ゆっくり楽しむことが出来ました。
個人的に本阿弥光悦の「舟橋蒔絵硯箱」が好きでした。


日曜日は、

【落語・柳家蕎太郎】
とにかく蕎太郎さんの新作が好きです~、面白いです、あっぱれです。


芸術の秋を堪能した週末でした。



お礼はいらない。

2008-10-24 | ネコ

先週、夜家に帰ったら床のあちらこちらに「白い毛」が落ちていた。

この・・・毛は・・

我が家のネコの毛でした。
うちのちゅーはアレルギーを持っているらしく、しょっちゅうかゆがっています。
が、時々それが大爆発するようで、この日もかゆくてかゆくて掻きむしってしまったのです。
いつも同じ場所、胸の辺りが直径10センチも地肌になってました。
(私にも飛び火して大変な目に遭ってたんですが・・・)

慌てて以前もらった薬を飲ませてみたけれど、はいちゃう。
仕方なく傷がこれ以上広がらないように、
舐めない為のカラーを装着。


ネコにとってはこれが結構嫌らしい、
でもゴメンネ、仕方ないのよ。

翌日、会社から帰って速攻確保!(動きが怪しいと逃げられる)自転車に乗せて病院へ。

先生にいつもより長持ちするという注射をしてもらった。
「カラーははずしちゃダメだよ~オマエは舐めちゃうからな」
それから二日間、カラーしっぱなしで動けず、ふてねのちゅー。

でもそのおかげか?きれいに治った、良かったね。

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おとといの朝4:00頃、いつもなら一緒に目覚ましが鳴るまで寝ているちゅーが、
何やら私の布団の周りをぐるぐる廻っている。
時々「あ~う~」と鳴きながら。

「っるさいなぁ・・・」と薄目を開けてみると、暗闇の中、
ちゅーの口元に黒っぽい影が

心当たりは合ったが、眠くてまだ寝ていたいので寝室から追い出して二度寝。

が、ドアの外から
「な~な~な~~
としつこく鳴く。

あんまりうるさくて寝ていられないので仕方なく起きてみると・・・やっぱり。


傷が治ったお礼が横たわっていた・・・


「あ~よしよし、アリガトね。えらいね~よく捕まえたね~」

と頭をなでてやると満足そうにブツから離れた。

毎度毎度・・・お礼はもう、いいから。
掻き毟らないでね





錦秋の立山・観光編

2008-10-22 | ヤマのこと

その1 その2 その3

【10/13 室堂⇒乗り物で扇沢 バス扇沢⇒信濃大町駅¥1330 大糸線信濃大町駅⇒松本駅 松本⇒(あずさ)新宿】

とうとう今日は帰らなくては。幸い、首の痛みも軽くなっていた。
最終日は天気予報通り、快晴だった。
帰るのもったいないけど、家まで7~8時間くらいかかるので混雑に巻き込まれないよう7:00にテント場出発。


霜柱をバリバリ踏みながら歩道へ。
帰りは「地獄谷」経由で室堂ターミナルへ戻ります。


途中黒玉子製作中のお兄さん発見。3ケースくらいあったぞ。


到着した日はガスで見えなかった「ミクリガ池」
まぶしい!(逆さ立山?)


室堂周辺の紅葉はもう終盤だったが、チングルマの果穂が風に吹かれたままの形で固まっていた。


今度はお花の時期、弥陀ヶ原まで歩いてみたい。称名滝、大日岳も・・・


帰るのが嫌でターミナル前でグズグズ。
ほーーんとイイ天気!もう一回登る?(笑)


美味しいお水、頂いて帰ります。


(よくパンフレットに載ってる写真の位置はここかな?「タンボ平」と「黒部ダム」)
諦めて室堂ターミナルを後にし、トロリーへ。
大観峰駅で行きに見れなかった景色を見に、展望台まで上がる。
眩しくて目を開けていられないほどの快晴!


え~と、これが、


これで。


これが・・・


これで、と。

もいっちょ!



前回行けなかった大天井。いや~~眺めが良いの何のって。すごすぎます




ケーブルカーに乗ってしまえばあっという間に下界へ。
さよならー!立山さん!!


