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2022-12-19 | 翻訳物(SF)

 

ロバート・A・ハインライン
訳 矢野徹
『月は無慈悲な夜の女王』★★★

 

ハードSF
読書会の課題本でした。
ハインラインの代表作と言われるのは『夏への扉』です。
この『夏への扉』はSF好きなら押さえてるよねって感じらしい。
あまり得意じゃないSFも、最近は進んで手に取っているので本の厚さに意欲が湧く(笑)
図書館で10人待ちだったので、Amazonポチッ
大容量のP686!!レンガ本SFです🌕vs🌎

 

--------(抜粋)

 

2076年7月4日、圧政に苦しむ月世界植民地は、地球政府に対し独立を宣言した!流刑地として、また資源豊かな植民地として、月は地球から一方的に搾取されつづけてきた。革命の先頭に立ったのはコンピュータ技術者マニーと、自意識を持つ巨大コンピュータのマイク。だが、一隻の宇宙船も、一発のミサイルも持たぬ月世界人が、強大な地球に立ち向かうためには…
ヒューゴー賞受賞に輝くハインライン渾身の傑作SF巨篇

 

--------

ヒューゴー賞 - Wikipedia

 

ヒューゴー賞 - Wikipedia

 

 

 

 

---

 

第一章 本物の思索家

 

 

 

「わたし、ホテルを予約していたの‥‥‥ゴスタニーツァ・ウクライナ。どこにあるか知らないの。ここへ着いたのが遅かったので、まだ行ってなかったのよ」

 

 

 

「~小さなきっちりした結婚、地球虫スタイルね。」

 

 

 

「革命は以前にも成功しているわ。レーニンはほんの一握りの仲間とやったのよ」
「レーニンは権力の真空状態を突いたんだよ。ワイオ、もし間違っていたら訂正してくれ。革命が成功したのは‥‥‥政府が腐敗してしまったか消滅してしまったときだけだ」

 

「あなたは悲観論者だわ」
「いいや、現実主義者だ。悲観論者になどなったことは一度もないさ。少しでも可能性があると思う月世界人はほとんどいないね」

 

 

 

「~わたしはずっと前から男の人に失望するのはやめているの、男の人がそうじゃないからとか、思いどおりのものにならないからって」

 

 

 

「マニー、あなた、この計算機は生きているって言うの?」
「どういう意味だい?かれは汗をかかない、トイレにも行かない。だが、考え、話すことができ、自分を意識している。かれは生きているのかい?」
彼女はうなずいた。
「わたし、生きているってことがどういうことか、はっきり言えないわ。何か科学的な定義があるんでしょう?感受性があることとか、そういうこと。それに繁殖してゆくこと」
「マイクには感じる心があるし、いらいらさせられることもある。繁殖の点では、そういうふうには設計されていないが‥‥‥そう、時間と材料と非常に特殊な助けがあれば、マイクは自分を繫殖させることもできるよ」

 

 

 

「~わしはそいつの首に、地球の殺し屋世界でイスタンブール・ツイストと呼ばれている処置を施してやったよ。そいつは仲間の後を追ったわけだ」

 

 

 

「革命家にとって、報道手段は必要不可欠のものなのだ」

 

「新しい同志が増えるたびに、あなたがよりいっそう、裏切られやすくなるということなのですぞ。ワイオミングお嬢さん、革命は大衆を同志にすることで克ち取られはしないのだよ。革命は、ごく少数の人々は実行することのできる科学なのです。それは正しい組織を持ってるかどうか、とりわけ、意思の疎通いかんにかかっているのですよ。そして、歴史における適当な時期に、実行するのです。正しく組織されており、うまく時期が合っておれば、それは無血革命ということになるのですな。無器用に、あるいは時期尚早なときに行なわれると、その結果は、内乱、群集による暴力行為、追放、恐怖(テロ)です」

 

組織とは、必要以上に大きくあってはいけないのですよ‥‥‥

 

常に裏切り者は存在するものですからな。

 

三つの細胞

 

 

 

八方美人主義者

 

 

 

「マイクは公平な本物の思索家です‥‥‥いまにわかりますよ」

 

 

 

「革命とは金が必要なんだよ、お嬢さん。そしてそのひとつの方法は革命分子が警察のスパイになることだよ。そういう一見したところの裏切者の何人かが本当はわれわれの味方だということもあるうるからな」
「わたし、そんな連中、信用できないわ」
「さあ、そのとおり。それが二重スパイの困ったところなんだ。かれの忠誠心が‥‥‥あるとしての話だが‥‥‥果たしてどちら側に属しているのかはっきりさせることがね」

