Blue Blue Blue

株式投資、映画鑑賞、野球観戦、読書

ヴェニスの商人

2020-05-23 21:00:00 | 読書


「ヴェニスの商人」
シェイクスピア著、福田恒存訳、新潮文庫、1967年11月

シェイクスピアの作品は何らかの形で見聞きしていると思うのですが、
本を読んだのはたぶん初めてです。
こんな時だから普段読まないものを、ただ時間はかけたくない、
ということで手に取ってみました。

「ヴェニスの商人」の執筆年代には諸説あるようで、
本書巻末の「シェイクスピア劇の執筆年代」によると、
1596~1597年とのことです。

新潮文庫の初版は1967年ですが、
訳者・福田氏のあとがき(解題)は1959年、
翻訳家・中村氏の解説は1972年とのこと。
年代の関係は分かりませんが、いずれにせよだいぶ昔です。

「ヴェニスの商人」は

1.箱えらび
2.指輪の紛失
3.人肉裁判
4.駆け落ち

の4つの筋からなっています。
いずれも何となく知っている話でしたが、
原作を読んで構成や人間関係を正確に理解できてよかったです。

当時はシェイクスピアに限らず、先人の作風を模倣する傾向が強かったそうで、
現代だと著作権侵害とまではいかなくても、パクリと言われて叩かれそう。

ユダヤ人に対する人種差別がひどく、そういう時代だったんだなあと思って読みましたが、
案の定、現代では人権団体の反対運動も起きているらしいです。

----------

ブックカバーの写真を撮って、本をしまおうとして、ビックリしました。
すでに「ヴェニスの商人」がそこにあったのですから。

初めて読んだつもりの割には、どうりで知った話だった訳です。



発行は平成11(1999)年と書いてありますので約20年前。
当時もシェイクスピアを読んでみようと思って、
手に取ったのが「ヴェニスの商人」だったのでしょう。
自分の中に商人の血が流れているのを感じました。
江戸時代じゃなくてよかった。



※左が今回買った「ヴェニスの商人」、右が20年前に買った「ヴェニスの商人」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする