「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
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2015年4月30日(木) ダンゴウオの抱卵 探索 in 竹浦

2015-04-30 16:47:43 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:南よりの風 弱く  ベタ凪

気温:18℃ 水温:水面 11℃ 中層域 6.8℃ 水深18m以深 5.6℃

透明度:1~2m  水深18m以深 6~8m

              今日の竹浦

 今日は、ハイブリッジチームとアリエルさんと合同でダンゴウオの抱卵場所の探索の為、竹浦グロットと弁天島に潜ってきました。天気と凪は良いのだが透明度の回復が遅れて悪い中での探索となった。

 1本目は竹浦グロットでダンゴウオの抱卵を探索した結果、新たに全部で6ヵ所の抱卵を発見した。また、今月18日に発見したダンゴウオの抱卵も子育ては順調のようだった。

  今日 発見したダンゴウオの抱卵

 2本目は弁天島で探索した結果、5~6ヵ所ほどの抱卵を観察できた。また、産卵前のメスのダンゴウオも複数個体観察できた。

  お腹を大きくしたメスのダンゴウオ

 その他、クチバシカジカの若魚など観察できたが、「天使の輪」を持つダンゴウオの稚魚の発見には至らなかった。

  クチバシカジカの若魚

 尾ビレで敬礼するフサギンポ

 キタモエビモドキ

 エダウミウシ    ヒロウミウシ

 現在竹浦で観察できるダンゴウオの抱卵は10ヵ所以上あり、急遽 3日の日曜日にダンゴウオの抱卵の観察・撮影会を開催します。


2015年4月27日(月) ギンザケ養殖 in 女川町桐ヶ崎

2015-04-27 19:27:08 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:南東の風 弱く  ベタ凪

気温:19℃ 水温: 水面 8.7℃  水深15m以深 5.5℃

透明度:表層域 1~2m  水深15m以深 5~6m

             銀ザケ養殖施設

 今日は、女川町桐ヶ崎のギンザケ養殖施設の点検などの潜水作業をしてきました。船上にいる時は暑かったが、いざエントリーすると一瞬ヒヤッと冷さを感じる。表層部の水温は、8℃台まで上昇してきたが、水深30m付近では、まだ5℃台と冷たい。また、透明度の回復も遅れている。

このイケスには、40~50cm位まで成長したギンザケが約25000匹いる


2015年4月19日(日) ダンゴウオの抱卵 HDV撮影

2015-04-19 19:40:14 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:南よりの風弱く ベタ凪(表層部 流れあり)

気温:14℃  水温:水面付近 6.6℃  水底 6.1℃

透明度:2~3m

             桜満開の竹浦港

 今日は、昨日発見したダンゴウオの抱卵の観察とHDV撮影の為、アゴ島と竹浦グロットで潜ってきました。

 昨日までの風も治まり穏やかな天気に恵まれたが、逆に透明度が悪くなってしまった。しかし、ダンゴウオの抱卵のマクロ撮影には、オリジナルの穴用ライティングで撮影する為、問題ない。

 1本目は、アゴ島のダンゴウオの抱卵を観察したが、親が体を張って卵を見せてくれない。しばらくすると親がファンニングを始めた為、卵塊が見えてきた。

        アゴ島のダンゴウオの抱卵(HDVより)

 2本目は、竹浦グロットのダンゴウオの抱卵を撮影した。この親も卵を見せてくれないが、撮影する角度を変えると少し見える。卵は産卵から10日間位経過しているようなので、5月中旬には、ハッチアウトするかも。

       竹浦グロットのダンゴウオの抱卵(HDVより)

 その他、ヒメフタスジカジカの抱卵もピークを迎え、複数個所確認できた。

 ヒメフタスジカジカの抱卵(竹浦グロット)

 また、今日も大きなミズダコに遭遇、近くにはマダコが2匹死んでいた為、襲われたのかもしれない。

 昨日のKAZUが撮影した写真

 メンコガ二

 シロホクヨウウミウシ(ブルー系)

