バスターミナルなブログ

全国のバスターミナルやバス旅の紹介(※ブログ内のデータは原則として撮影時のものです)

・岩手県北自動車の新車 三菱ふそうエアロエース 2383号車

2024年06月09日 | 気の向くままに、、


検査標章4月。岩手県北自動車「岩手きずな号」の新車、三菱ふそうエロエース、2383号車です。

TDL・バスターミナル東京八重洲~盛岡駅・久慈営業所間を結ぶ「岩手きずな号」に新車が入りました。



車両仕様は、固定窓の4列シート、トイレ付きです。

現在の「岩手きずな号」は、岩手県北自動車のみの週末運行で、トイレ付き車とトイレ無し車とを交互で運用しています。

7月以降は、どちらの日もトイレ付きで発売しているので、そのための増備かもしれません。

岩手200か2383
 
追記:目撃情報ありがとうございました
 

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・小田急ハイウェイバス 富士スピードウェイホテル系統 運行開始(6/1ダイヤ改正)

2024年06月06日 | 気の向くままに、、


ダイヤ改正の話題です。

小田急ハイウェイバスでは、2024年6月1日のダイヤ改正より、バスタ新宿~富士霊園・富士スピードウェイホテル間を結ぶ、高速バスの運行を開始しました。


↑富士スピードウェイホテル行きの表示

バスタ新宿と富士霊園・富士スピードウェイホテルとを結ぶ高速バスは、毎日2往復を運行します。

曜日や便によって、種別が異なり、「直通」と「超特急」の2種類があります。今回、新たに登場した種別は「直通」で、東名御殿場や御殿場駅(箱根乙女口)には停車しないのが特徴です。英語表記は「Direct」と表示していました。



関連して、御殿場プレミアムアウトレット行きにも「直通」が登場しました。

もともと前ダイヤの「アウトレット線」は、東名御殿場や御殿場駅(箱根乙女口)には停車していませんでしたが、今改正で「アウトレット線」が「箱根線」に組み込まれ、その2停留所に停車するアウトレット行きの「超特急」が誕生したことから「直通」に分類されたものと思われます。



「超特急」御殿場プレミアムアウトレット行き。

東名御殿場と御殿場駅(箱根乙女口)を経由して、御殿場アウトレットへと行きます。

今改正では、御殿場プレミアムアウトレット行きが大増発となりました。前ダイヤでは、毎日2往復の運行でしたが、今改正では、平日5往復、土休日4.5往復と大幅に便数が増加しています。これにより、バスタ新宿~御殿場地区だけで見ると、かつてのダイヤのように30分間隔で運行する時間帯が増加しました。



反面、便数を減らしてしまったのが、乙女峠を越えて箱根地区へ直通する、箱根桃源台(山のホテル)行きです。

今改正で、便数は平日7.5往復(△3往復)、土休日8.5往復(△3往復)となり、以前のように、時刻表を見ないでバスタ新宿から箱根桃源台行きに乗車しようとすると、あまりの減便ぶりに驚くことになります。例えば、平日ダイヤの場合、バスタ新宿7時35分発の次が9時35分発、その次は12時05分発です。2時間や2時間半もの間隔が開く時間帯が出来ました。(午後には3時間開く時間帯もあります)

とは言え、今は、御殿場プレミアムアウトレットから「観光施設めぐりバス」が1時間に1便運行しているので、アウトレットをハブにして乗り継ぐ事も出来ます。これに乗れば、乙女峠を越えて、仙石や強羅駅、ユネッサン・天悠に行けますし、更に仙石で乗り継げば桃源台にも行けます。

…6月1日のダイヤ改正をまとめると、富士スピードウェイホテル系統を新設し、箱根線の多くは御殿場地区で系統分離され、バスタ新宿~御殿場地区間では30分間隔運行の時間帯が拡大となりました。また、「特急」の「超特急」への格上げもいくつかの便で行われています。変化の大きなダイヤ改正でした。
 

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・小田急ハイウェイバス 御殿場営業所へ転属した1502号車

2024年06月04日 | 気の向くままに、、


小田急ハイウェイバスの1502号車が、御殿場営業へと転属をしました。



これまでは、若林にある本社営業所の所属でした。今回の転属により、登録が変わり、世田谷ナンバーから、図柄入り富士山ナンバーへと変更しています。



1502号車のデザインは、小田急箱根高速バス創設15周年を記念して登場した、小田急電鉄時代のものです。図柄入り富士山ナンバーとの組み合わせは新鮮に映ります。

1502号車 富士山240あ1502
 



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・「WILLER EXPRESS」を受託する日本三景交通

2024年06月02日 | 気の向くままに、、


「WILLER EXPRESS」(「STAR EXPRESS」)を受託運行する日本三景交通です。



WILLER EXPRESSが運行する「新宿~福島・仙台線」昼行便の2号車「STAR EXPRESS」を担当していました。

日本三景交通は、宮城県松島町をエリアとする、安全性評価認定「三ツ星」の事業者です。創業は1985年で、以来、貸切事業や町営バスの受託運行を行っています。一時期は仙台空港や松島発着の乗合路線も運行していました。

WILLER EXPRESSの仙台側委託先としては、みちのく観光、東日本急行に続き、日本三景交通が3事業者目となります。



受委託表示

委託会社 WILLER EXPRESS
受託会社 日本三景交通株式会社
 

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宇治山田駅

2024年05月30日 | 東海


三重県伊勢市に位置する、宇治山田駅です。

近鉄電車、三重交通が発着します。



駅前のバスのりば

伊勢神宮(内宮)の玄関口でもある宇治山田駅には、駅前ロータリーにバスのりばがあります。しかし、今回紹介するのはこちらではなく、電車が発着する高架のプラットホームです。

