金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 ジャパンカップ・ラジオNIKKEI賞 京都2歳S・京阪杯

2020-11-30 06:57:49 | 競馬

 まずは土曜日のラジオNIKKEI杯 京都2歳S勝ったのは、ルーラーシップ産駒のワンダフルタウン前走の萩Sは位置取りの差で3着でしたが、今回は競り合いを制して初重賞勝ちとなりました。デビュー戦はダノンザキッドの2着、クラシック戦線でのリベンジを狙いたいところ。2着のオルフェーヴル産駒ラーゴムも力を示せました。

 次に京阪杯勝ったフィアーノロマーノは、やっと1200m仕様に2着に敗れたカレンモエと共に、次の短距離路線の主力になってくると思います。

 

 そして、日曜日のジャパンカップ逃げたキセキのおかげで、凄いレベルの消耗戦になりました。それをラストランで完勝したアーモンドアイは、やはり史上最強牝馬であることを証明したと思います。ルメール騎手の位置取りも完璧でしたし、仕掛けるタイミングもドンピシャリでした。もし、隣にいたグローリーヴェイズと同じタイミングでキセキを追いかけていたら、ゴール前で失速して馬群に沈んでいたかもやはり、ルメールの手腕があってこその史上最強牝馬ということ。

 2着のコントレイルも力は示しましたが、狙ったとおりの位置が取れずに、デアリングタクトよりも後ろになったのは、やはり激戦だった菊花賞の影響が残っていた。それでも、4コーナー手前で仕掛け始めてからの反応の良さはさすがで、並んでいたデアリングタクトをあっという間に置き去りにしました。しかし、前に居たアーモンドアイに近づくにつれて脚色が一緒になってしまい、差し切ることができませんでした。コントレイルは最速の上りタイムを記録した訳ですから、これはもう、位置取りの差というしかありません。そして、3着のデアリングタクトも、仕掛け始めて、すぐにコントレイルに置いていかれましたが、長く良い脚を使って3着に滑り込みました。これも立派でした。

 コントレイルも、デアリングタクトも、負けたと言っても、相手はアーモンドアイですから、けして恥ずかしいことではありません。むしろ、初の古馬との闘いで、グローリーヴェイズやキセキ、ワールドプレミアなどのGⅠ馬を打ち負かしたのですから、堂々として、また来年の競馬に向けて邁進してほしいと思います。


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【2歳戦回顧】 11月28日~29日

2020-11-30 06:56:41 | 競馬

 まず土曜日の阪神2R芝1400mを逃げ切ったミッキーアイル産駒ショウリュウレーヴ。ご存知のミッキーアイル×ショウリュウムーンのスピード血統で、まだ幼いところをレースでも見せていますが、マイル以下で活躍が楽しみ東京3R芝1800mを勝ったルーラーシップ産駒バジオウ好メンバー相手に完勝。距離延長も、馬場悪化もOK今後、馬場が荒れやすい冬競馬で狙い目阪神4R芝1600mを競り勝ったキズナ産駒スンリキズナ産駒は勝負根性が持ち味で、競り合いに持ち込んだところが勝因東京5R芝1600m新馬を完勝したドゥラメンテ産駒ジャングルキングタイムは平凡ながら新馬戦を圧勝、次は重賞で期待大阪神5R芝1800mを勝ったハーツクライ産駒ヴィクティファルスハーツクライ×ガリレオの重厚な血脈ですが反応の良さもあり、クラシック路線で楽しみ

 土曜日の東京9Rダート1600mカトレアステークスを勝ったレモンドロップキッド産駒レモンポップパサパサの良馬場で1分36秒4のモノ凄いタイムで勝利。府中ダート1600mでは2歳最強ということ。僅差2着のダンカーク産駒タケルペガサスも力を見せました