「黒部ダム」は風も穏やかで既に暑い。室堂と気温差10度くらいあるんだもんね。
もこもこ、こんもりの紅葉と、ダム湖の蒼のコントラストが美しい。


せっかくの良い天気なので、ダム展望台まで上がる。
昨日はあの青い空との境、稜線からダムを見ていたんだよね?
あそこを私が歩いていたんだ、と思うとやっぱりちょっと嬉しい

観光で十数年前にここを訪れた時と、自分の視線の先が確実に違っていたのが面白い。
興味を持っているものに自然と目がいくものですねー。
あの頃はダムの放流とアイスとお土産ぐらいしか多分見ていない(汗)
今の私はダムの上の立山と、ダムの下の下の廊下、どこまで続くのだろう?
あっちの山の向こう(薬師?)はどうなっているんだろう?遠くばかり見ていた。

ダンナは雄山よりここの展望台までの階段(下が透けているから)のほうが怖い、と言う。
私は全然怖くないのに?私の怖いポイントとは違うらしい


立山にはまだまだ訪れたいところがたくさん。
雷鳥さんにも会ってないし。
また、絶対来るね。
と誓って、眩しい黒部ダムを後にした。


アイスはやっぱり食べたけど・・・(笑)(黒部ダム限定なんとかいちご?味)


と~~~っても素晴らしい思い出と、体験が出来た立山でした!
(幸い扇沢までは空いていて、大きなザックでも邪魔にならなくて助かりました。
上がってくる方は3時間待ちだったそうです)

おしまい。

長文お付き合い頂きありがとうございました。


錦秋の立山・その3

2008-10-21 | ヤマのこと

その1  その2

続きです。

「大走り」への分岐を見送り、真砂岳に到着。


(真砂岳山頂標識はさりげなさすぎて見逃しそうだった)

「大走り」の方へ目をやると、下の方は急そうだし選ばなくて正解だったかも。

なぜなら・・・
分岐を過ぎて登ったその先に・・・
私には初めて見る、大パノラマが広がっていたからだ!!


(右前方には白馬御一行さま?)

!!す、すご~~~い!!
そうか、そうなんだ。
これが「雲上の散歩道」と言うものなんだ・・・

なんて美しい・・・
これは、やはりここまでこないと味わうことの出来ない、
澄んだ空気や天の近さ、同じ高さで見れる荒々しい山の姿。


すばらしいよぉ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(涙)
生きてて良かったよぉ・・・・・・・・・・・・・・・・・(泣)

と心底感動してしまった。

あのまま「大走り」から降りてしまっていたら、
単なる「初級者コースなのに怖かった思い出」で終っていたかもしれない私の山歩き。
それが「喜び」に変わった瞬間であった。
ここまで、来て本当に良かった。

贅沢にもこんな眺めの良いところで「鱒の寿司ランチ」にする。
以前観光できたときも、ツアーで鱒の寿司を持たされて、
雪の上に腰掛けて食べたけど、それはとても美味しかった、今でも忘れない。
でもその時以上に美味しいぞ~~(ゴハンの端が若干凍ってたけど)


(右手に内蔵助山荘が見える)

寒いので20分程度で昼食を終え、歩くことにします。
まだまだなだらかで気持ちの良い散歩道は続きます。
楽しいなぁ~~(ゲンキンだな~)いつもいつもこんな道だったらいいのに・・・




と45分ほどで「別山」が見えてきた。
「う、あそこまで行くの?」ずいぶん高く遠くに見えた。
登り手前にまき道が見えたが、(人の歩いているのは登山道、写っていませんがもっと先が巻き道です)
見るからに私の苦手なタイプの道だ。
残雪時は通行禁止、と書いてあった。
迷わず、直登りだ。

時々足をかける石を見失いそうになりながらも、直下から意外と早く15分ほどで着いた。

山頂手前の祠が見えた。が、右に眼をやると・・・


目の前にどどーーん!と「剱岳」が!思わず、おおっ!とうなってしまうほど。
遮るもののない圧倒的な迫力で岩の要塞、剱岳が目の前にそびえ立つ。
ここは登ってきて大正解


すごーい、カッコイイ山!自分は登ってないのに、あまりの嬉しさにピース
オイオイ、さっきまでの腰引け状態はどこへ?