それでは改札に入り、行ってみましょう。



1~4番線の4つののりばを有する、宇治山田駅。

1番線と2番線は、宇治山田駅止まりの列車が発着する頭端式のホームです。



1番線には平行して、かつて使われていたバス乗降場があります。ここが今回の主役です。

現在はバスの発着はありませんが、概ねそのままの状態で残されており、当時の様子をうかがい知る事ができます。



賢島方には、バスを回転させる転車台がありました。



転車台

中川方から高架へ上がってきたバスは、賢島方にある、この転車台で向きを変えていました。


↑2020年撮影 特急賢島行き(3番線にて撮影)

そもそも、何故に宇治山田駅のプラットホームに、バスのりばがあるのでしょうか。

説明すると、1970年まで近鉄鳥羽線(宇治山田駅~鳥羽駅間)が全線開業しておらず、名古屋や京都、大阪から来ると、この宇治山田駅が終点の駅でした。(1969年に五十鈴川駅まで延伸)鳥羽や賢島へ向かうには、宇治山田駅でバスに乗り継ぐ必要があったのです。そこで、近畿日本鉄道と三重交通は、合弁で三重急行自動車を設立。1961年に「特急バス」が宇治山田~賢島間を結びました。

私の手元に1969年1月の全国版時刻表があります。そこから伊勢志摩の項目を調べると、三重急行のバス路線を見つけました。そこには「指定制」と表記されています。近鉄特急に連絡するバスですから、もしかしたら、近鉄特急の座席指定の仕組みを使っていたのかもしれません。時刻表に記載されている停留所は、宇治山田駅、磯部センター、賢島、観光ホテル前です。全線を50分で結んでいました。便数は1時間あたり2便がありますが、興味深いことに30分間隔のような等間隔ではありません。例えば、上り便の間隔を抜き出すと20分-40分の繰り返しです。近鉄特急のダイヤに詳しい方ならば、ここでピン!と来るかもしれません。名古屋と伊勢とを結ぶ「名伊特急」のダイヤと同じです。

当時のダイヤを調べると、賢島を出発したバスが宇治山田駅に到着するのが、毎時30分と50分です。そして宇治山田駅から近鉄名古屋駅行きの近鉄特急が出発するのが、毎時50分と10分。乗り継ぎ時間20分で賢島~名古屋間が繋がります。当時の近鉄特急は、1964年に開業した東海道新幹線と名阪間でライバル関係にありつつも、同時に新幹線を使って近鉄エリアに利用者を呼び込む戦略をとっており、東京-(新幹線)-名古屋-(近鉄特急)-宇治山田-(三重急行)-賢島という伊勢志摩へのルートが完成しました。

(※ちなみに、上本町行き「阪伊特急」と京都行き「京伊特急」の出発時刻は、宇治山田駅を毎時00分でした。こちらもバスと乗り継げます)

その後、1970年に鳥羽線の全線開業、志摩線の改軌が完成すると、近鉄特急は、鳥羽・賢島まで直通出来るようになります。「特急バス」の役割は終え、翌1971年に廃止されました。



さて、2024年の宇治山田駅です。

2番線に宇治山田駅止まりの近鉄特急がやって来ました。かつてのように、疑似的にバスのりばへと行ってみましょう。



終点の宇治山田駅に到着。

疑似放送:(「ご乗車ありがとうございました。賢島方面のバスは1番線の横から出発致します」)



(「乗車券をお持ちでないお客さまは、窓口へどうぞ」)

車止めの先にあるのは窓口。シャッターが閉じていますが、かつてはバスの乗車券を発売していました。「特急バス」が廃止になった後に、定期観光バスが発着していた時期があったので、その名残かもしれません。



(「賢島方面のバスは、こちら1番線の横から出発致します」)



(「このバスは、志摩観光ホテル前行きです」「乗車券を拝見します」)



(「お待たせしました。出発致します」)

そして、出発したバスは、中川方のアプローチを降りて一般道へ。目的地へと向かうのでした。



一般道から、宇治山田駅をのぞみます。

柵がしてありますが、構造的には今でもプラットホームまで車で行くことが可能です。



転車台を下から。

円形の高架が特徴的です。その高架下は自転車駐輪場になっています。



最後に、一時期発着していた定期観光バスについてふれると、ここを三重交通のバスが発着していました。もちろん転車台も使っていたそうです。

1993年の「近鉄時刻表・秋冬号」(業務用)を調べると、「伊勢志摩周遊定期観光バス」の記載がありました。のりばは「近鉄宇治山田」と「宇治山田駅前」の2か所です。どうやら、1番線の横から出発し、高架を下りて、駅前のバスのりばに寄ってから目的地へ向かっていたようです。

定期観光バスの一例を紹介すると、「神宮とスカイライン」コースは、宇治山田~鳥羽間を約4時間かけて、内宮や伊勢志摩スカイラインを周遊しながら目的地へと向かいます。荒磯料理や松坂牛などの食事付きコースもあります。他にも、鳥羽水族館、ミキモト真珠島、鳥羽湾観光船に寄るコースもありました。



最近では、テレビ番組(NHKのブラタモリ)で転車台が紹介されたこともあってか、この転車台そのものが観光名所になりつつあります。

近畿日本鉄道の伊勢志摩開発に貢献した、歴史的な構造物ですから、後世に残していけたらいいですね。



<撮影2024年4月>
 

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