 

 

 

革命は遊戯(ゲーム)だ―—かれに仲間ち才能を示す機会をかれに与えてくれる遊び(ゲーム)だったのだ。

 

 

マイクは論理的思考を行なった。¨戦争¨とは何か?ある本は戦争を、政治的結果を達成するための力の使用であると定義している。そして¨力¨とはエネルギーをひとつの物から他の物へ移す行動である。
戦争においてこのことは¨兵器¨を使ってなされる―—月世界は何も持っていない。

 

月世界を見ろ。何が見える?

 

 

 

アダム・セレーネ(マイク)(セレーネはギリシャ語神話の女神 ローマ神話の月世界[ルナ]にあたる)

 

「月世界に自由を!」

 

 

 

おれは良心に眠ってしまえと言った。歴史を通じてあらゆる戦争を賄うためにあらゆる政府が行ってきたごまかしにくらべればつまらないことだ―—そして、革命とは戦争じゃあないのか?

 

 

 

かれが¨真実ならざる資料¨と呼ぶ小説からいろいろな思い付きを得たのだ。
エドガー・アラン・ポー

 

 

マイクは詩を書きはじめた。

 

 

 

ベイカー街少年探偵団に光栄あれ!

子供というものは謎めいたものやおもしろいことは何だって喜んでやるものだ。
かれらの遊戯のいかに多くのものが相手を出し抜くことに基いているかを考えるとわかる。

 

 

 

マイクが詩を書きはじめたとき、おれは笑っていいのか泣いていいのかわからなかった。
¨団子鼻・道化師(シモン・じぇすたー)¨

 

 

アルヴァレスは科学的な探偵ではなかった。

 

 

 

一本腕の男はそうあっさり変装できるものではない。
革命が安全なものだなどと言える者はないだろう。

同志クレイトンは若い日本人だということがわかった―—それほど若くはない。かれらはみな若く見え、突如として老人になるのだ。かれは純粋な日本人じゃあなかった―—マレーと他の民族だ―—だか日本人の名前を持っており、家庭の中は日本人の礼儀作法だった。
¨義理¨とか¨義務¨がそれを支配しており、かれがワイオに多くの義理を感じていることはおれの幸運だった。

 

 

 

「~新入りが一年生きれば、そいつは永久に生きられるって言葉があるぐらいなんだ」

 

「マイク、おれたちのカモかもしれないぞ」
「そうかもしれないな、マン」
「急がなくちゃあいけないんだ、バイ」

ひとつの必須条件は地球上に援助者がいることだった。

本物の人間(デインカム・コパー)

 

 

 

―—財産のあるところ、心もありだ。

 

完全な夕食のように、革命というものはすべてがうまくいくように¨料理¨されなければならないのだ。

 

教授が計画した無血のクーデターではない。

 

 

 

第二章 武装した暴徒たち

 

 

低酸素症は気づきにくいもので、酸素が不足しているなどと気づかぬうちに気を失ってしまうものだ。

 

女というのは驚くべき生物なんだ―—甘く、優しく、おとなしく、そしておれたちより遥かに残忍であるのだ。

「だめだよ、ワイオ。わしも同様に暴力を使うのは残念に思うがね、敵を相手にする場合、取るべき方法は二つだけだよ。殺すか、友人にしてしまうかなんだ。その中間にある方法はいずれも、未来に禍根を残すことになる」

 

 

¨無料の昼食などというものはない¨

仕事に戻れ、忍耐強くあれ、われわれに時間をくれ。

 

 

 

「~どのような文章であろうと完全なものはないということを、どうして認められないのです?」

 

 

¨船酔い¨

 

 

 

「戦争?いったいどうしてあなたは¨戦争¨などということを言い出されるのです、教授?」

星間戦争

 

 

 

¨主権¨とは北アメリカで大きな意義のある言葉であり、¨七月四日¨は魔法の力を持つ日付けだった。

 

 

 

「マヌエル。問題いかんせんによってわしは自分自身さえ信用していないよ」

 

 

 

たぶんおれは¨無知¨で¨頑固¨なのだろう―—

 

 

 

―—心臓刺激剤、人工呼吸、マッサージ。やっとかれは瞬きをし、おれたちを見ると微笑して「帰ったね」とささやいた。

 

 

 

月世界には豊富な食料が、豊富な仕事が、豊富な金があり、人々は困っていなかった。¨ビール、賭博、女、そして仕事¨はいつものように続いていた。

 

 

 

「~明らかなものを信用せず、伝統的なものは疑うのです‥‥‥なぜかといえば過去において人類は政府という鞍を置かれたとき、ろくなことをしていないからです。」

「馬鹿げているいることのように見えるからというだけの理由で、そのアイディアを捨て去らないでください‥‥‥そのことを考えてみるのです!過去の歴史において、有名であるが故に選ばれた政府は公然たる圧政者たちより良くなく、あるときはずっと悪かったのです。」

 

黄金律(キリスト山上垂訓中の一部、人にしてもらいたいと思うことは、あなたがたも人にしなさい)

 

「政府とは人類が逃れることのできない病気かもしれぬとね。」

 

偽善

 

 

 

第三章 無料の昼飯はない!(タンスターフル)

 

¨圧力服お断り¨

 

 

「ぼくも地球虫をやっつけたいんです!」
「ここがきみたちの場所だ、しっかり守っているんだ。もしここへ地球虫がやってきたら、そいつはきみらのものだ。きみらをそいつのものにするんじゃないぞ」

 

月世界の全土にわたって侵略者たちは死んでしまった。

 

¨空気の中を歩いている¨

 

 

 

--------P583 ブランク 🌎🌕🌞

ハードSFにあたまがついてゆけなくなった(^▽^;)
集中力と共に想像力を維持するのが難しい。

 

 

 

最後は惰性で読み終わった感
うーーーん私にはまだまだ巨匠SFはツラかった!


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J

2018-12-03 | 翻訳物(SF)


ジェイムズ・P・ホーガン
訳:池央耿
『ガニメデの優しい巨人』★★★

創元SF文庫
彼女のおすすめ本『星を継ぐもの』の続編♪

前作に圧倒されそのまま突き進む。
(ただ手に入らなくて少々のブランク)

こちらは異性人とのファーストコンタクトストーリー
未知との遭遇的な。
しかしあまりに好意的に書かれていて、途中違った意味で心配になってしまった。
そうこの現代に置き換えて考えると、そう平和にゆくかなって。
ヘンに生きづらい世の中になってしまったのかもしれない。
純粋さと言うか人間性がどんどん失われてゆく。
どうなの?
地球人の成り立ちも至極納得がゆき絶句してしまった。・・うぅ
だから「優しい」のね。
優しさは大事です。

あたま中のガニメアン
想像力を屈指しないとボヤけてしまう。

ドクター・ハントとダンチェッカー
少々中だるみ感はあったけど、やっぱり最後は読ませる。
三作目はちょっと時間を置いてみる『巨人たちの星』








書評ブログ(それも今年^^)
http://otominarukami.hatenablog.com/entry/2018/02/14/%E3%80%8E%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%83%A1%E3%83%87%E3%81%AE%E5%84%AA%E3%81%97%E3%81%84%E5%B7%A8%E4%BA%BA%E3%80%8F/%E3%80%8E%E6%98%9F%E3%82%92%E7%B6%99%E3%81%90%E3%82%82%E3%81%AE%E3%80%8F%E3%81%8B%E3%82%89

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J

2018-11-08 | 翻訳物(SF)




ジェイムズ・P・ホーガン
訳:池央耿
『星を継ぐもの』★★★★


創元SF文庫
古典中の古典
彼女のおすすめ本

初版が1980年なのに今読んでも違和感がなく、
逆に新鮮な気持ちすら湧き上がってきて今までにない気づきもあった。

登場人物が何か行動を起こすことによって進む物語
この物語はそういう行動によって動く物語ではなく、
色々な考察や議論によって進んでゆく。
今は映画やらで超越したSFは存在するけど、
小説となると表現力と惹きつける力が必要でそれが十分に備わった物語
最後にハッとさせられにやり

次作も読んでみたいな。
調べてみたらヒット!(解説の巻末に有)
『ガニメデの優しい巨人』そして『巨人たちの星』の三部作

そう残された宇宙船のナゾはまだ・・


ホットなSF
https://blog.tinect.jp/?p=39363





























先日の練習 in大洗で気づき

内部監査後でスッキリ
瀬戸内海をつなぐスーパージェットからのメール
ゴルフの反省会を兼ねての飲みで今更ながらのその気づきを聞いてもらった。
アイアンの番手について7,8,9