このぐるりっぷコースは、ここが最後の見どころ。
眼下に見える剱沢キャンプ場のテントや、ギザギザには誰か登ってるのかな~?
私があそこにいたら間違いなく失神(笑)だ、とか色んな想像をめぐらせ楽しんだ。
しかし、すごいなー。
こんな初心者にもこれほど素晴らしい景色を見させてくれるなんて、申し訳ないくらい。
さすが、太っ腹だね、立山さん。


展望を楽しんだら、名残惜しけど下山です。
ここまで一度もトイレ休憩もしてないのであそこに見える「剱御前小屋」で休憩しよう。
(携帯トイレ持参してました)


(別山からの下り)
ここまでくるともうすぐ終ってしまうのが悲しくて、何度も振り返ってしまう。


歩いている間ずっと右手に「剱」が見えるのが贅沢ですね。


とうとう「別山乗越」の「剱御前小屋」についてしまった。
お名残惜しくて、しばらくベンチで眺めていた。


眼下には「地獄谷」や「弥陀ヶ原」方面まで、まるで箱庭のように見える。
キレイだねぇ~~~


ここからはCT1時間半くらいの下りだが、結構急な下りだった。
もう14:00頃なのにまだまだ登ってくる人たちがいる。
重装備でも登りは大変そう。今夜は剱沢まで、という人もいた。
この日の小屋は満室で、予約ナシでは泊まれません、と「剱御前小屋」の案内板に書いてあった。
人気ですねー。


大パノラマを見ながらの気持ちの良い下山道。
あっという間に降りてきてしまった。
この川を渡れば、そこは雷鳥沢テント場。今日の旅も終わり・・・


今日一日を振り返りながら、歩いてきた山を見上げる。
こうして私の約8時間の「標高2500m以上初めてのプチ縦走の旅」が終わった。
終わってみればあの恐怖の20分間も笑えるから不思議。(その時はホンキで気を失いそうなんですが)

立山三山は初心者にもベテランさんにも楽しく、展望も抜群の、
中身の濃~~いルートではないかと思いました。
立山を観光地という一面しか知らなかった私は、
この土地の歴史や開山の苦労などを知り、
ここを自由に歩かせてもらっていることがどれだけ多くの人のおかげかを知り、
以前よりもっと好きになりました。


テントに戻り、温泉の支度を持ってテント場に一番近い「ロッジ立山連峰」へ。


(脱衣所・湯船は先客がいたため写真ナシ)
入浴料500円、湯船は広く一度に10人は入れそう。
湯船に浸かりながら、今日歩いてきた「雷鳥沢」「剱御前小屋」が見える。
景色のよさも嬉しい、清潔感のある温泉だった。

寝違えた首を揉みながら、湯船で窓の外の山を眺め、
私はこの高所恐怖症をどうしたら克服できるんだろう?と考えていた。
慣れるしかないらしい、と一生懸命あちこち歩いてもなかなか前に進めないジレンマ。
克服できたらもっと高く、もっと遠くへ行けそうな気がするのに。

でも、山歩きのスタイルは人それぞれで、
私は山に対して特別なロマンを抱いてるわけではなく、
誰かと登頂数を競い合っているわけでもなく、
有名な山に登ったと語りたいわけでもなく、
危険を承知でがむしゃらに頑張りたいわけでもなく、
冒険好きなわけでもなく・・・

ただ自分が今まで知らなかった世界や、大自然との出会いに素直に感動し、
何のしがらみも見栄もないありのままの自分がここにいて、
素直に楽しいと思えるから来ている訳で・・・・

高所恐怖症が克服できたら、今より素晴らしい景色が見れる、のではなく、
素晴らしいと思えるのは、技術や体力に関係なく、
どこにいようと、どんなスタイルであろうと、
自分の感じ方次第なんじゃないかな・・・とも思う自分もいたり・・・。

そんなことをぐるぐる考えていたらのぼせそうになった


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この日の夕方は暖かかったので、風呂上りでもしばらく外のベンチでご飯を食べることが出来た。

しばらくすると、急に周りが赤くなって・・・


夕焼けに染まる、立山。
テント場総立ちで「おーーーっ」っという声が響く。
今、ここにいなければ見ることが出来なかった一瞬。
鳥肌モンの夕焼け、たった3分で消えた。
この儚さが、たまらない。



初めての立山ぐるりっぷの山歩きは、素晴らしい思い出と共に終わった。
明日はもう下界へ。
雷鳥沢テント場は、夜中月明かりが眩しくてヘッデンいらずだった。
サイコーの一日を、ありがとう。

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【テントごはん②】

この日も前日同様、
「きのことじゃこ&干しエビのバター醤油」
「たらもサラダ」
「豚バラと白菜のチゲ鍋」
お昼の残りの「鱒の寿司」


なるべく鍋を汚さないように、ホイルで蒸焼き。


ポテトサラダは我が家ではほとんど毎回出るメニュー。
袋のシーチキンの時もあるが、今回は、

(こちらを使用)
パスタ用を使ってみたが美味しかった。失敗がないかも。

そしてチゲ鍋は写真を撮るのを忘れて食べてしまった^^;
使ったのはこちらのソース。

濃縮タイプなのであまり重たくなくてGOODです。
もちろん豆腐は背負ってきていません(笑)



