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株式投資、映画鑑賞、野球観戦、読書

2010年に読んだ新書20冊[3/3]

2010-12-30 06:02:00 | 読書
最後に★★★☆☆の5冊と★★☆☆☆の2冊。


★★★☆☆(5冊)

■消費税のカラクリ(講談社現代新書) ★★★☆☆

消費税増税に反対する本。

消費税を増税すると、中小企業が潰れ、失業者が増えるそうです。

大げさな気もしますが、消費税を上げなくて済むのであれば、
それに越したことはありません。

消費税のカラクリ (講談社現代新書)
斎藤 貴男
講談社


■ゴルフの品格(幻冬舎ルネッサンス新書) ★★★☆☆

よくあるゴルフの入門書とそう変わりはないですが、
1つのテーマについて見開き2ページで書いてあるので
読みやすかったです。

ゴルフの品格 月イチプレーヤーでもシングルになれる100の方法 (幻冬舎ルネッサンス新書)
神田 恵介
幻冬舎ルネッサンス


■ファイナンス プロが猿に勝てない不思議な話(日経プレミアシリーズ) ★★★☆☆

数年前にもう少し厚いファイナンスの本を読んだけど、
それと比べて特に目新しいことは書いてなかった。

ファイナンスの本を読んだことがない人にとっては
よい本かも。

ファイナンス プロが猿に勝てない不思議な話(日経プレミアシリーズ)
山本 和隆
日本経済新聞出版社


■商品先物市場のしくみ(PHPビジネス新書) ★★★☆☆

商品先物市場の歴史とか機能について、
「へぇ~」と思うところはあったけど、
怪しさは拭えなかった。

本文中に記載されているメリットとデメリットを
比較したら、結局デメリットの方が大きそう。

商品先物市場のしくみ (PHPビジネス新書)
三次 理加
PHP研究所


■マネー資本主義を制御せよ! (朝日新書) ★★★☆☆

いろんなエコノミストの考えに触れたくて読んでみました。
アメリカ経済が復活し、BRICsが成長するというのは、
先日のマネックスのセミナーでも同じ意見が出てました。

筆者は消費税率引き上げは凍結した方がよいという見解。

言ってることは、まあそういう見方もあるよね~、
って感じなんだけど、随所に「拙書『○○』を参照のこと」
と自分の著書を売り込んでいるのに興ざめ。

マネー資本主義を制御せよ! (朝日新書)
中丸 友一郎
朝日新聞出版


★★☆☆☆(2冊)

■残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ) ★★☆☆☆

話題になっているので買ってみました。

特に目新しい理論はありません。
古今東西いろんな人の話の受け売りです。
結論を導くエピソードにはオリジナリティがあります。

筆者自身言い訳していますが、
いまどき教科書でもないのにPPMを持ち出すでしょうか?
いまって成長期から即衰退期に入っちゃって、
成熟期がほとんどない製品が多い気がするんですが。

ビジネスの参考になるとは思いますが、
評判ほどではないということで厳しめの評価で。

車を買い替えるときはアウディも選択肢に入れようという気にはなりました。

残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)
山崎将志
日本経済新聞出版社


■JAL崩壊(文春新書) ★★☆☆☆

JALの内幕はよく分かったけど、
感情的に批判している気がする。

JAL崩壊 (文春新書)
日本航空・グループ2010
文藝春秋


2010年に読んだ新書20冊[1/3]

2010年に読んだ新書20冊[2/3]

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2010年に読んだ新書20冊[2/3]

2010-12-30 06:01:00 | 読書
つづいて★★★★☆の6冊。

■デフレの正体(角川oneテーマ21) ★★★★☆

論点を「生産年齢人口」に絞って、日本の経済低迷の原因と
その処方箋を、データで示しながら分かりやすく説明しています。

地域ごとの景気指標や業種ごとの生産性のデータは
見たことのないものでした。

ただ素人からすると、ここまで明確ではなかったものの、
今までも同じような主張はあった気がします。
筆者のような専門家からすると
「似て非なるもの」になるんでしょうが。