今日もよいお天気^^

「開いてみないと分からない」胆管がん手術の経過はいかに・・


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G

2018-10-19 | 翻訳物(SF)




ジョージ・オーウェル
訳:高橋 和久
『一九八四年 新訳版』★★★

 

--------(抜粋)


30万部突破の新訳版

“ビッグ・ブラザー"率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。彼は、完璧な屈従を強いる体制に以前より不満を抱いていた。ある時、奔放な美女ジュリアと恋に落ちたことを契機に、彼は伝説的な裏切り者が組織したと噂される反政府地下活動に惹かれるようになるが…。
二十世紀世界文学の最高傑作が新訳版で登場

解説:トマス・ピンチョン


--------


この週数間読んでは戻り読んではまた戻り、
二歩進んで一歩下がる的に読み込んでいた本

交換読書でまた偉大な本を借りてしまった。
自分の読書が稚拙に感じてしまうぐらいのスケール

こんな調査もあるぐらい(驚)
https://jp.reuters.com/article/idJPJAPAN-36852820090306

意外や『電気羊~』からあたまの中に近未来が出来上がっていたからか
テレスクリーンや監視システム等違和感なくすっと入り込めた。
新たに薦められた本の中にSFが含まれていると俄然気になるし、
流れには逆らわないでSF道をぐんぐんゆこうと思ってる。
まぁわたしより彼女がだろうけどね。



---上記を書いたのが9/19---

最後の解説を挫折してから放置本となってしまった。
明けて一ヶ月 読んだが難解・・困った。理解するには再読必須



ただ達成感は大きい。

「何かしら残るものがあれば、嬉しいです」




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『ブレードランナー2049』

2018-09-26 | 翻訳物(SF)



続編
これがまた期待以上
映像美

25年越しに公開・・25年って・

http://www.bladerunner2049.jp/

「圧倒的に正解な続編だ」










https://screenonline.jp/_ct/17148968



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2022年(『ブレードランナー ブラックアウト2022』)監督は渡辺信一郎

2036年(『2036: ネクサス・ドーン』)

2048年(『2048: ノーウェア・トゥ・ラン』)



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『ブレードランナー』

2018-08-28 | 翻訳物(SF)


原作 フィリップ・K・ディック




平日早帰りで鑑賞会
今回は禁酒ということでコーラとポップコーン
そこにOKのゴルゴンゾーラのピザを予約
しかしあまりにも気持ちよく晴れた青空と蒸し暑さに氷結を開けてしまった。
誘惑に弱い。






さて『ブレード・ランナー』
1982年公開のアメリカ映画
監督:リドリー・スコット
スペシャルエディション的な豪華な5枚組
36年という歳月もあってさすがに旧さを感じてしまったけど、
色褪せないものもあるし、その世界観はその当時衝撃だったんじゃないかな。
チェックしていなかったことが悔やまれる・・

舞台は2019年・・って来年(笑)
あと一年でクルマは飛ばないし、人類の滅亡は起こりえるかもしれない。
大きなちがいは「タバコ」今は全館禁煙時代
ぷかぷか吸っているのは現実にそぐわない。
テレビも薄型な時代
ケータイも映話まで。
あと細々した突っ込みはあるけど、その人なりの目線の違いを楽しめる。
ただ「羊」は登場させてもよかったんじゃないかな。



ハリソン・フォードが当たり前に若し。
スターウォーズ的に(1977年でした・・)嫌いじゃない。



しかし最後のロイ・バッティが手に釘を刺す場面の意味が分からず・・
あと残された折り紙の意味も・・観察眼がないのかしら?
貸してくれた本人に聞こうと他力本願
結果ネットで調べてしまった。
スッキリはしたけど、こう簡単に分かってしまうと洞察力がどんどん低下してゆく。
考えることもせず即検索
「気になる木になる
手に釘で検索
「逃亡アンドロイドたちのリーダーバッティが、手に釘を自ら刺しました。
アンドロイドは寿命が設定されていて、彼はもう身体機能が劣化し長く無い状態になっている。ああやって「痛み」を敢えて自分の体に与え、「生」の実感を得ようとしたのです」
「ロイ・バッティが手のひらに釘を刺すシーンでは、釘が手の甲に抜ける描写が入っていました。これも色々な資料からキリスト教な意味があるような」
ふむふむ
「折り紙の謎も気になり・・・
http://depaysman.hatenablog.com/entry/2017/03/26/210618



