【山岳トレッキング 七時雨山 Ⅲ 完 2023.10.01】
映像:田代平放牧場の田代平登山口(駐車場・公衆WC)から眺めた七時雨山の山容
今年も七時雨山をトレッキング。山岳トレッキング4年目、三回目の山行となる。
2020年に掲げた七時雨山の姿を今回最新の映像に更新。しっかりした山姿に
ススキが添えられ、是までもっとも立派な七時雨山の景観を観察する事が出来た。
標高:1,063m 山系:七時雨火山 種類:溶岩ドーム(七時雨山峰)
山頂は南峰(1,063)、北峰(1,060)の2ピーク。一等三角点は北峰にある。
指定:新日本百名 (登山家岩崎元郎選定)、東北百名山 (東北山岳写真家集選定)
参照#七時雨山 Ⅲ トレッキング紀行
映像:早春の岩手山を盛岡市渋民地区啄木公園下、北上川河岸から眺める
北上川と岩手山の一番のロケーションを探して辿りついたのが啄木公園。
その崖下の撮影に難儀した。石川啄木の想いが画面から伝わるだろうか?
啄木の歌集「一握の砂」に衝撃と感動を受け岩手山を望む北上川に辿りつく。
岩手山、何回か観察しているが、見る角度で表情を変える。新春に贈る山
としてはやはり、石川啄木が愛した北上川河畔から見上げる岩手山がふさ
わしい。例年になく穏やかな表情の岩手山は、北上川に優しく映えていた。
『ふるさとの山に向ひて 言うことなし ふるさとの山はありがたきかな』
『やはらかに 柳あをめる 北上の岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに』
まさに啄木と同じ目線で岩手山を眺める。啄木の悲しみ、失意、貧困、夢、
才能が凝縮されたこの歌文に胸を打たれた。そしてトドメを刺されたのが、
『いのちなき 砂のかなしさよ さらさらと握れば 指のあひだより落つ』
この32文字の究極の表現に絶句!
記録:標高2037.95m 奥羽山脈、成層火山、十和田八幡平国立公園
日本百名山:作家深田久弥の名著[日本百名山」に掲載(NO.13) 以下抜粋
『ある年の夏私は啄木の故郷の渋民村を訪ねて、北上川のほとりに
ある…歌碑のかたわらに立って岩手山を仰いだ。実に男らしい立派
な山で…振り返ると反対側には、すっきりと優しい姿で姫神山が…』
参照#①岩手山麓に湧く混浴露天風呂 『仙女の湯』
②北上川を挟んで岩手山と対峙する 姫神山
③裏岩手山連峰(八幡平)から見上げた岩手山
映像:鳥甲山 秋山郷(あきやまごう) 北信越(野沢温泉)温泉探査紀行2023
大鷲が両翼を広げて起立したような、登山意欲をそそる山容
山岳トレッキングを始めてから四年目になり行く先々で山を見るとつい山頂
に立つ自分の姿を思い浮かべる様になった。今回長野県の温泉探査は温泉は
ともかく山の宝庫でもある。宿泊先の窓越しに見た鳥甲 (とりかぶと) 山は招く。
⇧ 鳥甲山の屋敷ルート(右) およそ、4時間半の行程
記録:標高2037.6m 、日本二百名山、 拠点温泉地は切明温泉
参照#①北信越(野沢)温泉探査紀行 2023 ②切明温泉入浴温泉施設「雄川閣」
リニューアル再掲:岩木山(岩木川支流平川の藤崎町白鳥ふれあい広場:2007.12.03)
我が心の故郷・岩木山。観て・想って・登って、人生の始まりと終わりの山だ。その
山をもう一度見直す。今年はコロナウイルスも下火となり、願掛けでは無く本格登山。
⇧ これまでは左の嶽コースだったが、今年は百沢コースアタック予定
(過去の記録:2007.12.03)
津軽平野を流れる平川流域には碇ヶ関温泉、大鰐温泉、支流の黒石温泉など多くの古い
温泉地がある。この先岩木川へと合流する藤崎町の船場には遠くに岩木山が雪の冠を戴