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)
藻谷 浩介
角川書店(角川グループパブリッシング)


■街場のメディア論(光文社新書) ★★★★☆

内田樹という名前を最近時々目にするので読んでみました。

普通の人は何となく感じていて、マスコミが言い出しにくいことを
明確に主張しています。

・教育や医療は商取引モデルで考えてはいけない
・メディアが変化はよいことであると考えている
・人には蔵書を残すという欲求があるから、紙の書籍にも一定の需要は残る

とかは共感できました。

自分も聴いた音楽や読んだ書籍を、電子媒体を通してではなく
モノ(CDや本)として残しておきたいタイプです。

街場のメディア論 (光文社新書)
内田 樹
光文社


■アップルvs.グーグル(ソフトバンク新書) ★★★★☆

両社は数年前まで協調関係で、最近は競合関係になってるそうです。
共通点、相違点がよく分かりました。

ちなみに自分は、グーグルの検索は日々利用しますが、
アップルの製品を利用したことはありません。。

アップルvs.グーグル (ソフトバンク新書)
小川 浩,林 信行
ソフトバンククリエイティブ


■中国経済の正体(講談社現代新書) ★★★★☆

以前門倉氏がヨイショについて書いた本を読んだときは
ガッカリしましたが、さすがBRICs研究所代表。
この本はデータが多くて参考になりました。

中国礼賛かと思いきや、案外冷静に中国経済を見ています。
「生産年齢人口の推移」を見るとむしろインド経済の先行き
の方が明るいのかも。

中国経済を語るのであれば、著作権の考え方についても
少し触れて欲しかった。

中国経済の正体 (講談社現代新書)
門倉 貴史
講談社


■財務3表一体分析法 「経営」がわかる決算書の読み方(朝日新書) ★★★★☆

好セールスを記録した「財務3表一体理解法」の第2弾。

・ROE
・レバレッジ比率
・総資本回転率
・当期純利益率

で分析するというのは昔からありますし、
財務諸表を図示するのは、数年前に売れた
「会計力トレーニング」にありました。

単にそれらを引用するだけでなく、
分かりやすくなっているのは、著者の工夫によるところ。

図解することにより、会社間・業種間の違いが
視覚的に把握できておもしろいです。

ただし、百万円単位の金額を
数字で、3桁区切りせず、縦書きで
書かれるといくらなのか分かりづらい。

財務3表一体分析法 「経営」がわかる決算書の読み方 (朝日新書)
國貞 克則
朝日新聞出版


■60歳までに1億円つくる術(幻冬舎新書) ★★★★☆

タイトルだけ見ると、金儲けのことばかり、
あるいは節約することばかり書いてありそうですが、
実際はちがいます。

投資についてだけでなく、生き方そのものについて、
共感できることや参考になることが書いてありました。

・「稼ぐ力」「健康」「時間」という見えない資産
・イヤな人とは無理をしてつきあわない
・一つの会社に正社員として勤めるリスク
・競争が激しくないところのほうがスキルを伸ばせる
・投資とは新しい価値が生まれるもの、投機は新しい価値が生まれないもの

投資の考え方については、あとがきに簡潔にまとめて書いてあります。

ひとつ疑問なのは、年利7%運用ってどうやったらできるの?

60歳までに1億円つくる術―25歳ゼロ、30歳100万、40歳600万から始める (幻冬舎新書)
内藤 忍
幻冬舎


2010年に読んだ新書20冊[1/3]

2010年に読んだ新書20冊[3/3]

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2010年に読んだ新書20冊[1/3]

2010-12-30 06:00:00 | 読書
今年読んだ新書20冊を5段階評価で並べてみました。
本を書けるだけですごいと感じてしまうので、
全体的に甘めの評価になっていると思います。

