お湯の国 日本

美しい日本の温泉地中心の旅記録(おんせん鑑定士:監修) 【記事・映像は著作権、人権保護法等により無断使用を禁じます】

「食と温泉」基調講演

2008年01月25日 |  ✒連携・温泉・地域.
映像:昨年秋田県で講演する石川理夫氏

青森県農林水産部総合販売戦略課は『地産地消』の立場で温泉地域の食に関する産業育成事業の一環として日本における温泉評論のトップランナー石川理夫氏を招き『食と温泉』地域資源活用全体会議を開催する。
 会議では石川氏が基調講演する予定となっている。本講演は温泉地活性化研究会も協力、温泉関係者の参集を期待する。

○ 平成20年2月18日(月)13:30~16:00
○ 場所: 青森国際ホテル2階「春秋の間」
○ 基調講演:『食を活用した温泉地の活性化について』
        講師:石川理夫氏(温泉評論家、プランナー)
○ 参集範囲:
       各地域資源活用協議会等関係団体、市町村担当課、県新幹線拘留推進課
       関係地域県民局、県総合販売課
  
☆石川理夫氏近況:日本で今、最も信頼される温泉評論家として活躍。温泉に関する事案に対する的確、真摯な取り組みは全国各地の温泉地で定評がある。
 昨年末のNHK『ご近所の底力』、本年初NHK『ふだん着の温泉スペシャル』等出演、福岡県原鶴温泉の活性化事業プランアドバイザー、各温泉地の講演会、出版など多忙である。


コメント

三朝温泉景観(鳥取県)

2008年01月25日 |  ✈ 関西中国紀行 .

三徳川河岸に古い温泉旅館が立ち並び、伝統的な温泉文化を今に留めている。また
療養温泉でもあり温泉医療も知られ、国立病院、大学病院、温泉研究所などの施設、
オンドル利用の湯治旅館や自炊宿も見られ、観光保養と療養という温泉地の根元的
特徴も有している。特筆はラジウム含有日本一で、療養効果が立証されている事だ。

温泉療法:薬で治らない病気を治すための療法(温泉療法の絶対的適応)と、温泉
療法併用による効果目的療法(温泉療法の比較的適応)の二つの療法。鉱泥療法、
吸入療法、入浴療法、熱気療法・・・。(三朝町HPより)
 ※岡山大学医学部附属病院三朝医療センターには喘息患者が全国から来るという。

ホルミシス効果:ラドンのような弱い放射線を微量に受ける事で細胞が刺激を受け
身体の細胞を活性化させ毛細血管が拡張し、新陳代謝が向上、免疫力や自然治癒力
を高める。これを放射線のホルミシス効果という。(三朝町HPより)

コメント

美又温泉(石見国)

2008年01月23日 | 💛関西中国 名湯巡.

   影像:浴槽は変形楕円、透き通った湯面が波打って澄明と湯量の豊富さが観察される。
                       映像:温泉会館の男子浴室(by公式HP)
美又温泉は、浜田市の東およそ15km、金城町の北東部に位置し、江の川の支流、美又川の河畔に開けた山峡に囲まれた温泉郷。歴史は比較的新しく、開湯は明治初期とされる。国民保養センターは、昭和44年に開設の公共温泉施設(平成12年1月全面改装)。新劇の創始者島村抱月、チベット探検の哲学者能海寛などを輩出。湯量も多く、アルカリ性の湯質は「美人湯」として人気、明治、大正、昭和にかけて美又温泉郷として大いに発展、今は鄙びた温泉地としてその面影を残す。

島根県は近畿・中国の中で温泉大県、玉造、湯の川、湯泉津、三瓶、有福、そして美又温泉郷は湯量、湯温ともこの地域にあって温泉天国と呼ぶに相応しい、何よりも温泉郷としての情感が漂う様はこれからも、存続・保存したいものだ。

   【Data】単純温泉 41.6℃、PH9.5 ラドン含有 源泉美又温泉

コメント

有福温泉やよい湯 (島根県)

2008年01月21日 |  ♨ 関西中国 推奨.

映像:川岸にひっそりとある公衆浴場「やよい湯」。朝靄の中、湯浴み姿を整えな
   がらすれ違う近所の娘さんが風情であった。

万葉の郷、柿本人麻呂伝説の郷、およそ1350年前、修行僧が奥深い山間に湯けむり
たなびく温泉を発見。―古来から名湯が湧く福有りの里。有福温泉の地名はここか
らついたと言われる。滾々と湧き出る単純アルカリ泉は「美人の湯」として知られる。
広島に原爆投下後被災者休養の地に使用された。共同浴場は3つ夫々が特徴を有す。

〇御前湯 (大正浪漫溢れるレトロな雰囲気)源泉温度47.5 ℃浴槽は、底が少し深
      めなので肩までどっぷりゆったり浸かれる。
〇さつき湯 (木の香りがする)浴槽内約41℃、お湯はぬるめ
やよい湯 (湯治場のムードが漂う) 浴槽内約39度~40度。3つの共同浴場の中
      では、ここが一番お湯がぬるめ。