く頃、白鳥達がやってくる。この後、こな雪、つぶ雪、わた雪、ざらめ雪、みず雪など
が降り、かた雪、こほり雪が降るころ地吹雪が吹荒れて本格的な真冬となる(2007.12.02)
記録:標高1624.62m、独立峰、成層火山、直近噴火1863年、愛称―津軽富士)
#日本百名山:作家深田久弥の名著「日本百名山」NO.10に掲載。以下抜粋・・・・・・・・・。
『…弘前から眺めた岩木山は津軽富士と呼ばれるだけあって、まことに
みごとである。平地に孤立した山であるから千六百米の山…その頂上
の部分に、いわゆる三峰(鳥海、岩木、厳鬼)を判然と認め得よう 』
参照#二回目の悲願達成となった岩木山制覇の筆者
温泉#山麓に湧くお気入り温泉「嶽温泉 小島旅館」
≪速報:Montagne(モンターニュ)・雛岳(八甲田山)2019.10.13 ≫ 📷 PENTAX
映像:真正面の山が雛岳。背後には高田大岳が重なる、親子の様な景観。よく
見ないと一つの山のようだ。奥隣が井戸、赤倉岳と八甲田山の主要連峰。
「道の駅しちのへ」から青森の最短コースが八甲田山山廻りだ。途中大好きな
雛岳が待ってる。日中の晴れの日はこのコースがお決まり。八甲田に抱かれる。
八甲田山は八甲田連峰の総称である。その連峰の中で、筆者が大好きな山があ
る。雛岳である。この山は東八甲田山でなければ視認できない。田代牧場付近
あたりを縦走しているとまるで「こんにちは」と挨拶をしている様な可愛い山だ。
雛岳:八甲田火山群(18)の最初の山とされ標高1,240m、奥羽山脈系、成層火山
参照#八甲田山連山の樹氷景観
リニューアル:再掲 2015年6月、青秋林道横断の途中で撮影した映像アップ
映像:左手前天狗岳968m、隣奥が白神岳1,232m、中央真中突起は向白神岳
1,243m、右端二つ目(右の突起の山) の太夫峰1,164m が眺望できる
世界遺産白神山地の雄。白神山地の最高峰の山は1,250mの向白神岳であるが、
登山道が整備されていない。白神岳については登山道は勿論、山頂に避難小屋
や、トイレが整備、登山する山として世界遺産認定後は多くの登山客が訪れる。
⇧ 白神岳登山道 (細い実線は十二湖崩山からの縦走路)
記録:標高1,235 m (駐車場標高200㎡)、避難小屋、トイレ、白神岳祠
参照#①白神岳トレッキング紀行 (2021年) ②白神大権現祠
映像:下山道(電波塔メンテナンス道路自)から見返りの烏帽子岳
【山岳トレッキング ⑱烏帽子岳 完 2020.08.02】
烏帽子岳は標高600mに満たない山だが野辺地一帯では里山として親しまれて
いる。地味な山だったが、登頂したことで、いつも通りがかりに見上げた山に
親しみが湧く。この山を制覇した事でこの地域の点と線と面が立体に変わった。
参照#烏帽子岳トレッキング 紀行
リニューアル再掲:秋田駒ヶ岳 数時間後あの御山の頂だ 2023.05.27
(過去の記録:2021.07.02)
アルパこまくさの駐車場で野営。ここは秋田駒ヶ岳登山の基地目覚めると朝も
やの中、駒ヶ岳が姿を現した。八合目までバスで行けるので山頂登山は容易で
ある。この中腹や山麓からは、水沢温泉、乳頭温泉等大量・多数の源泉が湧出。
⇧ 秋田駒ヶ岳の縦貫登山道ルート
日本百名山:作家深田久弥が選定した100の名山には入っていないが名著の後記
には次の様に記述されている
『東北地方では、秋田駒ヶ岳と栗駒山を入れるべきであったかもしれない』
記録:1,637m 種類:成層火山(活火山ランクB:奥羽山脈)、日本二百名山
指定:国指定天然記念物(コマクサ、タカネスミレ、エーデルワイス等高山植物群)
