金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【競馬予想】難解な大阪杯 ああダノンさえ出ていたら簡単なのに・・

2019-03-31 08:47:49 | 競馬
 アーモンドアイ、無事に勝利いたしました! このままフランスに渡って、イスパーン賞あたりを走ってもらいたいです。
 一方、レイデオロは難しさを出してしまいましたね。気持ちが乗りすぎていたのかもしれません。

 さて、本日はGⅠ大阪杯です。非常に難解なレースだと思います。
 いまさら何ですけど、ダノンプレミアムが出ていたら不動の大本命でしたので、予想は簡単でした。ダノンの頭固定で、相手を4頭選んで三連単12点勝負! てな感じだったでしょう。(金鯱賞がそのパターンで稼がしてもらいましたから‥)

 阪神の小回り2000mですので、普段でしたら前につけられる馬の中から軸を選ぶレース。しかし、今回はエポカドーロ、アルアイン、キセキとスピードとスタミナを兼ね備えた先行馬(しかも全てGⅠ馬)が3頭もいます。残り800~1000mからキセキがロングスパートを開始するでしょうが、仕掛けが遅すぎると後ろにいるブラストワンピースやワグネリアンに飲み込まれますし、仕掛けが早すぎるとゴールまで持ちません。

 一方で、後ろから前を伺うブラストワンピース・ワグネリアンも、復帰第1戦目なので、仕掛けはじめでモタモタすると、前には取り付けなくなります。
 やはり中段組が最も有利なレース展開に思えるのですが、ステルヴィオ・サングレーザー・ペルシアンナイトたちは、もともと1600m前後が主戦場。キセキが消耗戦を仕掛けると、ギリギリ伸びきれず‥という結果も見えてきます。
 本当に難解です!

 迷った挙句、サングレーザーを本命にいたします。相手にはステルヴィオ・ペルシアンナイト・キセキ・ブラストワンピース・ワグネリアン。
 サングレーザー頭の馬単5点と、三連単20点で勝負です。
 

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【競馬】頑張れニッポン! ドヴァイでサクラ満開を期待してます。

2019-03-30 09:01:49 | 競馬
 さて今夜は、いよいよ「ドヴァイ祭り」です。

 ターフのアーモンドアイは確勝だと信じていますが、とにかく無事に回ってきてほしいと思います。
 また、シーマ・クラシックは、レイデオロとスワーヴリチャードのライバル対決が見もの。個人的にはスワーヴにダービーでの雪辱を晴らしてほしいと考えております。(あと残りのダート4レースは正直、日本馬では厳しいと思います。とにかく、みな無事で帰ってきてほしいの一念です)

 ところで、昨年は珍しく日本馬の海外GⅠ勝利がありませんでした。海外で強みを発揮するステイゴールド産駒が減っているのが一因だとは思いますが、欧州や香港においても、日本馬に対抗できるスピード血脈・瞬発力血脈を取り入れていること(特にアメリカから)が大きいのだと思います。
 日本におけるスピード血脈にしても、主にミスタープロスペクター系やダンチヒ系・ボールドルーラー系ですし、瞬発力血脈は何と言ってもサンデーサイレンス系ですから、やはりアメリカから導入されたものなんですけどね。

 そのアメリカが世界一の競馬のメッカであった時代が終焉に近づいている気がします。日本産の馬たちが世界の芝レースを総ナメする、そんな一年になってほしいですよね。

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【金融】あなたが日銀ならば何ができるか? その3

2019-03-29 07:41:22 | 金融マーケット
 ここへ来て、かつてリフレ派と呼ばれた方々の間でも、不協和音が発生しています。

 金融政策だけで2%のインフレターゲット実現が困難であることが、徐々に明らかになってきたからです。それにしても、6年前にヘリコプター・マネーを豪語していた方々が、少しずつ日銀に距離を置くようになって、実はそもそも自分の見解とは微妙に異なっているのだ、などと逃げを打ち始めているのを見ると、本当に潔くないと思ってしまいます。

