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それ、なんで流行ってるの?

2021-05-02 13:00:00 | 読書




「それ、なんで流行ってるの?」
原田曜平著、 ディスカヴァー・トゥエンティワン、2017年12月

著者は博報堂のマーケターで、テレビの情報番組にもよく出演している方。

「消費の動力」や「流行のスイッチ」と呼ぶべきものの仕組みや成り立ちを、豊富な事例とともに解説しています。

1、2章は流行の事例と理由。

マイルドヤンキー
トランプ大統領
逃げ恥
君の名は。
インスタグラム

など、本書が出版された2017年当時の流行について、
うまい言葉が見つからなかったり、言いたかったけど言い出せなかった事象を
「そう、それ!」
と思わせたことが流行の要因という話。

「そう、それ!」はマーケティング用語で「インサイト」だそう。

第3章は、

クリエイティブ・ブリーフ
インサイト
プロボジション

などマーケティング用語の解説。

第4章はクリエイティブ・ブリーフを作るための調査方法。
仮説を作るための調査が必要と言っています。

確かに、会社の企画やマーケティングにおいて、
「仮説検証」と一見ロジカルに取り組んでいるようでいて、
仮説自体は思い込みや思いつきからスタートすることが多いように感じます。

最後の第5章は2017年当時の若者特有のインサイト。

1.プチ個性
 ~叩かれない程度に自己アピールしたい
2.母息子ニーズ
 ~母親が薦めるものは良いものだ
3.「サイコーにちょうどいい」
 ~ちょっとだけ背伸びしたものを身につけたい

「叩かれない程度に自己アピールしたい」間接自慢は、
最近では「匂わせ」と言われて叩かれる要因になってきました。

本書で覚えておきたいフレーズ
・日本人は相手の気持ちを洞察する力が、他国の人より備わっている
・国を超えて共通するインサイトが、少なくとも東アジアの若者の間では、存在する時代になった
・何を言っているかじゃなくて、なぜ言っているかに注目しよう

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