金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【競馬】 中山ステイヤーズSと阪神チャレンジカップ!

2019-11-30 07:31:46 | 競馬

 中山は伝統のGⅡステイヤーズステークス。それにしても、例年よりもメンバーが薄い。やはりメンバーが薄かった先週のジャパンカップに、アルゼンチン共和国杯組が揃って出てしまったため、こちらはカスばっかり(失礼!)になってしまいました。

 人気は過去の実績馬とオジュウチョウサンに集まると思いますが、正直、何が勝ってもおかしくありません。そこで⑬ララエクラテールの単勝で勝負します。先週のダイワギャグニーの乗り方で注文をつけた石橋修騎手に、ここで勝利をもぎ取ってほしい気持ちも込めて。

 阪神のチャレンジカップは、勢いのある馬たちに外国人スーパージョッキーが乗りますので、そこに人気が集まると思いますが、狙いは幸騎手の⑥ケイアイノーテック競り合いの厳しい2000m競走になると思いますので、闘ってきた相手が違う、この馬の根性に賭けてみたいと思います。⑥の単勝で勝負です。


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【雑感】 ジョン・レノン Imagine

2019-11-29 17:09:23 | 雑感

 朝にアップした「香港と深圳」のブログの中で、ジョン・レノンのImagineの話題をいたしましたが、深圳の人間が「共産主義を讃える歌だ!」と思うはずもなく‥と書いたところに、幾つか質問も頂いたので、もう一度テーマにいたします。

 以下、Imagineの原文と和訳です。

Imagine there's no Heaven
It's easy if you try
No Hell below us
Above us only sky
Imagine all the people
Living for today...

Imagine there's no countries
It isn't hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too
Imagine all the people
Living life in peace

You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will be as one

Imagine no possessions
I wonder if you can
No need for greed or hunger
A brotherhood of man
Imagine all the people
Sharing all the world

You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will live as one
想像してごらん 天国なんて無いんだと
ほら、簡単でしょう?
地面の下に地獄なんて無いし
僕たちの上には ただ空があるだけ
さあ想像してごらん みんなが
ただ今を生きているって...

想像してごらん 国なんて無いんだと
そんなに難しくないでしょう?
殺す理由も死ぬ理由も無く
そして宗教も無い
さあ想像してごらん みんなが
ただ平和に生きているって...

僕のことを夢想家だと言うかもしれないね
でも僕一人じゃないはず
いつかあなたもみんな仲間になって
きっと世界はひとつになるんだ

想像してごらん 何も所有しないって
あなたなら出来ると思うよ
欲張ったり飢えることも無い
人はみんな兄弟なんだって
想像してごらん みんなが
世界を分かち合うんだって...

僕のことを夢想家だと言うかもしれないね
でも僕一人じゃないはず
いつかあなたもみんな仲間になって
そして世界はきっとひとつになるんだ

 この歌が発表された1971年当時、「国なんて無い」「宗教もない」「何も所有しない」というところが、共産主義を礼賛していると言われて、テレビやラジオで放送禁止にされたことがあったので、上記フレーズを入れたのです。まぁ、軽いジョークですが‥。

 いまや、世界平和を唱えるスタンダードになったこの曲が、デモクラシーの盟主である、当時のアメリカ国内でも、そんな仕打ちに遭っていたということ。国家資本主義の中国だって、10年後には変わっていると期待したって、良いジャンね!




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【金融】 香港と深圳 その2

2019-11-29 07:33:18 | 金融マーケット

 先週、香港と深圳が、「デモクラシー基盤の資本主義」と「国家資本主義」の闘いの象徴的存在であると申し上げました。そして、片や「トランプの関税政策」、片や「一帯一路」では、この勝負は、国家資本主義に分があるとも言いました。本日は、その続きです。

 今週の日経新聞で報じられていましたが、香港に「レノンウォール」が出現して、ジョン・レノン所縁の壁に、市民が自由に自分の主張を書き立てる場所が出来たとのこと。すぐに香港政府が取り締まってしまうでしょうが、このレノンウォール、そもそもは1980年の冷戦下のチェコのプラハで、暗殺されたジョンレノンを偲んで哀悼のメッセージを壁に描いたのがオリジナルで、当然ながら自由や平和への希望、権力への抗議も含まれる内容だったそうです。

 デモクラシーという仕組みは、国民の感性が荒んでしまうと、すぐにポピュリズムというカオスに引き込まれてしまう不安定なシステムではありますが、一方で、個人が自由に何でも叫ぶことができる社会であるため、ジョン・レノンやボブ・デュランといった天才が出現できる仕組みでもあります。