 日曜日は東京2R芝1600mを豪快に差し切ったリオンディーズ産駒ジュリオ3戦目で身が締まった感じで切れ味も増しました。マイル戦で活躍しそう阪神2R芝2000mを最後方からマクって追い込んで勝ったディープインパクト産駒レイオブウォーター切れる脚はないが、長く良い脚が続くので、荒れる冬馬場や長距離向き東京3R芝2000mを勝ったディープインパクト産駒パープルレディこの馬も切れ味より、長く良い脚を使うタイプ。2000m前後の方が狙える阪神6R芝1400m新馬を勝ったキズナ産駒ドリアード好位から反応良く差し切り勝ち。マイル以下が良さそう

 日曜日の東京8R芝1600mベコニア賞を勝ったドゥラメンテ産駒キングストンボーイ前走は出遅れで5着に敗れたが、今回はルメール騎手の完璧な騎乗で勝利僅差2着のキズナ産駒ステラリアも力差ではなく、コース取りの差が出たもの。両馬ともクラシック路線で楽しみ。

 最後に、阪神9R芝1600m白菊賞を勝ったエイシンヒカリ産駒エイシンヒテンマイペースの逃げで連勝。マイペースで逃げれれば、マイルより長くても大丈夫そう。面白い存在になると思います。


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【ジャパンカップ】11月の府中の空にも、ひこうき雲が真っすぐに靡く!

2020-11-29 08:15:49 | 競馬

 まずは府中のジャパンカップ2020自分は昭和48年から日本競馬を観てきましたが、これだけのスターホース同士の闘いは記憶にありません

 古くは、ハイセイコー・タケホープ・タニノチカラの有馬記念トウショウボーイ・テンポイント・グリーングラスの有馬記念と宝塚記念ミスターシービー・シンボリルドルフ・カツラギエースの有馬記念サイレンススズカ・エルコンドルパサー・グラスワンダーの毎日王冠ウオッカ・ダイワスカーレット・ディープスカイの天皇賞秋など、それぞれ当時は『スターウォーズ』などと囃し立てたレースはありました。しかし、今回のように、無敗の三冠馬・無敗の三冠牝馬の誕生という、何十年に1回の出来事が同年度に発生した上に、史上最強牝馬と評される2年先輩の現役最強馬が、この2頭の決戦の場に敢えて参戦してくるなど、誰が予想できたでしょうか。

 これも、新型コロナの影響で、もし競馬開催が中止されていれば、無敗の三冠馬も、無敗の三冠牝馬も、歴史の陰に隠れた存在に過ぎなかったはず。でも、競馬開催は中止されず、無観客ながら世界で唯一、予定どおりに変更なしに開催を続けられたことが、無敗三冠馬・無敗三冠牝馬の誕生に繋がりました

 自分は、ここは『歴史の必然』てヤツを信じることに致しました。すなわち、日本競馬の新時代の幕開けに相応しい、象徴的な年が2020年で、そこに現れたコントレイルとデアリングタクトという奇跡的な存在のためのジャパンカップであると。アーモンドアイは、それを祝福するために参戦したと。

 ということで、本命には⑥コントレイル対抗には⑤デアリングタクト、そして単穴には②アーモンドアイとして、馬券はこの3頭だけに絞ります⑥コントレイルを頭固定の三連単2点 ⑥⇒⑤②⇒⑤② だけで勝負します。

 ちなみに『3強対決はその3頭では決まらない』という定説がありますが、それは『ナンチャッテ3強』の場合であって、前述したような、真の歴史的な3強対決では、全て3強が1着2着3着を占めておりますので、ご確認を。

 皆さん、ジャパンカップ2020を観て、日本競馬の歴史の証人になりましょう!

 

 おまけで京阪杯⑬カレンモエに期待。ご存知、ロードカナロア×カレンチャン×安田隆行厩舎という短距離界の超新星です。⑬カレンモエの単勝1点で。


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【競馬】 ラジオNIKKEI杯 京都2歳ステークス(GⅢ)!

