「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

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2013年9月7日(土) 女川町竹浦(アゴ島~弁天島)

2013-09-07 21:36:47 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:くもり

海況:南東の風弱く ベタ凪

気温:24℃  水温: 水面 23.5℃  水底 22.5℃

透明度:アゴ島 5~8m  弁天島 3~5m

 今日の女川湾は、低い雲に覆われているが、雨が降ることはなかった。1本目は、アゴ島でクチバシカジカの探索した結果、先週までの個体は見当たらなかったが、新たに4個体の成魚が観察され、アゴ島だけで9個体ほどいることが分かってきた。これから10月にかけて水温の低下する為、ますます多くのクチバシカジカが観察できるようになる。

       

また、ダンゴウオも複数観察できたり、シマアジの群れにも遭遇したり、中層域も注意したい。

     今日のダンゴウオ(体長8mm)

  シマアジの群れ(体長25cm)  リュウグウハゼの幼魚

 2本目は、弁天島へ。透明度がイマイチだったが、クチバシカジカの成魚やオコゼカジカなど定位置で観察された。

 弁天島のクチバシカジカ

 オコゼカジカの背中にいる白い巻貝は、トウガタガイの仲間でオコゼカジカのクリーニングしているようだ。

その他、岩陰にクロソイやムラソイ、フロートの下には、イシダイの幼魚やウマヅラハギの幼魚、岩礁帯には、キタモエビモドキやカムチャッカモエビなど見どころ満載のダイビングだった。

    クロソイ(体長30cm)

  イシダイの幼魚(体長7cm)

  キタモエビモドキ(大きさ3cm)

  コケギンポ(体長6cm)

 今日の新発見は、アゴ島の岩穴でクロアナゴを観察したことだ。クロアナゴは、アナゴ科の魚で女川町近郊では「ウスハモ」とか「ウシハモ」と呼び、ほとんど食用されない。竹浦での観察は初めてだが、女川湾の水深20~30mの岩礁帯で見かけることがある。大きい物で胴回りがビール瓶ほどあり、体長も1mを超える。夜行性で昼間は、岩陰や岩穴を寝倉にし、体にウミクワガタの幼体が寄生していることが多い。

    岩穴で休むクロアナゴ(体長:推定50cm)

 

 

 

 



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1 コメント

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白い貝 (中村宏治)
2013-09-12 22:57:04
オコゼカジカに乗った白い貝、クリーニングの生態をもっと知りたいです。

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