「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
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2016年3月26日(土) ダンゴウオの抱卵開始 in 竹浦

2016-03-26 18:32:13 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:北西の風 弱く 凪

気温:6~10℃ 水温:7.6℃

透明度:2~3m

    今日のアゴ島周辺海域

 今日は、ハイブリッジさんに便乗して竹浦グロットとアゴ島で潜ってきました。海上のコンディションは良いのだがプランクトンの影響で透明度は非常に悪い中でのダイビングとなった。

 1本目の竹浦グロットでは、先週発見したサイトクビレを探してみたが残念ながら発見できなかった。また、フサギンポのコギンちゃんも留守だった。しかし、今日は今季初となるダンゴウオの抱卵をグロットとアゴ島で各1ヵ所づつ、計2ヵ所観察できた。水温が平年より2℃も高いため、産卵が1ヵ月も早くなっている。

  卵を隠しているが奥には卵塊がある(アゴ島)

 ダンゴウオの抱卵(グロット)

 泳ぐダンゴウオのメス

 お腹が大きなメス

 ピンク系のメスも!!

 ホヤの上のダンゴウオが多い!!

 その他、ヒメフタスジカジカの抱卵、ババガレイ、オコゼカジカ、トラパニア・トッドイなどなど

 体長40㎝超のババガレイ

 ヒメフタスジカジカの抱卵

 手前の卵塊は新しいが、奥の卵は3~4日でハッチアウトするかも!!

 オコゼカジカ(アゴ島)

 トラパニア・トッドイ

 これからダンゴウオの抱卵も数多くなり、ゴールデンウイーク頃には、天使の輪を持つ稚魚たちも観察できるでしょう!

 

 

 


2016年3月19日(土) 三度!! 現れた サイトクビレ in 竹浦グロット

2016-03-19 19:57:37 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:小雨のち晴れ

海況:南よりの風 弱く 凪

気温:12℃  水温:7.6℃

透明度:水深6mまで2~3m 水深7m以深 5~6m

    三度現れた「サイトクビレ」 体長 10cm

 今日は、新潟のフリーウェイ新潟店さんと仙台のアリエルさんとの合同で竹浦を潜ってきました。1本目は、アリエルチームだけで弁天島周辺を潜って、2本目からは合同で「竹浦グロット」で潜ってきました。透明度は水深6m付近まで悪かったが、水深7m以深では比較的良好だった。

 先週末、姿を見せなかったフサギンポの「コギンちゃん」は、今日は定位置でお出迎えしてくれた。また、赤いダンゴウオ2個体も定位置で観察できたが、お腹が大分大きくなっている。

 お腹が大きくなってきたダンゴウオ!!

 ホヤの上にいるダンゴウオもお腹が大きい!!

 今日観察したダンゴウオ5個体はすべてメスで、オスは巣床を構えたのか発見できなかった。

(今年のダンゴウオの抱卵は、水温が高めに推移している為、今月末には始まるかも?)

 フタスジカジカの抱卵も これから多くなる!!

 しかし、今日の大発見は三度現れた「サイトクビレ」だ。この個体は、昨年11月29日にアリエルの大島さんが発見した場所と同じで、同じ個体のようだ。

    前回と同じ場所で観察された「サイトクビレ」

 サイトクビレの発見例は、本州では1995年6月に岩手県種市の沖合で観察された例はあるが、竹浦では2012年9月1日に弁天島で初観察、また、昨年の11月29日にはグロットで2度目の観察されたが、私は縁がなく一度も見たことがなかった。しかし、今日やっと3度目の正直なのか見ることができ大満足だった。サイトクビレの生態は謎が多く、これからの生態観察が楽しみだ。

 


2016年3月13日(日) 久しぶりのファンダイブ in 竹浦

2016-03-13 18:05:31 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:南南東の風 凪

気温:6℃ 水温:7.4℃

透明度:2~3m

     今日のアゴ島周辺海域

 あの震災から5年目を迎え、テレビの水中撮影や新聞社の取材などで、なかなか竹浦の生物調査ができなかったが、やっと今日「グロット」と「弁天島」で2ダイブしてきました。海は比較的に穏やかだったが透明度が2~3mと悪い。

 1本目のグロットでは、フサギンポの「コギンちゃん」がどこに行ったのか不在だったのが残念だが、クチバシカジカやダンゴウオなどは観察できた。

 2本目の弁天島では、気になっていたクチバシカジカの抱卵場所だが、跡形もなくハッチアウトが完了していた。しかし、別の場所でアリエルの小玉さんが抱卵を発見したのだが、鏡がないと観察できない場所で直接写真を撮ることができない。

 クチバシカジカの若魚

  ダンゴウオ

 タケノコメバル

 メンコガニのペア

 ハナサキウミウシ

 ミノウミウシの仲間

 また、弁天島では色鮮やかなクチバシカジカの成魚を発見したのだが、よく見ると口先が大きく損傷している。何かに襲われたのかはわからないが、岩肌をチュコチョコ歩いて元気そうにはしているが、はたして大丈夫なのか心配だ。

 口先が損傷しているクチバシカジカの成魚

 

 

 


2016年3月3日(木) 今日の竹浦

2016-03-03 18:23:22 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:くもり

海況:西よりの風 やや強く 風波あり (強風注意報発令中)

気温:5~8℃  水温:7.2℃

透明度:5~6m

    クチバシカジカの抱卵(弁天島)

 昨日と今日、新聞社の取材協力で竹浦の海で潜ってきました。

 しばらく観察していなかったアゴ島のクチバシカジカの抱卵は、跡形もなく姿を消していた。今年の水温が平年より高く推移した為か、約65日位でハッチアウトしたようだ。しかし、1月上旬に産卵した弁天島のクチバシカジカ(写真)は、あと1週間前後でハッチアウトするまでに育っていた。

 その他、ダンゴウオ、フサギンポなどは、ほぼ定位置で観察、また、マボヤの養殖風景も撮影させて頂きました。

    マボヤの養殖 (今月末には水揚げされる予定)


テレビ放送のお知らせ 日テレ 『ZIP!』 の中で!!

2016-03-01 14:37:55 | お知らせ

 2月28日(日)に水中撮影を担当した竹浦の海が日テレの「ZIP!」で放送されますので、是非、ご覧ください。

放送予定日:3月9日(水) 日テレ 朝5:50~8:00の「ZIP!」の中で放送されます。

 今回は天候にも恵まれ、アリエルさんやハイブリッジさん、そして地元方々のご協力のもと無事終了することができました。

 「コギンちゃん」と遊ぶ小玉さん

 フサギンポの「コギンちゃん」

  ダンゴウオ

 クチバシカジカなど

 上記の写真は、イメージです。