2020-11-28 08:47:01 | 競馬

 本日開催される2歳GⅢ、ラジオNIKKEI杯2歳ステークスは、京都で開催されるようになってからは、翌年のクラシックに全く繋がらないレースとして定着してしまいました。

 以前の阪神開催の時は、アグネスタキオン、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、エピファネイアと、蒼々たるクラシック馬が勝ち馬に名を連ねていたにも関わらず、です。もちろん、暮れにGⅠのホープフルSが出来たことも影響してはいますが、京都内回り芝2000mは、やはり底の浅いコースなのかもしれません。

 さて、今年と来年は「京都2歳S」が阪神開催に戻ります。ここからまた、クラシックを賑わす馬がでてきますかどうか。

 狙いたいのは、アイビーSでオーソクレースの2着になった⑨ラーゴム。オーソクレースはホープフルSの有力馬ですから、これに迫った⑨ラーゴムと武豊騎手の組合せに期待しましょう。この馬を頭固定に、相手には、新馬戦が衝撃的だった⑤グロリアムンディ、紫菊賞でヨーホーレイクの2着だった④グラティトゥー、巻返しを期す⑧ワンダフルタウン、未勝利戦の勝ち方が素晴らしかった①ビップランバン、そして札幌2歳S3着の②バスラットレオンの5頭。

 馬券は三連単20点で。⑨⇒⑤④⑧①②⇒⑤④⑧①②


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【JC特集】 コントレイルにとってのJC 覚醒か? 崩落か?

2020-11-27 07:15:43 | 競馬

 日本競馬史上の最強馬ディープインパクトその最高傑作にして後継者と評されるコントレイルこの稀代の名馬にとっても、今回のジャパンカップは大きなハードルとなります。

 もちろん、参加メンバーの中に、史上最強牝馬アーモンドアイと無敗の牝馬三冠デアリングタクトがいるから‥ということもありますが、それ以上に、激しい闘いであった菊花賞から中四週で、更なる激戦が予想されるこのレースに参戦すること、そのこと自体が大きなハードルになるということ。

 コントレイルは、2歳時の新馬、東スポ杯2歳S、ホープフルSと、本気で走るところはなく、4戦目の皐月賞で、サリオスを相手に、ようやく外をぶん回して遠回りした分、初めて本気になったあと、5戦目のダービーでは、直線半ばで一瞬スパートしただけ。秋初戦の神戸新聞杯は、1回も追うことがなく勝利

 しかし、前回の菊花賞では、前半からルメールのアリストテレスにプレッシャーを懸け続けられて、早め先頭に立ったところで、あとからスパートしてきた相手と最後まで叩き合いの接戦を演じて、京都3000mを3分5秒5のタイムランクAで、全力を振り絞るという試練を受けています。

 今までの三冠馬であれば、ここはゆっくり放牧へ出して、来春のドバイあたりを目指すローテを組むところ。しかし、矢作芳人調教師は、敢えてこの馬に、さらなる試練を与えました

 このチャレンジが、コントレイルを真に覚醒させることになるのか? それとも、そもそも繊細な生き物であるサラブレッド、コントレイルの未来を崩落させることになるのか? ここは何とも言えません。

 ちなみに、過去の三冠馬のうち、シンボリルドルフは、中一週でJCに臨んで3着に敗れましたが、ここで覚醒して、次の有馬記念では圧倒的な勝利により晴れて日本一に輝きました一方、ナリタブライアンの場合は、無理なローテで、3200mの天皇賞春のあと、1200mのGⅠ高松宮記念に挑んで、これをきっかけに、競走馬生命が絶たれることになりました。

 コントレイルには、何とか「男の意地」を見せて欲しいと思う一方で、とにかく無事に走り終えて欲しいと、強く祈る気持ちがまず先に立ってしまいます。あとは、この馬の強い運命を信じるだけかもしれません。

 


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