映像:塩原温泉郷湯本温泉大出館混浴露天風呂を楽しむ温泉探査仲間達
塩原元湯温泉大出館の基本的なお湯は濃い緑濁湯。だが、天候によって
エメラルドグリーンや乳白色となり、雨が降ると灰色にも・・五色の湯と
言われる由縁である。平家隠し湯ともいわれ混浴風呂、露天風呂がある。
【Data】含硫黄・重曹ー食塩泉 50.9℃ PH6.2 149ℓ/min(掘削自噴)
参照#本物の名湯ベスト100‐21塩原温泉郷(講談社現代新書:石川理夫著)
塩原温泉郷の塩原元湯温泉の3館の一つ。3館の梯子湯は流石に疲れるので
元泉館と大出館に絞ることとなる。その二軒目の源泉宿。大出館は2つの源
泉を五色の湯(御所の湯、平家かくれの湯、子宝の湯)、墨の湯として提供。
映像:塩原温泉郷核心、湯本地域の秘湯の宿元泉館の外観、奥は大出館。
いよいよ、ここ塩原温泉の佳境に入る。この温泉の醍醐味がここ湯本だろう。
元泉館、えびすや、大出館の三つの古豪が競って味わい深い源泉風呂を提供
してくれる。先ず、赤川沿いにある元泉館の濃厚な濁り湯高尾の湯を味わう。
参照:高尾の湯(秘湯の宿 元泉館)
新湯温泉神社の手前にある共同浴場が「中の湯」。その昔、さらに上の神社近くに
「上の湯」があったのでこの名がついたらしい。この湯は湯量が豊富で換水率も良
く綺麗な湯殿だ。訪問時、若いパパと女児が一生懸命湯もみをして適温にしていた。
【Data】酸性硫黄温泉(硫化水素型) 68℃ PH2.6 源泉:共同噴気泉(奥塩原新湯名中の湯)
参照:本物の名湯ベスト100‐21塩原温泉郷(講談社現代新書:石川理夫著)
むじなの湯は寺の湯の道路向かいのがけ下にある。新湯温泉では一番人気の共同浴場
だが、三つの共同浴場の中では一番湯量(湧出量)が少ないのが気になる。このよう
な共同浴場は高い人気度と衛生度は反比例する。岩から染み出る源泉を大切にしたい。2.4
【Data】酸性含硫黄-アルミニウム-硫酸塩温泉(硫化水素型)59.2℃ pH2.4 源泉:むじなの湯
参照:本物の名湯ベスト100‐21塩原温泉郷(講談社現代新書:石川理夫著)
記録:9時開湯であるが、施錠されていた。この共同浴場は旅館街で管理して宿泊者
は無料で入れる。既に浴衣の方が何人か来たが帰っていった。管理が不十分。
奥塩原新湯温泉の特徴は強烈な酸性硫黄泉である。激熱な硫黄泉
即火山活動を連想するのだが、その痕跡がこの「爆裂噴火跡」で
ある。寺の湯から中の湯迄山側の荒々しい噴跡に硫黄が噴き出す。
黙祷:2018年1月23日、草津温泉の温泉源である白根山が爆発し、
死者も出た。私達が愛する温泉はこの危うい地形に依拠す。
歓びと悲しみは紙一重で繋がっていることを実感した日だ。
参照:草津白根山(群馬県尻焼温泉側から眺望)
映像:奥塩原新湯温泉 共同浴場「寺の湯」の混浴湯殿。左半分は未だ生湯で対照的。
南会津の温泉地からいよいよ塩原温泉郷に至る。第30回日本温泉地域学会開催地だ。
その塩原温泉の深部に突入。奥塩原の共同浴場を巡る。温泉地名「奥塩原新湯温泉」
数軒の旅館・ホテルの周辺に3つの共同浴場がある。朝一番で訪問し、入湯を果たす。
【Data】単純酸性硫黄温泉(硫化水素型) 65.8 ℃ PH2.8 源泉:寺の湯
参照:本物の名湯ベスト100‐21塩原温泉郷(講談社現代新書:石川理夫著)
由縁:奥塩原「硫黄山」のすぐ下にある共同浴場。昔、この地に「円谷寺」という
お寺があり、その境内には温泉の浴場があった事から「寺の湯」と呼ばれた。
浴感:3つの浴場の内、最初に入ったのがこの寺の湯。一番風呂だったので激熱で
湯仲間全員で湯もみをして、ようやく入湯を果たした。本物の温泉のあかし。
事件:この共同浴場で事件が起きた。ユニクロのダウンを脱衣場に忘れて(浴後暖)
