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選択の科学

2023-08-08 21:10:00 | 読書
「選択の科学」
シーナ・アイエンガー著、櫻井祐子訳、文春文庫、2014年7月





心理学に軸足を置きながら、経営学、経済学、生物学、哲学、文化研究、公共政策、医学、さまざまな分野を参照し、「選択」について考察した本。

著者の両親はシーク教徒で、本人は高校の時に全盲になった独特な経歴。
その経歴が「選択」を研究テーマにさせたようです。

2010年に単行本出版、NHK白熱教室で話題になりました。

日本にも住んでいたそうで日本人の例も出てきます。

本書でユニークなのは、何ごとも選択肢は多い方が良いようでいて、多すぎるとかえって選択しなくなってしまうことを実証している点。

店頭に並べるジャムの数を変えて実験しています。
6、7種類くらいがよいそうです。

「選択肢が多いと選択できない」というのはなんとなく理解できます。
自分のことで言えば、投資信託を購入する時、何百、何千の商品を一つ一つ比較していられません。
スクリーニングして数を絞ってから比較・選択しています。

あとは他の行動経済学関連書籍でも見かける話。

結婚の選択、人種による違い、一貫性と柔軟性のバランス、経験則、イメージで選択しがち、どちらを選んでも良くない結果になることが想定できるときの選択、など。


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