温泉#秋田駒ヶ岳の登山基地ともなって居る「自然ふれあい温泉館」の温泉施設
参照#秋田駒ヶ岳 Ⅳ トレッキング紀行
参照#遠征時にお世話になる道の駅施設
リニューアル再掲:知床半島 羅臼岳 (知床半島温泉探査紀行 2006.09.06)
北海道自然遺産知床半島の名山「羅臼岳」を見直している。17年前の訪問時は鑑賞
が目的だったが、今は山岳トレッキング志向なので、やはり羅臼岳の頂に立ちたい。
⇧ 羅臼岳登山道:画面右、岩尾別温泉からのぼるのが王道
(過去の記録:2006.09.06)
羅臼(アイヌ語で「ラ・ウス」)とは、「魚の肝臓( 内臓)・が沢山ある所」という意味、
北方国土との間の海域は太平洋とオホーツクの海水が混ざり合う好魚場。魚が一杯
取れる所。その海から形良く見えひときわ高いのが羅臼岳だ。知床半島には北側か
ら知床岳(1254m)、知床硫黄山(1563m)、羅臼岳(1661m)、遠音別岳(1330m)海別岳
(1419m) 、と5つの山がある。本州で言えば3千m級の山。筆者座右の言葉『名山
名湯を抱く、名山名勝を抱く』をこの山々にも捧ぐ。中でも羅臼岳が山行目標の山。
日本百名山:山岳作家深田久弥の名作「日本百名山」に掲載No.2の一文
『・・・岩尾別からイワウベツ川を遡ると温泉があって、そこが登山
のよい足場になっていた。距離からいうと岩尾別の方が頂上に』
記録:標高1,661m、成層火山、知床半島山系、世界自然遺産、花の百名山、知床冨士
草花:蝦夷ツツジ、イワギキョウ、コケモモ、チングルマ 動物:ヒグマ、エゾシカ
眺望:オホーツク海、国後島(北方領土)、硫黄岳(知床五山)
温泉#① 岩尾別温泉(ホテル地の涯) ② 羅臼温泉(熊の湯) ③ カムイワッカ湯の滝
リニューアル再掲:知床硫黄山 (知床半島温泉探査:2010.08.10)
山岳トレッキングを開始してから、過去に訪れた山々の景観が登山の
目線に変わってしまった。知床半島も羅臼岳、硫黄山など山行が魅力。 (
⇧ 知床五山の縦走登山道(左カムイワッカ湯滝口から岩尾別温泉まで)
(過去の記録:知床半島温泉探査:2010.08.10)
知床半島ウトロから羅臼に向かう、知床横断道路の向こうに知床五山
の硫黄山が聳える。映像は知床高架木道の途中、知床五湖の内、二湖
の展望台から眺めた硫黄山(連山の左端)の山容。知床半島の背骨部分。
記録:知床半島山系、成層火山、標高1,561M
参照#縦走到着地(羅臼岳登山口:サブ画面下)の温泉地「岩尾別温泉」
リニューアル再掲:釜臥山202303.05今では登山の山。車でアッと言
う間に登れるのに、海岸地区の水源地から汗をかく
⇧ 下北半島最高峰釜臥山の登山道
(過去の記録:2012.01.14)
映像:JR下北駅の眺望、頂上部突起は航空自衛隊レーダーサイト
むつ市民が慣れ親しむ、故郷の山が釜臥山である。霊山:恐山連峰
の南方外輪であり、山は急峻にして、一気に陸奥湾に下るのである。
頂上部は場所によって女性の豊満な乳房にも視えると囁かれている。
記録:標高878.2m 山系:恐山山地 種類:先カルデラ火山
登拝#釜臥山 Ⅲ トレッキング 紀行
リニューアル再掲: 乳頭山 (秋田県 南八幡平山系:2021.8.22)
乳頭温泉郷の名称の元となる乳頭山。麓には日本有数の温泉郷が拡がり名湯が
湧出する。その源の山に今年はチャレンジする。そして麓の名湯に漬かりたい
⇧ 登山道はいぶし銀の様な温泉宿「黒湯」の裏手からはじまる
(過去の記録:2021.8.22)
乳頭山。読んで字の如し、山の天辺が女性の乳房のような形から名付けられた。
このドキッとする名称は乳頭温泉郷を訪湯した時に感じたものだが、温泉郷も
