偏平足

里山の石神・石仏探訪

山小屋日記42

2022年10月02日 | 山小屋

【雑草】山小屋を造って25、6年経ちます。かつては小屋の近くにパラグライダーの降下地があって、小屋前の林道はしっかりしていました。しかしそれは東日本大震災で被災。

 その後小屋前にソーラーパネル発電所ができて新たな道もできました。しかしそれも雑草で覆われ車の通行は不能。
 いまでは荷物をかついで小屋に向かいます。

 小屋も雑草に覆われていました。この小屋でのんびり過ごすつもりでしたが、どうなることやら、先は見えません。

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山小屋日記41

2022年04月02日 | 山小屋

【地震】 阿武隈はまだ冬模様です。子供のころの経験で、阿武隈一帯は地震の少ないところと思っていました。しかし11年前の東日本大震災以来、地震が頻発しています。昨年の2月13日の地震のあと南相馬市の大悲山磨崖仏を見ましたら、補強されていた天井が少し落下していました。そして今回3月16日の福島県沖地震の後、田村市の山小屋に行って見ると、昨年と同じように棚に置いた鍋は二つとも落ちていました。途中で見た墓地の墓石などは、11年前と同じように倒れているのが目立ちました。


 彼岸の21日、墓参りの帰りに寄った久々の山小屋では、掃除と藪刈り。いつも見える那須の山は雪雲がかかり、次の日は東京でも雪が降りました。八千代市では桜が満開になんりましたが、寒い日が多かった今年の春です。

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山小屋日記40

2021年04月01日 | 山小屋



【フキノトウ】 阿武隈の山は10年前の東日本大震災原発事故以来、放射能の影響で山菜を採る人はいなくなりました。山小屋がある場所は放射能の被害が少ないところでしたが、それでもまったく除染されていない山中ですから今でも山菜を採る人はいません。ところが3月20日小屋に寄ってみると、採ってくださいと言わんばかりにフキノトウが花を広げていました。今年はまだ食べていないので、少しぐらいならいいか。先が短い齢ですから少しいただきました。

 山小屋に入ると床に鍋が転がっていました。2月13日の地震で棚から転げ落ちたようです。その帰り、常磐道を走行中にラジオから地震のニュースが流れてきました。60年前の阿武隈は地震も台風もないのんびりしたところでした。しかし今、すっかり変わってしまいました。

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山小屋日記39

2020年12月05日 | 山小屋




【ヤブ】 春以来の山小屋はすっかりヤブに覆われてしまいました。ヤブのほとんどはシノ竹。これの生命力はすごく、4・5年切らないでおくと足を踏み入れるのも大変なヤブになってしまいます。床下から生え出したものが囲炉裏の脇から顔を出ほどの元気者です。囲炉裏に火を起こし、このヤブと格闘すること2時間。いい汗を流しました。

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山小屋日記38

2020年04月04日 | 山小屋




【囲炉裏】 写真は春彼岸の山小屋への道です。車が通らなくなって久しいのですが、道はしっかり残っていて冬は草が枯れてよく見えます。小屋に入ってまずやるのが窓を開け、それから囲炉裏の火おこし。新聞紙をまるめ、そのうえに小枝のせて火をつけ、燃え具合を見ながら太い枝を足して炭をのせて一段落です。次は掃き掃除。虫もほこりもなんでも囲炉裏に掃き出します。あとは燃え残りの枝や炭をいじって、いじって、いじくり回していると時間が止まってしまいます。さらに、山の道具を見て時間を昔に戻します。

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山小屋日記37

2020年01月06日 | 山小屋




【しの竹の藪】 昨年の
12月に山小屋の掃除に立ち寄りました。夏から秋にかけては行っていないので小屋内はほこりだらけ。蛇が脱皮した皮まであって、夏の間にムシたちが遊びまわっていたようです。それよりも凄いのは〝しの竹〟の成長です。囲炉裏の隙間からも竹が一本出ていました。小屋の周りはしの竹で埋め尽くされそうです。これを刈りとらないと竹藪になってしまいます。しかし今回は時間切りで掃除だけでした。
 囲炉裏で火を焚き、のんびり過ごすはずの山小屋でしたが、歳を重ねるほど余裕がなくなってきたのはどうしてでしょうか……。体力も経済力も余裕がなくなったためでしょう。

