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頑固力

2023-06-08 00:10:00 | 読書
「頑固力」
岡田彰布著、角川SSC新書、2008年11月





今季阪神タイガースの監督に復帰した岡田彰布が、前回監督退任時の2008年に出版した本。

出版時に購読し、今回岡田監督の考え方を再確認するために再読しました。

勝つための方策として守りを強くする、と述べています。
打撃に関しては、1試合4打席で3打数1安打1四球でよい、と述べています。

この考え方は今年も続いているようです。

前回監督時の選手については、鳥谷、今岡にページを多く割いています。
2人とも表向きは淡々とし闘志を内に秘めるタイプの内野手で、選手時代の岡田と共通点が多いです。

今年の選手だと大山が近いでしょうか。

岡田が選手・コーチ時代に監督だった、ブレイザー、仰木、野村、星野らについても語っています。
全員と良好な関係だった訳ではありませんが、様々なタイプの監督に仕えた経験が、自分が監督になったときに生きているようです。

指導理論の根本は「長所を伸ばす」だそうです。
マスコミのインタビュー記事などでは選手を悪く言うのも目にするので少し意外ですが、
きっとマスコミを通すのと実際に接するのとでは違うのでしょう。

父親、妻、息子、飼い犬など珍しく家族についても語っていて、興味深いです。

阪神は岡田が選手時代の1985年に21年ぶりの優勝を果たし、次に優勝したのは18年後の2003年でした。
岡田が前回監督時代の2005年に優勝、2008年にもシーズン途中まで断トツトップで、黄金時代到来かと思いましたが、終盤に大失速しV逸。
岡田監督が責任を取って辞任しました。

2005年の優勝からまた18年経ちました。そろそろアレでしょうか。

今のところペナントレースは順調です。
懸念点としては、同じ選手を使い続けてペナントレース終盤に疲れが出て失速したり、
岡田監督辞任後にそのポジションの選手がいなくなってしまうこと。
前回監督時は金本、鳥谷。
今年心配なのは近本、大山、佐藤。




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