乳頭山の麓に湧くから名付けられたものだ。この山を八幡平畚岳から眺望した。
記録:標高1,478m、奥羽山脈系 所在:秋田県仙北町・岩手県雫石町
野湯:登山道脇の一本松温泉(未湯)
参照#①八幡平畚岳 ②乳頭山の登山口となる乳頭温泉郷「黒湯温泉」
Renewal再掲 韓国岳山頂付近から遠望高千穂峰 (映像:観光連盟HP2006.3.19)
山感:霧島連山を構成する天孫降臨の神峰、山姿は本州最北峰の岩木山に類似する。
左から双子岩、ピークの高千穂峰、右の御鉢。手前新燃岳から登山道の軌跡。
この山も憧れの山。登山道口までは辿り着いていたのだが、秀麗な山容を眺めるに
精一杯だった。今思えば残念な事であった。北海道でもそうだったが、九州でも同
様の思いを禁じ得ない。眺めて満足していた時代から、征服を考える立場へと進化。
⇧ 霧島連峰の多様なトレッキングルートは魅力的だ。
#日本百名山:作家深田久弥の名著に掲載 以下一部
『…霧島群の韓国岳、獅子戸岳、大幡山、新燃岳、中岳へ登って、それぞ
れの頂上から倦くほど高千穂の美しい峰を眺めた。…』と綴られている。
記録:標高1,573m、霧島火山群、成層火山、霧島錦江湾国立公園、日本百景
ジオパーク、日本の地質百景「霧島火山群」
温泉#霧島連峰の麓に湧出する筆者お気に入りの一湯 「霧島温泉郷 硫黄谷温泉 」
参照#①高千穂峰(霧島連峰)をご神体とする霧島神社 ②韓国岳(霧島連峰 )
③韓国岳から見た高千穂峰は、本州北端八甲田山からの岩木山に類似する
Memoir:鶴見岳(影像左の山:別府温泉里山) 【大分県別府市 2022.06.04】
昨年六月大分県温泉探査の際別府駅前から眺めた鶴見岳。この山は後方の由布岳と
並んで別府温泉のエネルギー源ともなる山。この時既に山行活動をしていたが旅の
空で登りたいとは思わなかった。その後NHKの「にっぽん百低山」放映で興味を抱く。
山感:筆者的には里山のジャンルに分類。山頂までロープウェーが有るが、登山口
から汗をかいて登り、山頂で別府湾を眺めるのが王道と思う。登破したい山。
⇧ 鶴見岳登山道
記録:標高1,374. 5m、成層火山、溶岩ドーム(活火山ランクB)
名称:鶴見岳とは、頂上から別府湾を眺めるとツルが羽を広げた様に見える事から
名付けられたという。名前とは裏腹に火山活動ランクBという活きている山。
参照#①別府駅 ( 鶴見岳遠望 ) ②大分県(別府)温泉探査紀行
リニューアル再掲画像:鹿児島県側から宮崎県側に入り、白鳥温泉から眺めた韓国岳
山感:霧島連山を構成する最高峰の山、当時山岳トレッキングは経験なく登山口だけ。
⇧ 登山道、登山口から4.8k標準往復3時間03分
(過去の記録:2006.11.15)
韓国(からくに)岳不思議な名前の山。霧島連山の最高峰。標高1700㍍。さっきま
で雲に隠れていたが束の間の雄姿が見れた。西郷隆盛、坂本竜馬、斉藤茂吉・・・多
くの武・文人が眺めた山。背後に神々の山、高千穂峰が聳える。それは北日本の
秀峰岩木山を思わせる。違うのは、峰々が一つの山として存在し更に荘厳な景観。
頂上眼下には遥か桜島,鹿児島市、そして筆者が大好きな開聞岳が望めると推測。
記録:標高1700.3M 霧島山系、火山砕屑丘
#日本百名山:深田久弥著山岳名著より
『遠く桜島山、開聞岳、野間岳等が見え、錦江湾の彼方遥かに海上に浮んで
いたのは竹島か硫黄島であったろうか・・・』
深田久弥はこのように記している。・・・・・小生登山家の心得は無いが
この記述には全く同感だ ・・・17年後、筆者は登山家として山岳山行する。
温泉#①宮崎県側登山口の白鳥温泉 ②鹿児島県側山麓の硫黄谷温泉