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山小屋日記36

2019年04月02日 | 山小屋


【新しい道】 写真は前回と同じく山小屋前に広がる太陽光発電のパネルです。この工事にともなって、山小屋前の林道に通じる工事用の新しい道ができました。写真はその道から写したものです。山小屋前の道はパラグライダー着陸地へのため、炭焼き窯へのため、放牧場へのためなどなどでした。それが原発事故以後利用されなくなって荒れてしまい困っていたところです。ただ、この道がいつも利用できるのかどうかはまだ工事中なのでわかりません。それから、小屋近くに湧いていた清水が枯れてしまいました。そんなこんなですっかり様変わりした山小屋周辺ですが、小屋のなかは昔のまま時間が止まっています。

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山小屋日記35

2018年12月31日 | 山小屋



【残った山小屋】 小屋の下に広がっていた牛の放牧地に太陽光発電のパネルが並びました。同様のパネル設置は里山ばかりでなく都市部でも当たり前の風景になってきましたので、小屋の窓から眺めてもそれほど違和感はありませんでした。近い紹介、この国の里山でも当たり前の風景になるのでしょう。とくに山が穏やかでどこにでも人家がある阿武隈の里山は、設置にもってこいの地域だと思います。ただ里山といっても所有者が細かくわかれ、連絡が取れない人もいたりして、大規模に開発するのは大変なことのようです。山小屋下の牧草地は、共同の所有物であったことから、契約がスムーズにすすんで工事が早まったようです。ただ山小屋のある場所はWさん個人の山だったので、工事区画から外されました。借地料を期待していたWさんには残念なことでしたが、私にとっては幸いなことで、小屋の掃除と焚火をもうしばらく楽しめそうです。

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山小屋日記34

2017年08月16日 | 山小屋

 【小屋仕舞い…か】 夏草が生い茂った山小屋前の牧草地跡に重機が入りました。前から聞いていた太陽光発電の設置工事が始まったようです。ここは南向きの緩斜面ですから、太陽光発電には最適な場所です。自然エネルギを活用しようとしているこの国ですから、里山や畑をつぶして太陽光発電装置を設置するのは何の問題もありません。まして東電の原発事故で放射能汚染された阿武隈山系ですから、申請すれば認可にそれほど手間はとらないのでしょう。ところが山小屋のある場所もその対象になっていると、土地の持ち主であるWさんに聞きました。まだ決定ではありませんが、そうなれば山小屋は撤去です。Wさんは別の場所に作り直そうといってくれましたが、もうその元気はありません。

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山小屋日記33

2017年05月08日 | 山小屋

【春爛漫】 東北の里山めぐりの帰り、阿武隈山系にある山小屋に寄りました。5月初めの阿武隈は、芽吹きの季節です。小屋のベランダから眺めるその風景は見飽きることがありません。遠くに見えるはずの那須の山脈、この日は春霞でボンヤリ見えるだけでしたが、これも春の風景です。白く見えるのは山桜。染井吉野は葉桜になりだしました。民家の側に染井吉野と垂れ桜が咲き、続いて山のなかに山桜、そして新緑とヤマブキの開花が一週間で次々に展開し、その奥には残雪の那須から安達太良・吾妻の山脈が広がる。これが春の阿武隈の里山です。

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山小屋日記32

2016年12月12日 | 山小屋


【自然の真っただ中】山小屋の掃除は、今年の春行ったものの鍵を忘れて入ることができませんでしたから、一年ぶりです。いつものように掃除をして、囲炉裏に火をたいて、煙にいぶされて、お茶を飲んで、昔の山の道具や古いスキー板を眺めて……。ただそれだけです。軒下には今年もスズメ蜂が巣を造りました。蜂にとってこの場所はお気に入りのようで数年前にも作っていました。


 それから山小屋への道は轍の跡も消えるぐらい藪におおわれてきました。雑木林も荒れ放題といった感じです。しかし山小屋なんて、人が住みやすくすればするほど自然から遠ざかり、自然に呑み込まれてしまいそうなこういう状況が本当の自然なのでしょう。昔、沢の途中にツェルトを張り、焚火をしながら星空を眺めたことが何度もあり、自然といものを感じました。そんな昔を、山小屋の壁に吊るしてある草鞋を見て思い出しました。