 気の毒なのは、現在の中央銀行のスタッフたちです。少なくとも白川総裁時代に、日銀内部にリフレ派はいなかったはず。リフレ派の実験的な金融政策だったはずなのに、国の成長戦略まで背負わされては堪りませんよね。
 世界の中央銀行で、株式(ETF)購入オペまでやっているのは日本銀行だけで、理屈のつく範囲でやれることはすべて実行しているのが現状です。成長の風が吹かない中において、金融政策を有効に機能させることには限界があるのです。

 「でも、6年前に言ったじゃないか。最後まで責任を取ってくれ」ということなのかもしれませんが、その点はもう中央銀行の責任ではなく、当時のリフレ派を先導した人間に対して責を問うべきです。

 えっ? だから総裁に対して責を問うているってことなんですか?
 でも、もう金融政策だけではインフレ・ターゲットは無理って、総裁も宣言されていますよ。それに当初、官邸を焚きつけたのはH名誉教授をはじめ、学者の方々が中心でした。彼らはいつの時代も言うだけ言って、結果責任は問われない存在になっています。
 いいかげん、こうした悪弊を許さないようにしましょう。ここはマスコミの出番だと思います。

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【金融】あなたが日銀ならば何ができるか? その2

2019-03-28 07:30:56 | 金融マーケット
 金融政策とは、「成長の風が吹く時に、その風を遮ったり開放したりしながら、風速の調整を行う作業」に他ならないと、前回申し上げました。もし、その成長の風がほぼ吹いていない状況ならば、金融政策の実効性もまたほぼ期待できないもの、と自分は考えています。しかし、現在の日本では、この成長の風を吹かすことも含めて金融政策に期待する思いが蔓延しています。どうして、このような混乱した議論が起きてしまったのでしょうか?

 第二次安倍政権が発足した直後、日本経済はデフレ経済の只中であり、緩やかなインフレを安定的に発生させることが経済成長の基盤になると期待されていました。そして、「インフレは金融政策だけで実現が可能である」と主張する、リフレ派と呼ばれる学者や官僚出身者たちが安倍首相のブレーンとして官邸を取り巻きました。Y大学のH名誉教授、Kアジア開発銀行総裁、I学習院大学教授、といった方々です。

 当時、アメリカでも「ヘリコプター・バーナンキ」と呼ばれたバーナンキ元FRB議長が、「インフレを発生させるのは簡単。ヘリコプターからお金をばらまけば良い」と言ったように、リフレ派と呼ばれる有識者は多く存在しており、事実、リーマンショック後のアメリカ経済は「ヘリコプター政策」も含めて有効に働き、復活を遂げることになります。

 ところが日本では同じような効果は得られませんでした。ここの検証をきちんと行うシンクタンクがないのが一番の問題なのですが、自分が推測している日米の違いは、「成長の風がいつでも吹いているアメリカ」と「殆ど吹かない日本」。この差は、以前にもこのブログで申し上げた「移民流入の差」だと考えています。

 いずれにしても、成長の風が吹き続ける環境と、そうでない環境では、同じ金融政策でも効果が全く異なってしまうという当たり前の事態を、6年前の日本で議論されることは殆どありませんでした。


 


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【金融】あなたが日銀ならば何ができるか? その1

2019-03-27 07:10:37 | 金融マーケット
 本日からは金融政策をテーマに、少し自説をお話ししたいと思います。

 日銀の現在の金融政策について、さまざまな論戦を張る人たちがいます。殆どが批判的な論調です。
 確かに、2%のインフレターゲットの実現が予定よりも遥かに遅れており、しかも実現の目処が立っていないので、こうした事態も仕方のないところかもしれません。しかし、日銀に批判的な論戦を張る方々には是非、今の日銀の金融政策に替わって、どのような方策が取れるのか、具体的な提言をしてほしいと思います。そうした建設的な提言がなされるのを見たことがないというのが私の実感です。

 金融政策とは、「成長の風が吹く時に、その風を遮ったり開放したりしながら、風速の調整を行う作業」に他なりません。もし、その成長の風がほぼ吹いていない状況ならば、金融政策の実効性もまたほぼ期待できないものだと私は考えています。
 今の日本は、その成長の風を巻き起こすことまで、日銀の金融政策に期待する向きが多いため、議論が混乱している気がいたします。

 では、そうした議論の混乱がなぜ始まったのか、そこから振り返りたいと思います。

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