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ディズニー7つの法則

2021-08-14 08:00:00 | 読書


「ディズニー7つの法則」
トム・コネラン著、仁平和夫訳、日経BP、1997年11月



東京ディズニーリゾートに行った回数より、
ディズニーを題材にしたビジネス書である本書を読んだ回数の方が多いです。

アメリカ合衆国フロリダ州オーランドのディズニー・ワールドに
研修に来た5人のビジネスパーソンたちが、
自分たちで見て回ってディズニーのビジネスの素晴らしさを学ぶ、
ストーリー仕立ての内容になっています。

ビジネスパーソンは以下の5人。

ビル・グリーンフィールド 58歳、銀行勤務、企業向け融資担当
カーメン・リベラ 30代後半 医療器具販売大手、販売担当副社長
ドン・ジェンキンス 40歳、自動車部品大手メーカー、ベテラン技師
ジュディ・クロフォード 28歳、電力会社、チームリーダー、顧客対応担当
アラン・ジンマーマン 38歳、コンピューター・ソフト会社経営

この5人をディズニーを退職したモート・バンデルーが案内するという設定。

「7つの法則」は以下の通り。

1.顧客が比べるすべての企業が競争相手
2.細部にこだわる
3.すべての人が、語りかけ、歩み寄る
4.すべての物が、語りかけ、歩み寄る
5.耳が多いほど、顧客の声はよく聞こえる
6.報い、認め、讃える
7.誰もごキンパンソー(誰もがキーパーソン)

素晴らしい理念で、本書の中のビジネスパーソンたちは、
自分たちの会社に持ち帰って生かそうとします。

ただ現実問題としてはなかなか難しいです。

例えば、「全員がゴミを拾う」の章では、
ディズニー会長自らゴミを拾うエピソードが出てきます。

「ゴミを拾う」でもよいのですが、社員にああしろこうしろと言ったことを、
トップ自らが実践できている企業がどれくらいあるでしょうか。

また最近はディズニーですら全員が理念を共有するのは難しいようで、
「やりがい搾取」と言う人も出てきています。

本書では、企業理念の他、福利厚生、採用・教育、施設の建設などについても触れられています。


コメント (4)
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