まずは★★★★★の7冊から。

■お金の流れが変わった!(PHP新書) ★★★★★

大前研一氏の本。

昨年2月、マネックスのセミナーで講演されていました。
その時と要旨は同じで、その後に起こった出来事とそれに対する意見が
追記されているイメージです。

「これからは新興国!」と主張する人は多いですが、
本書は事例を挙げて論じているので説得力があります。

本書に記載されている新興国で実績を挙げている株を買いたいと思い
株価を見てみると、既に上昇してました。

気づいている人は気づいているんですね。

お金の流れが変わった! (PHP新書)
大前 研一
PHP研究所


■学問のすすめ 現代語訳(ちくま新書) ★★★★★

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」
以外の部分を読んだのは、おそらく今回が初めて。

当時ならではの話もありますが、現代でも通ずる話が多いです。
教室で学ぶことだけでなく、現実の世の中の流れを察知することも
学問です。

5以外の評価をつけるのは恐れ多い。

学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)
福澤 諭吉
筑摩書房


■二塁手論(幻冬舎新書) ★★★★★

ロッテの井口選手が書いた本。

自分も学生時代、野球部やサークルで二塁手だったので、
ほぼタイトルだけで買いました。

第一章は二塁手ではなく盗塁について。
二塁手が主題になっているのは第二章のみで
あとは所々でちょろっと触れられているだけ。

ただ第二章は、自分も感じていた二塁手の難しさ、面白さ
が語られていて、非常に共感できました。

他の章も井口が経験したこと、
そこから得た野球観、人生観が書かれていて、
それなりに興味を持って読めました。

あと、経済やビジネス、ボランティアの話も出てきて、
井口って野球だけしか頭にないわけではないんだな~
と感心しました。

二塁手論―現代野球で最も複雑で難しいポジション (幻冬舎新書)
井口 資仁
幻冬舎


■メジャーリーグなぜ「儲かる」(集英社新書) ★★★★★

MLB全体と各球団の収益構造やマーケティング、
将来展望がよく分かりました。

日本プロ野球の各球団が真似ていることもありますが、
必ずしもうまくいっていません。
やはり各球団個別の努力だけではなく、
NPBとしての取り組みが必要に思います。

メジャーリーグなぜ「儲かる」 (集英社新書 529A)
岡田 功
集英社


■南アフリカの衝撃(日経プレミアシリーズ) ★★★★★

映画「インビクタス」に触発されて南アフリカのことを
知りたくなり、買ってみました。

この本で初めて知ったことがたくさんあって
勉強になりました。

アパルトヘイト後、犯罪件数や失業率は
高止まりしているそうです。
黒人はアパルトヘイト時代には一致団結していましたが、
いまでは黒人同士での権力争いが起きているとのこと。

資源高による経済成長や日本のODA増加は新聞で読んだ気がします。

南アフリカの衝撃(日経プレミアシリーズ)
平野 克己
日本経済新聞出版社


■知らないと恥をかく世界の大問題(角川SSC新書) ★★★★★

自分が買った版の帯に
「わからないことは池上彰に聞け!」
と書いてあるのですが、まさにその通り。

国内外の政治経済の話題を分かりやすく
解説してくれています。

特に第5章
・イスラム教
・ユダヤ人とアラブ人
・新疆ウイグル地区
・イラン
・北朝鮮
・アフリカ
等の説明がものすごく分かりやすい。

いつも大事だなと思うページの端に
折り目をつけて読んでいるのですが、
この章はほぼ全ページ折り目をつけてしまいました。

知らないと恥をかく世界の大問題 (角川SSC新書)
池上 彰
角川SSコミュニケーションズ


■Googleの正体(マイコミ新書) ★★★★★

Googleのビジネスモデルと今後の方向性について、
思いの外分かりやすく書いてありました。

YouTubeを買収したり、OSや携帯電話を開発しているのは、
その事業単体で儲けようというよりは、

・Googleの利用者を増やす
・利用者の検索回数を増やす
・広告のクリック率を高める

ためにやっている、ということらしいです。

上記の事業と目的がどう繋がるかについても書いてあります。

読み終えてGoogleをどう思うかは人それぞれですが、
自分は危険な存在に感じました。

Googleの正体 (マイコミ新書)
牧野 武文
毎日コミュニケーションズ


2010年に読んだ新書20冊[2/3]

2010年に読んだ新書20冊[3/3]

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