金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【競馬】 本日は無観客開催です・・

2020-02-29 08:49:01 | 競馬

 北海道が非常事態宣言となっているのですから、中山競馬場が無観客開催となるのも仕方ないのですが、これでレースが盛り上がるかどうか‥。やっぱりゴール前まで、「そのままそのまま!」「差して、差せ差せ!」と叫ぶのが競馬の醍醐味なんです。

 しかし、凄いと思うのが、JRAの売上げの70%以上がネット投票と電話投票とのこと今日は場外発売も中止なので、多くがネット投票に流れることを考えると、普段の売上げの20%ダウン程度で開催ができるようです。

 すなわち、こういうイベントリスクに対する体制が万全であるということ。これは世界の競馬システムだけでなく、世界のスポーツ開催システムまで広げても、ここまで体制が整備されている仕組みはありません。

 やっぱり、日本のJRAは凄い! そして、ウイルス騒動でも、おうちで十分に競馬が楽しめる日本の競馬ファンも凄い‼


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【雑感】 二二六事件を別の視点で考えてみる

2020-02-28 07:05:13 | 雑感

 戦前の歴史の中で、最も忌まわしいクーデター未遂事件として、我々が学んだのが二二六事件です。この事件は、映画でもドラマでも、繰り返し繰り返し、様々な視点で描かれているので、実際に起こった事象については、私たちはほぼ正しい認識を持てているとは思っています。

 しかし、その時の時代背景について、いやむしろ、時代の空気のようなものを、我々は正しく理解しているかというと、そこまでには至っていないのでしょう。例えば、あの時代の大臣クラスの方々は、殆どが幕末の頃は貧しい下級武士だったが、明治になってから官僚や軍人を経て政治家となり、功成り名を遂げた方々ばかりです。

 もともと大名だった人など一人もおりません。その割には、一代でかなり立派なお屋敷を購入し、しかも別邸を幾つも持っていた方も少なくありません。有名な邸宅が今でも保存されていますので、江戸東京博物館や明治村で確認してみて下さい。

 明治・大正時代とはいえ、官僚や軍人の給与で、そんなに立派な邸宅を幾つも持てるはずはありません。政治家の給料も同じです。旧時代から近代国家へ衣替えする時、これは日本でも中国でもインドでも一緒だと思いますが、官僚や政治家にはインフラ整備を決める決定権があり、その周辺には多くの利権が存在しています。そして政商と呼ばれる人たちからは、その利権を狙った多額の賄賂が、官僚や政治家、あるいは一部の軍人の間を行き交うのは当たり前だったと思われます。こうした慣行は、時代が安定して成熟してくると粛清されることになりますが、日本でもそれが解消できたのは平成になってからでしょう。

 冒頭に申し上げたとおり、二二六事件は戦前の歴史の中でも、最も忌まわしい事件ですが、東北の貧農農家の娘たちが身売りを迫られたりした時代、大邸宅に住んでいる政府要人たちを「私腹を肥やす悪の元凶」として天誅の対象とすることに、多くの国民は違和感を持たない時代だった‥。その時代の空気を私たちは知らなすぎると思います。


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【金融】 新型コロナウイルス対応 首都圏の主要各社の対応状況

2020-02-27 06:45:30 | 金融マーケット

 25日に出された政府の新型コロナウイルス感染症対策本部の「基本方針」は、想定された明確な基準の提示などはありませんでしたが、26日の安倍首相からの具体的な「要請」を受けて、首都圏の主要企業が一斉に厳格な対応に動き始めています。

 「10人以上のセミナー・研修会・懇親会の禁止」だけでなく、「宴席自粛」「懇親ゴルフ自粛」「外部者との面談自粛」「国内出張の自粛」「営業活動の自粛」等が発動されており、経済活動が実質的に止まりつつあります。

 首都圏の主要各企業の本音としては、自社職員に感染者が出ることによるレピュテーションリスクを極度に恐れており、その結果、対応内容がエスカレートしていっている状況(26日朝と昼、夜とでは、スタンダードがどんどん変わっていきました)

 政府が言うように、ここ2週間の対応で済むのであれば、経済活動ストップもやむを得ないと思いますが、これがズルズル1か月、2か月と長引くようならば、日本経済はズブズブ沈んでいってしまいます。

 パンデミックの前に、ヒステリックで日本が沈まないよう、もう一度冷静になる必要があると思います。


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【将棋】 棋士編入試験五番勝負 第4局!