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山小屋日記31

2015年11月24日 | 山小屋

【アマニ油】カミさんが〝アマニユ油〟を買ってきました。サラダのドレッシングだというのです。待てよ? アマニ油はピッケルのウッドのシャフト保護のために使うものじゃないの……。そういえば、昔使ったアマニ油があるはず、と道具箱を探すとありました。50年も前のものです。だいぶ前に、雪かきスコップの柄に塗ったことがありましたが、それも20年ぐらい前です。アマニ油にも賞味期限というか使用期限があるんでしょうね。これを機会に、山小屋に飾りっぱなしのピッケルに塗ってやろうと、久々にでかけました。


その山小屋への道はもう廃道寸前です。人が歩いた峠道も、車道やトンネルができて利用されなくなると、あっという間に雑草や竹が生えてしまいます。その車道も利用されなくなると同じで、山小屋への道も竹がのびてきました。こうなると車どころが、人が歩くにも不自由になりました。



それでピッケルのアマニ油ですが、どうにか油状態は保たれていました。効果のほどはわかりません。ドレッシングのアマニ油はあまり箸がすすみません。

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山小屋日記30

2015年03月23日 | 山小屋



【遠のく山小屋】いろいろあって、福島の阿武隈の山から足が遠のいていましたので、山小屋へ行く機会もありませんでした。そこへ、山小屋の少し下に道路ができたというので、一年ぶりに訪ねてみました。その道路の上は、かつて牛が放牧されていたところです。しかしそれもだいぶ前にやめてしまい、いまは笹が茂って歩きづらくなっていました。これまで利用していた道は、藪がひどくなる一方です。小屋の窓を開け、掃除をして、壁にかけた山の道具を眺めて帰ってきました。仕事を辞めたらここでのんびりするはずでしたが、小屋のある場所がそんな環境でなくなったとはいえ、自分の時間がない現状をみるにつけ、貧乏性のわが身を嘆くばかりです。





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山小屋日記29

2014年03月28日 | 山小屋

 

14031 14032_2 【火を起こす】山の中、雨のなかでも火を起こせるのが自慢でした。それが、囲炉裏の炭を利用した火起こしに苦労してしました。炭だから、新聞紙に火をつけて炭をのせればいいだろうととう、安易なやり方がまずかったようです。仕方なく濡れた枯れ枝を拾ってきて、火をつけましたがうまくいきません。枯れ枝の量が少なかったようです。火起こしは丁寧に、我慢強くやらなければ失敗するのはわかっていたのですが、寒いのでつい無精してしまいました。昔は〝おき〟を入れる火消壺がありました(いまもあるのかな)。ここに入れた〝おき〟は柔らかな炭になって残り、これを利用するとすぐ火がつくという便利なものでした。ただ〝おき〟を入れた火消壺は全体が熱くなりますから、土間に置くのが普通です。そんなわけで土間がない山小屋に火消壺はありません。しかし私は、炭より、薪をいじりながらやる焚火が大好きです。
14033 【春はだいぶ先】
2月初めの阿武隈はほとんど雪がない状態でしたが、そのあと関東と同じく大雪が降ったようで、3月彼岸の山小屋の道にはまだ雪が残っていました。木も倒れていて、車がやっと通れるくらいの荒れ様。愛車は傷だらけになったあげく、ぬかるみにはまって脱出に一苦労という有り様でした。

 

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山小屋日記28

2013年12月13日 | 山小屋

【仰天蜂の巣】この7月に見た山小屋のスズメバチの巣は拳より少し大きいものでし13121 13122 た。蜂がいなくなる冬に取り外すつもりで出かけてみると、じぇじぇじぇ……です。なんとバスケットボールほどの大きな巣になっていました。悪いことにアシナガバチが出入りしているのです。スズメバチが引き払ったあとに入り込んだようですが、スズメとアシナガの巣は全く違うはずですから、単に越冬するためなのでしょうか。これでは手がだせませんでした。

 【様変わりしそうな山小屋周辺】かつてはパラグライダー・牛の放牧・山菜・キノコ採りなどで車が自由に往来できた山小屋への道は、東電の原発事故で飛散した放射能の13123 影響で、すべてがダメになり荒れるばかりです。放牧地も雑木林も同じです。ところが山小屋の下に広がっている放牧地にソーラーの発電所建設の話が持ち上がって、来年には着工する予定だという話を聞きました。こうなると山小屋はどうなるのか。道はどうなるのか、水場は大丈夫か、景観からして良い方に展開するとは思えません。建ててから23年、そろそろ閉鎖する時期かもしれません。

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