「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
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2016年9月29日(木) ウミテングの幼魚 in 竹浦

2016-09-29 20:38:45 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:小雨

海況:北東の風 凪

気温:20℃ 水温:20.5℃

透明度:7~8m

 女川湾で初観察のウミテングの幼魚(体長 2.5cm)

 今日は、アリエルの小玉さんが発見したウミテングの幼魚を撮影するため、急遽竹浦のアゴ島で2ダイブしてきました。

 エントリーして発見した場所へ直行、そして探すこと約5分、小さな小さな可愛い幼魚がチョコチョコと歩いていた。ウミテングは伊豆以南などで見かけるが、ここ女川湾で観察できるとは想像もしなかった。

 今の女川湾には、多くの季節来遊魚たちが観察されるが、流れ藻や表層域で浮遊生活するスズメダイの仲間やハコフグの仲間などは毎年のようにやってくる。しかし、底生活するウミテングがいるということは、稚魚期に浮遊生活し流されて来たものと思われる。

 胸ビレを扇子のように広げ、腹ビレが変化した長い脚2本で器用に歩いている。背ビレや尾ビレは透明で長い吻が特徴のウミテングはまさに南の天狗様だ。ちなみに北の天狗様はイソバテングだ。

 一般的に女川湾の季節来遊魚たちは、水温が13℃を下回る11月下旬までは生きられるが、年を越すことはほとんどできない。また、台風などのシケが来ると観察できなることが多いので、早めに観察してほしい。

 サビハゼとウミテングの幼魚

 その他の季節来遊魚は、ソラスズメダイ、スズメダイ、ノコギリヨウジなど観察できた。

  天然のマボヤ群(パノラマ撮影)


2016年9月28日(水) 漁業支援活動最終日 in 江ノ島(99)

2016-09-28 13:52:29 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:くもり一時小雨

海況:西よりの風 弱く  多少うねりと流れあり

気温:20~23℃ 水温:20.3~21.7℃

透明度:10m位

  水深10m付近のアラメの海中林(江ノ島列島・平島)

 4月から6か月間続いたJF女川町江ノ島支部の漁業支援も今日で99日目、無事に終了しました。

 女川湾の沖合にある江ノ島列島は、透明度は良いのだが常にうねりがあり、時には強い流れもあった。しかし、写真のようなアラメの群生やマコンブ、ワカメ、アカモクなどの大型海藻が海中林を形成し豊かな海を維持している。

 作業中には、突然コブダイの成魚(体長 60~80cm)が目の前に現れたり、体長3m近くあるミズダコなど何度か遭遇したり、驚きの日々も多くあった。また、8~9月には多くの季節来遊魚も観察され楽しく有意義な支援活動でした。

 また、11月1日から12月中旬まで冬の漁業支援活動が始まります。


2016年9月25日(日)今日の竹浦と漁業支援活動 in 江ノ島 (96)

2016-09-25 15:25:38 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:南西の風 凪 

気温:21~23℃  水温:20.7~22.0℃

透明度:5~6m(竹浦) 江ノ島:15m

    今日の江ノ島漁港

 今日は、久しぶりにKAZUがアリエルチームと竹浦で2ダイブしてきました。この時期は、季節来遊魚が多く、女川湾の生きもたちとの南の生きものたちが一緒に観察できる。今日観察された季節来遊魚は、ソラスズメダイ、ハコフグの幼魚、シラコダイ、キタマクラなどだが、アリエルの小玉さんがなんと女川湾では初めてのウミテングの幼魚(体長2㎝位)を発見し写真に収めた。近いうちに撮影したいので、しばらくは同じ場所にいてほしいのだが!!

 ソラスズメダイ

 ハコフグの幼魚

 シラコダイとリュウグウハゼ

 クチバシカジカ

 オコゼカジカ

 クロアナゴ

 一方、江ノ島の漁業支援活動も96日目を迎え、春夏分があと3日(今月28日)で終了します。

江ノ島列島には、季節来遊魚が多く、ツノダシが5個体程度の群れからソラスズメダイは十数匹の群れで各ポイントで多く観察される。また、イシガキダイ、オヤビッチャ、シラコダイなどなど、南の海からの訪問者が多数観察できる。

 

 

 


2016年9月10日(土) 今日の竹浦

2016-09-10 17:43:21 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:北西の風 凪

気温:25~27℃  水温:21~23℃

透明度:3~4m

   今日のアゴ島周辺海域

 今日予定していた江ノ島の漁業支援活動が波浪のため中止となり、急遽 久しぶりに竹浦で2ダイブしてきました。

 先日の台風10号の通過で竹浦グロットの係留用のブイ(2カ所)がなくなった為、新たにコンクリートブロックを投入し潜降ロープを設置しました。

 透明度の回復は遅れているが、マクロな生き物たちの探索にはほとんど問題ない。

 1本目はグロットへ、2本目はアゴ島で生物探索した結果、季節来遊魚たちも竹浦で見かけられるようになってきました。

 ソラスズメダイ

 スズメダイ

 ハコフグの幼魚

 また、女川湾の生きものたちも、いつも通り観察できました。

 クチバシカジカの幼魚(アゴ島の定位置)

 スナビクニン(グロット)

 ハコフグの幼魚(アゴ島)

 フサギンポ(グロット)

  ダンゴウオは各ポイントで複数個体

 安全停止中はフタスジミノウミウシも多く観察

 明日は江ノ島を予定しています。