【Data】 単純温泉 43.1℃ pH9.0 ラドン含有 源泉有福温泉(やよい湯)
    
参考本物の名湯ベスト10034 有福温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
学術:日本温泉地域文化資産NO.94「御前湯」共同浴場と伝統的温泉街(日本温泉地域学会編)

コメント

温泉津温泉 鯰の湯(石見銀山遺跡とその文化的景観)

2008年01月20日 | 🌏日本世界遺産紀行

映像:共同浴場『鯰の湯』鯰の口から流れ出る温泉がなんともいえない。

2007年岩見銀山を中心とする関連地域が「石見銀山遺跡とその文化的景観」として
世界文化遺産に登録された。筆者はその登録前に、山陰を温泉津温泉中心に視察して
いる。温泉津温泉は今回の世界文化遺産の中では奥座敷的存在で人的交流を支えてる。

記録:世界文化遺産に登録された主な事由
 ①生産された銀は、アジア、ヨーヨッパ諸国との経済的、文化的交流をもたらした
 ②採掘から精錬まで小規模で行われ、鉱山開発や銀生産はの遺跡が良好に残された
 ③銀鉱山遺跡、集落は文化的景観を形成し、環境配慮し自然共生した土地利用残る。

範囲:銀山柵内、代官所跡、矢滝城跡、矢筈城跡、石見城跡、大森銀山、宮ノ前地区、
 熊谷家住宅、羅漢寺五百羅漢鞆ケ浦道、温泉津沖泊道鞆ケ浦、沖泊、温泉津温
 泉街
などの構成資産は529ヘクタール。それを保護する緩衝地帯は3,134ヘクタール。

(入湯記録)
  山陰の秘湯。温泉津温泉にある2つの共同浴場の新しい温泉だ。明治の浜田大地
  震で湧出したから「ナマズの湯」とも呼ばれる。平日、他に青年が一人入浴して
  いた。『どちらからですか?』と訪ねたら『東京です』と応えた青年の腕に刺青
  が流れた。山陰の夕刻、お互いよそ者、ニコッと笑った屈託の無い目元が印象的
  であった。・・・・・・互いの素性は知る由もなし、温泉が心と身体を解放してくれる

泉質:食塩泉(含塩化土類) 45.8℃ PH6.0 知覚的試験:淡黄色 弱土臭  
参考本物の名湯ベスト100ー15 温泉津温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
学術:日本温泉地域文化資産No.93「元湯」共同浴場と歴史的町並み(日本温泉地域学会編)

コメント

神々の夕陽(出雲国)

2008年01月17日 |  💖日本感動絶景紀行

出雲の国の名泉を味わい、山陰沿岸を西に移動、途中見知らぬ海岸で素晴らしい夕陽を
観察。北方白神の夕陽、山陰の神域の夕陽、日本海の何処を走ってもこの景色は変わら
ない。人々はしばし落日の彼方に各々過去・現在・未来を重ね合わせ、巡る地球の神秘
に心を打たれる・・・。筆者もまた今日一日への感謝と、明日への決意を夕陽に告げる。

参照:①津軽海峡の夕陽 ②北海道利尻島の夕陽の景観

コメント

大町桂月( 一椀の芋を・・・板留温泉)

2008年01月16日 |   ✒歌碑句碑 紀行

映像:板留温泉共同浴場を望む崖に大町桂月の歌碑が建っている

黒石温泉郷は、浅石川流域の鄙びた景観が魅力。共同浴場も何軒かあったが、
残念ながら板留温泉共同浴場は廃止された。その跡地を望む場所に大町桂月
の歌碑が建つ。字面は読めないが、なんとも風情のある岩が往時を偲ばせる

一椀の芋を分かちて君と吾
      うき世の外の月を見るかな』 大町桂月

解説:大町桂月は十和田から西十和田を経て板留温泉に投宿。ことのほか酒
好きで板留の湯に浸かり名月に酔った勢いで成した歌とか。桂月翁の名前は
出身地の高知県「桂浜の名月」から来ている。名月を観て心が揺れた歌である。

コメント

湯の川温泉 ( 出雲国 )

2008年01月16日 | 💛関西中国 名湯巡.

 三瓶温泉を出て出雲大社を参拝、玉造温泉を周り、出雲空港で親類と別れた。
 空港でレンタカーを調達し、山陰を温泉行脚。最初の温泉地は空港から5分
 という近距離。日本三大美人の湯で有名な湯の川温泉だ。想いの外あっさり
 と目標を達成。日本中に「湯の川」という名称があるが、この「湯の川」は
 憧れの温泉地、誰も居ない浴槽、ひとり美人の湯に浸かる。

 【Data】含食塩-石膏泉 50.5℃  PH8.4 源泉湯の川温泉(共同源泉)

 参照#日本三大美人の湯とは、一般的には次の三つの温泉を指す。
   ①群馬県の川中温泉  ②和歌山県の龍神温泉  ③島根県の湯の川温泉

コメント

玉造温泉(出雲国)

2008年01月15日 |  ♨ 関西中国 湯処.