 香港の対岸にある深圳では、スティーヴ・ジョブスやビル・ゲイツを生むパワーはあるかもしれませんが、ジョン・レノンやミック・ジャガー、忌野清志郎を生むことは絶対にあり得ません。

 前回は、デモクラシー陣営の代表選手としてトランプ大統領の名前を挙げましたが、ここで取り消させて頂きます。やっぱり、ジョンでしょう。ジョンのイマジンを聴いて、深圳の人たちが「共産主義を礼賛する歌だ!」って思うはずはなく、自由や平和の素晴らしさをかみ締めるはず。

 結論を言うと、10年後、国家資本主義はアメリカ資本主義を凌駕して、世界経済の中心に座ることになるでしょう。しかし、その時に、中国国民のメンタリティを、中国共産党がしっかりグリップできているとは思えません。むしろ「革命を発生させない仕組みとしてのデモクラシー」が見直されて、それを徐々に取り入れていく新中国の姿が見えてくると期待いたします。そして、そのトリガーとなるのが、ジョン・レノンやデュランなのではないか? 70年代・80年代のアメリカで起きたことが、40~50年後に中国でも起きるという気がしてまいりました。


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【雑感】 引続き、NHKの「ラジオ深夜便」について

2019-11-28 07:09:34 | 雑感

 昨日に続いて、NHKのラジオ深夜便についてお話させて頂きます。

 私が一番引き込まれたのが、深夜2時頃にやっている地方局制作のインタビューもの。最も記憶にあるのが、沖縄放送局が制作した「元村長が振り返る在任時の出来事」に関するインタビューでした。この元村長とは、沖縄本島に近いとある小島に住む方であり、戦時中には沖縄決戦で多くの島民が犠牲になった場所。当然ながら米軍への反感が強い地域です。しかし、戦後、産業が乏しい沖縄では、島民の生活を守るため、苦渋の決断として、この島に米軍の施設を誘致することにしました。その時の決断をした村長が、この方なのです。

 当時の様子は想像に難くなく、当然ながら多くの島民から強い反対運動が発生して、この元村長に対しても、謂れのない讒言が飛び交うことになります。しかし、島民のため、将来ある島の子供たちのため、この方は施設の誘致を実現していきます。その決断と行動には、全く後悔の念はないと言い切っていますが、その時以来続く、心無い非難、特に島外や本土からも寄せられた讒言、厳しい言葉を浴びたことで、心が傷つき、それが現在に至っても、全く癒えることがない状況を、まるで慟哭のように語るインタビューでした。

 聴き手も敢えて踏み込んだ質問をせず、元村長が吐露する偽りのない心情を、そのまま伝えようする作り方が素晴らしかったと思います。様々な理由で、眠れない夜を過ごさなければならない方々にとっても、心を揺さぶられる内容だったと思います。

 NHKのラジオ深夜便、凄い番組だと思います。ぜひ一度、深夜のインタビュー番組をお聴き下さい。


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【雑感】 NHKの「ラジオ深夜便」をご存知ですか?

2019-11-27 07:03:34 | 雑感

 1年以上も前に、大きな台風が関東に到来して、うちのTVアンテナを吹き飛ばしてしまった際、ケーブルTVに替えるまでの間、しばらくTVが全く観られない時期が1か月半ほどありました。

 自分はTVを目覚まし時計の替わりにしていたので、同じようにラジオを枕元に置くことにしました。夜中にトイレで目が覚めた時に、何気なくラジオのスイッチを入れると、NHKで「ラジオ深夜便」をやっているのです。夜11時から翌朝4時くらいまでですので長丁場なのですが、当然に生放送であり、また民放の深夜放送のような騒がしさが一切なく、静けさの中に、凛とした独特の間合いで、非常に品格のある時間が流れていく‥そんなラジオ番組なのです。

 昭和の時代の歌謡曲のリクエストコーナーや、地方局が作る「報道インタビュー」コーナーもあったりで、内容もバラエティに富み、しかも中身の濃いものが挟まっていたりで、この時期にかなりハマって、よく聞いておりました。

 ところで、この放送を誰が聞いているのか‥と考えてみたところ、「ハッとさせられた」のを覚えています。

 この静けさと、優しさと、そして中身の濃さを求めて聞いているのは、「眠れない方々」がリスナーなのだと。眠れない理由は人そろぞれだと思いますが、一人で山中に住む老人も、体調をくずして長期休養中の方も、特殊な介護のために終夜起きていなければならない人も、深夜運転専門のドライバーの方も、孤独の中で自分に寄り添ってくれるようなラジオ放送を求めて、毎日聞いているのだと思います。

 一度、お聴きあれ。ラジオ深夜便、ものすごい番組だと思います。(続く)


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