観光編へつづく。




今年最後の・・・

2008-10-20 | タベルこと

今夜の晩御飯。



大好物の「秋刀魚の塩焼」と「松茸御飯」
秋刀魚にはモチロン我が家で育った柚子を添えて。

多分今年最後の産地直送松茸です。
今年も山の恵みをありがとう、義母さん


して、その松茸の原型は・・・


「雨宿りするネコ」


でかっ
良くぞ誰にも見つからずに育ってくれました・・・
1m離れていても香りがプンプンしてくるのに・・・


ゴチソウサマでした





錦秋の立山・その2

2008-10-18 | ヤマのこと

その1へ

【10/12(日)6:45雷鳥沢テント場⇒立山三山⇒15:10雷鳥沢テント場】

明日に備えて早く寝ることにしたものの、さすがに寒くてなかなか寝付けない。
夜中に起きてみると、テントの外張りは既に凍っていた。
外に出しておいたプラティバスの水も凍っていた。マイナス3度くらいだったのだろうか?


でもいくつもの星が瞬いていて、それはそれはキレイな夜だった。
三脚も持って行ったのに、やっぱり写真は上手く(全然!)撮れなかった・・・


5:00頃にならないとなかなか明るくはならない。
スタートを少し遅らせて、ゆっくり支度を始めると、
大日連山だけに朝日が当たり、にょっきり浮き出ているように見えた。

ゆっくり支度をしたのには訳があった。
寒くて良く眠れなかったせいなのか?2週間前寝違えてからイマイチスッキリしない首だったが、
なんと、こんな大事な日にまたしても寝違えてしまったのだ!
朝起きた瞬間「マ、マズイ・・・なんでこんな大事なときに・・・」泣けてくる。

しかも首だけじゃなく、腰まで痛い、マイッタ。
でもここまできて、登らないわけには行かないのだ!
幸い首は上に向けないだけで、左右には動く。
使えそうな常備薬はキンカンしかない。気休めにキンカンを塗って出発~!


(雷鳥荘あたりから見下ろす)
6:45、テント場を出発する。
低い場所にあるので、朝は日が当たらない。


手前に見える建物が管理棟。中にトイレと水場がある。

後で気づいたのだが、テント場から直接「一ノ越」まで行けるルートが合った。
そっちから行けば若干近かったみたいだが、室堂まで戻り王道から行ってしまった。


その甲斐合ってか?途中、「山崎カール」から立山(ちょうど大汝山辺り)に登る朝日を拝めた。
眩しいイイ天気になりそうだ!今からそこに行くぞー!おー!


日本最古の山小屋「立山室堂山荘」の脇からまずは「一ノ越」を目指す。
「祓堂」までは緩やかな参道。向こうに「浄土山」が見える。


ここからジグザグ登って、8:25「一ノ越山荘」についた。
が、ここはものすごい風が吹いていた!!
寒~~~~~いすでに鼻水ズルズルだよぉ

「稜線は風が強い」と聞いてはいたが、寒いのと首が痛いのとで既に弱気。
手で首の後ろを支えながら見上げてみたら・・・
「こんなの登るんかいな・・・」
「強風で飛ばないのかな・・・」


な~んてここまで来て言ってる場合じゃないので、登る!と気合を入れなおす。
不思議なことに、登っている途中は風の強い場所は2,3箇所で、
あとは穏やかだった。
あっという間にさっきの「一ノ越山荘」は眼下に。


えっさえっさ、もう一息!