映像:玉湯川で足湯で楽しむ若いカップル。重厚な温泉街とのコントラストが眩しい。

出雲大社にお参りした後、訪ねる温泉地と言ったら「玉造温泉」。玉湯川沿いに、
歴史に裏付けられた,数寄屋造りの重厚な旅館が立ち並ぶ。松江、出雲・山陰の観
光拠点。川沿いに足湯、日帰り温浴施設多目的ホール「玉造温泉ゆ~ゆ」がある。

【Data】含食塩・石膏ー芒硝泉 70.5℃  PH8.5 源泉玉造温泉

記録:三名泉:枕草子による三名泉 有馬温泉ななくりの湯(榊原温泉)玉造温泉

コメント

銀山温泉絶景(山形県)

2008年01月15日 |  💖日本感動絶景紀行

Memoirメモワール・Grande(グラン):銀山温泉絶景(2008年1月)≫

日本の原風景の温泉地版といえば、やはり銀山温泉であろう。
西の城之崎温泉、中央の渋温泉、そして東北の銀山温泉。今
も温泉街は往時のまま浴衣姿が行き交う。そんな日本の景観。

記録:この景観を背景に女優吉永小百合が「大人の休日」取材。

コメント

大文字温泉(秋田県大館市)

2008年01月14日 |  ♨とうほく忘れじ.

影像:画面上にはマグロが2匹、画面手前には本を読みながら歯磨きをする
   なんともノンビリの温泉。

秋田県米代川支流の長木川岸に湧出する温泉。朝早いというのにロビーには
善男善女が食べ物を持ち寄り四方山話で賑わっていた。大館市内には数箇所
温泉がある。飾らない普段着の温泉もまた市民の憩いの場所。あずましい湯。 

 【Data】含食塩・芒硝ー石膏泉 51.4℃ pH=7.4  源泉大文字温泉

閉鎖:その後の調査で、この普段着の温泉も閉鎖把握。残念である。(2009.3.10) 

コメント

鉛温泉 藤三旅館 河鹿の湯(岩手県)

2008年01月11日 |  ♨とうほく忘れじ.

鉛温泉〈藤三旅館)には3つの温泉がある。一つは『白猿の湯』〈混浴)、2つは
桂の湯、3つはこの河鹿の湯。河鹿の湯は白猿の湯に近い成分で、川沿いに浴室が
男女別にある。「白猿の湯」は人気なので、この湯に入ってノンビリ川面を眺める。

【Data】単純温泉 50.4℃ PH8.5  源泉河鹿の湯&下の湯混合

後日:河鹿の湯は閉鎖されたそうである。湯治部にあったお気に入りの湯だった。

コメント

鉛温泉 白猿の湯(岩手県)

2008年01月11日 | 💜秘湯極湯探訪紀行

影像:入浴中のご老人がモデルを快諾この方1m75cmの身長この湯壷の深さが判る。

天下の奇湯、名湯とは正にこの温泉の事だろう。高い天井の広い浴室、やや楕円の湯壷、
深さは約1m25cm。立って入る湯だ!お子さんだと溺れるだろう。もちろん泥酔体調
不良の方、老人の一人入浴は避けたい。正月入浴客も少なくこの不思議な湯壷を楽しむ。

【Data】 単純温泉 39℃ pH7.8   源泉白猿の湯(河鹿の湯、下の湯を混合)

参考本物の名湯ベスト10072 花巻南温泉郷(講談社現代新書:石川理夫)
学術:日本温泉地域文化資産NO.27 伝統的旅館建築と泉源立ち湯日本温泉地域学会編)

舞台:作家田宮虎彦が一カ月逗留し、小説「銀心中」の執筆・舞台となった。

コメント

守り神〈鉛温泉)

2008年01月10日 |  🚙東北縦断紀行 .
鉛温泉の発見は動物に由来する。日本の古くからの温泉地はこの動物の発見伝説が多くある。狼、熊、狐、狸、馬、猪、鹿、猿、蛇、亀、蛙、鶴、鷺、鷹、鶯・・・・。鉛温泉は猿。しかも白猿だ。館内には祠を設置しこの伝説を大事にしている。祠の裏に日本で有数の奇湯がある。

由来:現当主、藤井家の先祖が高倉山麓で白猿が桂の木の根元から湧き出す泉で手足の傷を癒しているのを発見。その後、「白猿の湯」として一族が天然風呂として用いる様になったのが始まり。作家・田宮虎彦が小説『銀心中』の舞台とし、宮沢賢治の童話『なめとこ山の熊』では「腹の痛いものにも利けば傷もなおる鉛の湯…」と記述され歴史、文学の舞台でもある。
コメント

鉛温泉景観(岩手県花巻市)

2008年01月10日 |  ♨温泉地風光景観

影像:豊沢川にかかる橋上から藤三旅館を望む。

鳴子温泉からとんぼかえり、一路北を目指す。途中南花巻温泉峡の、鉛温泉〈藤三旅館)
に立ち寄る。北上川支流の豊沢川沿に松倉、志戸平、渡り、大沢、山の神、高倉、鉛、新鉛
と温泉地が点在。その中大沢温泉、鉛温泉は歴史、泉質、温泉情緒からいっても一級である。

コメント