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戦略がすべて

2024-04-13 08:00:00 | 読書
「戦略がすべて」
瀧本哲史、新潮新書、2015年12月





エンタメ、ビジネス、国家事業、学問、政治など各分野における戦略を、コンサルタントの視点で解説した書籍。

各項の最後にまとめがあるので理解しやすいです。

著者は経営コンサルタントで京都大学の客員准教授も務められましたが、
2019年に47歳の若さでお亡くなりになられました。

戦略も大事ですが生命、健康も大事だなと思ってしまいます。


著者の主張に対する共感と意見:

・大ヒット漫画を作るなど、希少なスキルを持っていても、より大がかりな「儲ける仕組み」との関係ではコモディティになってしまう

→現在でも当てはまります。
 ただ、原作者とテレビ・映画の関係でいえば、不幸な出来事もきっかけの一つとして流れが変わりつつあります。
 またその他のビジネスにおいても、プラットフォーマーなど「儲ける仕組み」を持つ者による利益の独占が行き過ぎると、
 SNS等で声が上がるようになってきている気はします。
 

・自分が属する業界のことを知りつくし、かつ、新しい仕組みについてのアイデアを持てば、起業は成功する確率が高い

→これもその通りと思いますが、「新しい仕組みについてのアイデアを持つ」ことが難しいです。
 また、隣の芝生が緑に見えてしまう(他業界の方がよいように思えてしまう)こともあります。

・どの土俵なら勝てるかを見極め、勝てる土俵を選ぶ

→これもその通りですが、組織に属している場合どこまで許されるか。
 誰に何と言われようとも徹底的に自分の道を進めるか、を考えると簡単ではありません。

・誤報自体が増えたのではなく、明るみに出やすくなった
・ネット媒体との競争で、質の低い記事や噂レベルの情報に振り回されることが増えた。
・現代は情報をなるべく制限し、自分に都合のいい情報だけを吸収する風潮になる。

→これらもその通りで、2015年当時よりさらにその傾向は強まっていると思います。
 気をつけます。


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