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メタバースと経済の未来

2023-02-02 00:05:00 | 読書
「メタバースと経済の未来」
井上智洋著、文春新書、2022年12月





メタバース内の経済とはどのようなものか、
メタバースの普及によって資本主義がどのように変容するかを解説・予測した本。

メタバースという言葉が最近メディアでよく取り上げられているので、
1冊くらいは読んでおこうと思い本書を手に取りました。

メタバースとは「コミュニケーションできる仮想空間」。
他にWeb3.0、NFTなど周辺技術・概念も取り上げられており、
用語の理解は深まりました。

ただ、自分のメタバースに対する懐疑的な見方は変わらず。
10数年前一時期話題になった「セカンドライフ」とサービスは同じ気がします。

当時よりネットワークの制約は少なくなっているはずなので、
コミュニケーションツールの1つとして存続することはあるかもしれませんが、
世の中の大半の人が大半の時間をメタバースで過ごすところまではイメージが湧きません。

例えばエンタメ的な使い方であれば、今も投げ銭の仕組みがありますし、
ビジネス用途であれば、Web会議で事足りるように思えます。

本書の記述及びそれらから得た着想でいえば、
地球温暖化抑制のイメージが付いたり、
効果があるかのような統計データが出てくると弾みがつくかも、
障がいのある人はメタバース上で活躍の場が広がるかも、
死後の世界的なものが展開されるかも、
などは思いました。


【目次】
1章 メタバースとは何か
2章 この世界はスマート社会とメタバースに分岐する
3章 純粋デジタル経済圏の誕生
4章 メタバースとお金の未来
5章 資本主義はどう変わるか?
6章 人類が身体を捨て去る日
7章 日本をメタバース先進国にするにはどうしたらいいか?



関連エントリ:
人工知能と経済の未来

コメント (2)
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