一時間後に再度立ち寄ったら無くなっていた。観光地では忘れたらもう無く
なる事は覚悟だが、鄙びた温泉場なのでヒョットしたらの期待を裏切られた。
≪入湯速報:長寿温泉 2018.1.21 本年入湯1回 映像;玄関前の源泉の流し≫
久し振りに長寿温泉に入湯した。以前は食事施設が隣接していたがいまは休業中だ。
今回、入湯してやはり第一印象が微量の消毒臭。日曜日の夕方、子供無料とあって
浴室は常時30人。この混みは温泉を楽しむどころではない。入浴時間がポイント。
泉質:食塩泉 39.5℃ PH8.4 源泉名:下長源泉
浴感:本文でも触れたが、この地域は浜に工場地帯を抱え、その割に銭湯が少ない
のでやはり混み合う時間を避けるのがいいだろう。その上で浴室内のひばの
湯が源泉掛け流しを楽しむ事ができる。温湯でゆっくり入れるのだが・・・。
≪ Memoir:青い森名湯湯巡里 落合温泉共同浴場 2005.9.3≫
黒石温泉郷の中心部三つの温泉。板留温泉、温湯温泉そして落合温泉に
ある。共同浴場。かつては三つの温泉地にそれぞれ共同浴場があったが
板留温泉の共同浴場は老朽化で取り壊しとなり、この浴場は貴重なもの。
【Data 】食塩泉 58.0℃ pH8.1 源泉:平山1、2号混合泉(1,063湯目)
浴感:惜しみなく投入された源泉は共同浴場ならではの湯使い。勿論、
熱い時は水で埋めれるのだが地元民がいるときは遠慮だ。余り
いい顔はされない。此処は源泉の魅力を十分に味わってほしい。
参照#黒石温泉郷のもう一つの共同浴場、温湯温泉「鶴の銘泉」
映像:赤沢温泉旅館の浴室から対岸の塩原温泉郷ホテル街の窓明かりを眺望。
南会津の温泉探査をギリギリ夕方まで行った後、宿泊の温泉が赤沢温泉旅館。
この温泉旅館は温泉達人I氏の推挙と温泉レポーターN女史の骨折りで手配
して貰った。オーナーが我々の為、わざわざ中国から早めに帰国し夜に懇親。
【Data】含石膏ー食塩泉 45℃ PH6.7 源泉:赤沢源泉 (91.2L/分)
もう辺りはすっかり暮れ、川床から湧き出る露天岩風呂で清流のせせらぎを聴き
秘湯に身を沈める。このような至福なひと時はなかなか味わえない。とかく秘湯
と言えば戦闘モードで落ち着かないのだが木賊温泉は真に心と躰を癒してくれる。
【Data】単純温泉 44.℃ pH8.6 足元自然湧出 微硫黄香 源泉:木賊温泉岩風呂
記録:西根川沿いの「岩風呂」。水害により何度か湯屋が倒壊しその度に多くの
秘湯フアンの寄付で再建。湯小屋の壁に寄付をした人々の名札が並んでる。
漫画家・つげ義春の温泉の中「会津の釣り宿」の最後に描き込まれている。
参照:つげ義春の温泉(つげ義春:カタログハウス)
映像:西根川沿い、灯火こぼれる風情の混浴露天岩風呂(雪囲い)の佇まい(2017.秋)
木賊(とくさ)温泉。なアぁんと珍しい名前だろう。ふり仮名がないと読めない。
その由来は植物の木賊が群生していたことによる。今から約1000年前に発見され、
“会津の隠れ湯”だったと伝えられている。南東北の中では秘湯中の秘湯とされる。
解説:木賊温泉で南会津の温泉探査終了。南会津は奥会津と同様戊辰戦争(会津
戦争)の戦場と化し、多くの温泉地は被害を受けながらも今日に再興して
いる。それは温泉が如何に地域の文化を下支えしているかとの証左である。
参照:下野街道(戊辰戦争時会津若松への進撃路)沿に往時の佇まいを残す大内宿
映像:猫ちゃん(名前・クー)が筆者に向かって伸びの状態。
館田温泉の朝風呂は久しぶり。南津軽の車中泊の朝の整い湯。
いつもは桃太郎温泉だが今日は何十年振りかで館田温泉利用。
待合室で新聞を読んでたら猫のクーちゃんが甘え声でご挨拶。