四国一周の旅から帰ってきた持ち主にその話をしたら・・
「それより「二つで十分ですよ」って場面気にならなかった?」とちがう指摘
屋台の主人との会話らしいんだけど。
ん!?どこどこ?
もーよくみていない証拠かしら。
これもまた調べてみたらホットネタだった。


近々2049鑑賞会を行う予定
好評らしいからこれもまた楽しみ^^











映画の世界に入り込む

Myヒットは『エージェント オブ シールド season4』
ちょうど気分がアンドロイドにぴったり。


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F

2018-08-22 | 翻訳物(SF)




フィリップ・K・ディック
編集:大森望
『トータル・リコール (ディック短篇傑作選)』★★★



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•『トータル・リコール』(We Can Remember It for You Wholesale)
•『出口はどこかへの入り口』(The Exit Door Leads In)
•『地球防衛軍』(The Defenders)
•『訪問者』(Planet for Transients)
•『世界をわが手に』(The Trouble with Bubbles)
•『ミスター・スペースシップ』(Mr. Spaceship)
•『非O』(Null-O)
•『フード・メーカー』(The Hood Maker)
•『吊るされたよそ者』(The Hanging Stranger)
•『マイノリティ・リポート』(The Minority Report)

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続々・・
交換読書フィリップ・K・ディック第2作目
夏休み那須旅行に持参
さすがの那須も2日目暑さで辟易

読後、映画化された作品をみて盛り上がる!当分楽しめそう^^
『ブレードランナー』→本日鑑賞会開催
『トータルリコール』
『スキャナー・ダークリー』
『マイノリティ・リポート』



「私的には『スペースシップ』が好き。そうくる!って(笑)翻訳者によるのかもしれないという気づき。おもしろいね」
「フィリップ爆走!」















































那須高原の風
りんどう湖の花火とステーキ
ひまわり畑
その作品を読んでいた場所の記憶が残る。
と言うか残してる(笑)


この備忘録をはじめて1000冊を超えたらお友達に教えるねって約束したけど、600冊まで数えてそれっきり。
一体何冊目なんだろう・・
知っている人が読まない備忘録は気持ち的に楽

先日過去のSNSでつながっていたコから突然メールがきて、
おすすめな作家さんの話題になったのがちょっとうれしかった。
すすめられたのが中村航『僕の好きな人が、よく眠れますように』


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F

2018-08-12 | 翻訳物(SF)




フィリップ・K・ディック
訳:浅倉久志
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』★★+


交換読書
映画『ブレード・ランナー』の原作
またまた意外な世界への誘い・・
あえて前情報なしでいきなり入り込んだ週末
SFは柔軟性が試される。
年齢と共に凝り固まったあたまの中のエクササイズ!
一体コレは何を指すのか?
この人物は誰?
などなど次から次へと出てくる出てくる。
日頃『エージェント・オブ・シールド』をみているから慣れたアンドロイド
だからどうしてもあっけなさを感じてしまった。
情報が入り過ぎるとせっかくの過去の名作も霞んでしまい困ったところ。



近々『ブレード・ランナー』鑑賞会♪♪
やっぱりハディソン・フォードだよなぁ~








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この短編(「人間らしさ」――訳者注)に付されたコメントで、ディックは語っている。
「わたしにとってこの作品は、人間とはなにかという疑問に対する初期の結論を述べたものである。・・・・・・あなたがどんな姿をしていようと、あなたがどこの星で生まれようと、そんなことは関係ない。問題はあなたがどれほど親切であるかだ。この親切というと特質が、わたしにとっては、われわれを岩や木切れや金属から区別しているものであり、それはわれわれがどんな姿になろうとも、どこへ行こうとも、どんなものになろうとも、永久に変わらない」。
ここにデッィクのもっとも基本的な世界認識がある。ディックにおいて、人間とアンドロイドの生物学上の、あるいは自然科学上の区別は、まったく無意味である。親切な存在はすべからく「人間」であり、それ以外は人間ではない。ここで彼が、この非人間的性質の比喩としてのみ、「アンドロイド」を持ち出している事を失念してはならない。
ディックは、「アンドロイド」と「人間」の形式上の区別には関心がない。コピーも原物も、親切であればすべて本物である。



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この最後の解説がよかった。


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