 ハナサキウミウシ

 エダウミウシ


2015年4月18日(土) ダンゴウオの抱卵開始 in 竹浦

2015-04-18 15:33:03 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:南よりの風やや強く 風波あり

気温:13℃  水温: 水面付近 6.0℃ 水底 5.1℃

透明度:浅場 1~2m 水深8m以深 7~8m

            今日のアゴ島

 今日は、終盤を迎えたクチバシカジカの抱卵の観察と、そろそろ始まるダンゴウオの抱卵を探索する為に竹浦で2ダイブしてきました。天気は良いが南よりの風が強く吹き水面には風波がある。

 1本目は、竹浦グロットへ。 クチバシカジカの抱卵は、無精卵が1個だけ残っている為、親がまだ巣床にいたが、後から観察に行ったチームの時は、姿がなかったとのことで無事長~い子育てが終了した。実に最初の抱卵から約120日間、2匹目の卵を守り続けてから約102日間の抱卵だった。お疲れ様でした。

 最後の1個の卵を守っているクチバシカジカのオス

 一方、いよいよ繁殖シーズンを迎えたダンゴウオ。今日は抱卵場所を探すため、穿孔貝の穴を重点に探索した結果、竹浦グロットで1ヵ所、アゴ島で1ヵ所の抱卵を確認できた。

 ダンゴウオの抱卵(竹浦グロット) 

 お腹の大きなメスのダンゴウオ

その他、ヒメフタスジカジカの抱卵、アイナメに寄生するウミクワガタの幼体、大きなミズダコなど観察できた。

 ヒメフタスジカジカの抱卵(オス)  卵塊

  アイナメ(体長 40cm)にはウミクワガタの幼体が多く寄生 

 (水温が低い為、岩の隙間でほとんど動かない為、寄生しやすい)

  大きなミズダコにも遭遇

 これからダンゴウオの抱卵は、6月中旬まで観察できるようになります。

     ぜひ、ダンゴウオの抱卵を観に竹浦に来てください。

 

 

 

 


2015年4月11日(土) 今日の竹浦

2015-04-11 15:52:05 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:小雨

海況:北東の風 うねりあり  (波浪注意報 発令中)

気温:10℃  水温:4.8~5.3℃

透明度:水面付近 1m  5m以深 3~4m

 

           北上川の流水で泡立つ アゴ島

 今日は、久しぶりにアリエルチームと竹浦で2ダイブしてきました。予報では波浪注意報が出て波の高さが3m、そしてうねりを伴うことでクローズと思っていたが、地元の漁師さんの情報では、透明度が悪いが潜れるとのことで行ってきました。

 1本目は、クチバシカジカのハッチアウトが気になる「竹浦グロット」へ。うねりがある中でのエントリーだが、水深5mを超えると多少透明度が良くなっているが、暗いナイトダイビング状態だった。

 観察結果は、NO1のクチバシカジカの抱卵は、完了していた。また、NO2のクチバシカジカのハッチアウトは半分ほど完了し、あと3~5日で終了するでしょう。

 NO2のクチバシカジカの抱卵

 その他、ミノ系のウミウシ やフサギンポ など観察できた。

 2本目は、アゴ島へオコゼカジカの探索へ。

 探索結果は、定位置とは別の場所で、アリエルの小玉さんがベイジュ系のオコゼカジカを発見した。

 岩肌に張り付いているオコゼカジカ(体長 5cm)

 オコゼカジカの眼

 その他、オレンジ系のキタモエビモドキクチバシカジカの若魚、そしてフサギンポなど観察できた。

 キタモエビモドキ

 アゴ島のフサギンポ

 今日は残念ながらダンゴウオの姿は観られなかったが、そろそろ巣穴に入り込む時期で、次回は、いよいよダンゴウオの抱卵場所を探しにいきます。