2020-02-26 07:27:53 | 将棋

 まずはお先に、24日(月)に行われた叡王戦 挑戦者決定最終戦について。両横綱が真っ向からぶつかり合う、凄い将棋でした。最後は、豊島竜王・名人がきっちりと寄せ切る将棋で勝利いたしましたが、これはどちらが勝ってもおかしくない勝負でした。

 渡辺三冠にとっては悔しい敗戦となりましたが、今振り返ると、挑戦者決定戦の第2局の将棋の内容が宜しくなく、ここで流れを悪くしてしまった感があります。その後の棋王戦第2局や王将戦第4局も、その悪い流れを引きずっているように見えます。

 まぁ、ここは考えようです。この春の本番は、何と言っても4月から始まる名人戦七番勝負。4月以降は、名人戦に集中せよ、という将棋の神様のお告げだと考えてみてはいかが? 現在は、タイトル戦を2つ掛け持って、しかも叡王戦の挑戦権勝負や、A級順位戦で過密日程をこなしている立場ですが、4月以降は、逆に豊島名人の方が、名人戦と叡王戦を同時に闘わなければならない立場へ入れ替わります。一度、気分を転換して、1か月後の決戦に備えて参りましょう。

 

 そして昨日の棋士編入試験第4局。

 凄い将棋でした。折田新四段、見事な勝利でした。終わった時、涙が止まりませんでした。

 折田さん、本当におめでとうございます。これからは、好きな将棋とトコトン付き合って、将棋人生を満喫して下さい。勝負の世界の厳しさを誰よりも理解している立場として、将棋の本当の素晴らしさを世の中に伝える使命が貴方にはあるのだと思います。将棋の神様は貴方のことを大切に考えていると思います。

 


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【重賞回顧】 二刀流モズアスコットの勝利! 矢作芳人厩舎は確変継続中!!

2020-02-25 07:25:08 | 競馬

 まずはGⅠ フェブラリーステークスモズアスコットは完勝であり、矢作厩舎の勢いは止まりません。この馬のダート適性は本物で、1800mでクリソベリル、ルヴァンスレーヴとの決戦を見てみたいです。併せて、府中9RのヒアシンスSを勝った3歳のカフェファラオには、ぜひ米国ケンタッキーダービーに挑戦して欲しいです。こちらの勝ち方も常識外でした。

 次は土曜日のダイヤモンドS GⅢ。スタミナ消耗戦でしたが、はっきり言って凡戦でした。1番人気のタガノディアマンテは気難しいところが出てしまいました。この中には天皇賞春で勝ち負け出来る馬はいませんでした。

 同じく土曜日の京都牝馬S GⅢ勝ったサウンドキアラは5歳になって遂に才能が開花。マイルまでなら牝馬トップクラスに名乗り出た感じ。ただし、今がピークなので、5月のビクトリアマイルまで調子が維持できるか

 そして小倉の小倉大賞典 GⅢヴェロックスはどうしてしまったのでしょうか? 昨年は皐月賞⇒ダービー⇒神戸新聞杯⇒菊花賞⇒有馬記念と、日本競馬のトップクラスを相手に良い競馬を続けていただけに、ここの負け方には合点がいきません。3歳時に頑張りすぎて、集中力が切れているのかもしれません。こういうメンタル状態は、脱するのに時間がかかります。丁度、このレースを勝ったカデナも2年近く「無気力状態」が続きました。レモンは一気に絞ってはいけない、というのが、競馬界の格言にもなっています‥。

 

 ところで本日は、いよいよ棋士編入試験五番勝負の第4局、折田アマ 対 本田奎五段が東京の将棋会館で行われます。この内容と結果は明日に!


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