9:40「ヤッダァ~~!づいたよ~おじゃまぁ~!」(鼻水ズルズルでまともにしゃべれない・・・)


今年の年始の目標に「3000」という文字を揚げたのはこのことだった。
若干ずるっぽい感じもあるが、紛れもなくここは3003m
360度の大展望!初めて体験する素晴らしい眺めです!(実は怖くて私は即退散・・・)


残念ながら雄山神社は9/30までで閉山しているので神主さんも居ないし、何も買えなかった。
でもこのちょっと空いている時期に来て良かった・・・理由は後ほど。


いっぱいいっぱい色んな山が見えているのに、私は良く解らない。
そう、わかるのは「槍」だけです。
でも槍が見えるとなぜ嬉しくなるんだろう~


超一流の山の名前ばかりが刻まれている展望盤。すごいです~



(色々調べてみたんですが、間違ってたら教えてくださいね)


【訂正】 大天井⇒中央・南アルプス方向


【訂正】大日岳⇒中大日岳 大江山⇒大辻山
(雄山山頂手前より)

と見事な景色をこの目で見ることができ、感動で離れがたかったけれど、
動きを止めると寒いので、先へ進むことにします。

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さて、展望を楽しんだ後、縦走路に向かって出発します。
登山道は「雄山」を右手に、左に「山崎カール」を見ながらトラバースする感じなのですが・・・


(首が痛くて岩にもたれかかるようにひと休み)
赤字のところへ進んでいきます。

次の「大汝山」までのCTはたったの20分。
だけど進みだした私は、またいつもの「高所恐怖症症状」が出てしまったのだ。

一番ダメ、と言われる腰の引けた状態(らしい)でう~う~言いながら歩いていたら、
あまりのスローペースに後ろに人が続き始めた。
まずいよ~

心臓バクバクだけど、少し広い場所まで行って「お先にドウゾ」と譲りまくり。
20人くらい見送ったところでじーっと停まっていた私に、先を行くダンナの激が飛んだ
「なにやってんのぉ~~そこで10分間慣らすつもりぃ~~!」
ためしてガッテン参照

多分・・・普通の人には何のことはない通過点なんだけど、
私は一旦コワイスポットに入ると、次の一歩が出せなくなり、その場で立ちすくんでしまう。
行くしかない、のは解っているんだけど。
どうしてこんなに怖がりなのか?自分でも嫌になるが仕方ない。

自分のレンズの焦点を足元だけに合わせ、出来るだけ廻りはぼやかして見るんだけど、
なぜだかこういう時に限って視界200度くらい見えちゃう(視力1.5デス)
競走馬が着けるブリンカー(注:遮眼革といわれる前しか見えないように作られた革製の装具)
しろ!といつも怒られる。私だって欲しいよ・・・

どこをどう歩いたのか記憶にない私は、やっとの思いで「大汝山」についた。
もう気分がヘトヘトなので、私は下で待っていてダンナだけピークを踏む。
休憩所があるらしいが多分閉まっていた。


(皆さんよじ登っていたらしい)

次の「富士ノ折立」までもおよそ20分。
もう写真を撮る余裕なんて全然ないのでただただ黙々と進むだけ。
こうなるとなにが楽しくて歩いてるんだか?いつも解らなくなるのだ


もちろんココのピークもパス(笑)
いいの、ピークハンターじゃないから(負け惜しみ)

この先、地図上一番危惧していた折立から真砂岳までの下り。
テント場から見てたときも、結構急斜面じゃないのかな~と心配してた。
前方下を見るとまだまだずいぶん下るようだ。
でも先ほどより室堂側の傾斜がゆるいので、そんなに怖くなく、マイペースで降りていった。



が、またしても後ろの15人くらいの団体さんに追いつかれ、
あまりに危なっかしく見えたのか?後ろから顔を覗き込まれ、「大丈夫・・・?」
と声をかけられた。

「スイマセン、私高所恐怖症なんで怖くて・・遅くてゴメンナサイ」
「あら~そうだったのぉ!いいのよいいのよ解るわ!その気持ち!ホントに怖いのよね!
前だけ見てればいいのよ!回りなんて気にしないで!
後ろも気にしないで!ゆっくり降りて頂戴!後ろなんて待たせときゃいいんだからね!
大丈夫よ~~~~!気にしないでね~~!」
って一気に3,4人の先輩方に励ましのお言葉を頂いた。
・・・ものすごく賑やかな一瞬であった。


(下り終わった、安堵の表情)
後ろを振り返ると、たいしたことないじゃん・・・


安心してお腹も空いたし、お昼にしよう~。
今日のお昼は昨日ターミナルで仕入れておいた富山と言えば「鱒の寿司」2個、
これがずっしり重たいのなんのって・・・(テント場までは私が背負った)

そうそう、この日は首も痛いので荷物は全てダンナが背負っていた。
こんな身軽なのに歩けない~・・なんて言ったら殴られそうだ。
体力的に無理だったら「大走り」から下山しようとも思っていたが、
天気も良く、ここから先はゆるやかな縦走路、と聞いていたので頑張ることにした。

長いので続く。