開催速報:日本温泉地域学会・第38回 登別温泉大会 (北海道 登別市)
映像:登別市観光交流施設ヌプルでの研究大会の様子
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2024年6月2日日本温泉地域学会登別大会(研究発表・理事会総会) 開催予定。
開催地:北海道 登別市 登別観光交流センター ヌプㇽ 二階多目的室
※ヌプㇽ(アイヌ言語:温泉のために濁った‥・白濁湯)
時 間:2024年 6月2日 13:00 ~ 17:30 その後、懇親会。
記 録:参加者57名、登別市長歓迎の挨拶
〇 論題Ⅰ:座長・・・池永 正人 氏(長崎国際大学)
♨ 戦後日本における土地利用調整制度と温泉地 ・・・高柳 友彦(一橋大学)
♨ 歴史的な浴室/浴槽区分からみた西日本の温泉地の特徴
・・・石川 理夫(温泉評論家)
♨ 温泉愛好家による温泉地志向性の実態に関する一試論
・・・北出 恭子 (杏林大学大学院)
〇 論題Ⅱ:座長・・・布山 裕一 氏(流通経済大学)
♨ 北方領土・択捉島の温泉調査報告 ・・・斉藤 雅樹(東海大学)
♨ 入湯税の使途と地域経済の抱える問題ー登別駅エレベーター設置問題
・・・高橋 祐次(東洋大学大学院)
♨ 北海道の温泉地の現況 ・・・小野寺 淳子(札幌国際大学)
〇 登別温泉現地からの報告
♨ 報 告 Ⅰ ・・・ 大野 薫(登別国際観光コンベンション協会 専務理事)
♨ 報 告 Ⅱ ・・・ 大宮 一哉 (登別温泉 株式会社 取締役 営繕部長)
〇 講 演
♨ 北海道の温泉資源と利用状況 ・・・ 鈴木隆広(北海道立総合研究機構
エネルギー・環境・地質研究所資源ネネルギー部長)
♨ 松浦武四郎の紀行文に見る登別温泉・三浦泰之(北海道博物館学芸主幹)
〇 視 察
♨ 普段は立ち入ることの出来ない登別温泉地獄谷源泉湧出現場等を視察。
感慨:予てから、筆者が北海道新幹線開業と共に北海道での学会開催提案を
して来て、今回漸く実現する形となった。浅虫温泉大会後初めて北上。
故山村順次先生も、屹度別府鶴見岳麓墓苑で喜んでいると思うと感慨。
参照#① 日本温泉地域学会 大会記録 ② 北海道 温泉地 データ・ベース
③ 登別温泉大会予告号「温泉地域研究第42号」に掲載された筆者寄稿文
日本温泉地域学会全国各地開催(大会&研究発表&視察会) 2003.05.12~2024.06.02
映像:筆者書斎パソコンエリア(初公開)、ここで温泉/山岳blog upをしています💦
日本温泉地域学会が今年いよいよ北海道登別温泉で研究発表大会を開催する。筆者も
監事・理事として関わってきて予てから北海道新幹線延伸を機に開催を働きかけて来
たので、感慨も一入。これまでの参加記録の軌跡をアラカルトしたので参照されたい。
(下記アンダーラインをクリックすると本ブログの掲載記録参照可能)
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- 第38回 登別温泉大会‥‥‥‥2024.06.02‥‥‥‥北海道
- 第37回 野沢温泉大会‥‥‥‥2023.06.04‥‥‥‥長野県
- 第36回 別府温泉大会‥‥‥‥2022.06.05‥‥‥‥大分県
- 特別企画 山村先生 墓参‥‥‥2022.06.04‥‥‥‥別府市
- 第34回 乳頭温泉大会‥‥‥‥2020.11.07‥‥‥‥秋田県
- 第01回 浅間温泉秋季研究会‥2019.11.17‥‥‥‥長野県
- 第33回 梅ヶ島温泉大会‥‥‥2019.05.27‥‥‥‥静岡県
- 第32回 上山温泉大会‥‥‥‥2018.11.26‥‥‥‥山形県
- 第31回 黒川温泉大会‥‥‥‥2018.05.28‥‥‥‥熊本県
- 第30回 塩原温泉大会‥‥‥‥2017.11.27‥‥‥‥栃木県
- 第29回 榊原温泉大会‥‥‥‥2017.05.28‥‥‥‥三重県
- 第28回 猿ケ京温泉大会‥‥‥2016.11.20‥‥‥‥群馬県
- 第27回 下条温泉大会‥‥‥‥2016.06.06‥‥‥‥長野県
- 第25回 雲仙温泉大会‥‥‥‥2015.05.17‥‥‥‥長崎県
- 第24回 肘折温泉大会‥‥‥‥2014.11.10‥‥‥‥山形県
- 第23回 皆生温泉大会‥‥‥‥2014.05.26‥‥‥‥島根県
- 第22回 星生温泉大会‥‥‥‥2013.11.17‥‥‥‥大分県
- 第21回 草津温泉大会‥‥‥‥2013.05.27‥‥‥‥群馬群
- 第20回 下呂温泉大会‥‥‥‥2012.11.24‥‥‥‥岐阜県
- 第19回 松代温泉大会‥‥‥‥2012.06.03‥‥‥‥長野県
- 第18回 浅虫温泉大会‥‥‥‥2011.11.06‥‥‥‥青森県
- 第17回 湯河原温泉大会‥‥‥2011.05.22‥‥‥神奈川県
- 第15回 熱海温泉大会‥‥‥‥2010.06.06‥‥‥‥静岡県
- 第14回 那須湯本温泉大会‥‥2009.11.21‥‥‥‥栃木県
- 第13回 山中温泉大会‥‥‥‥2009.05.24‥‥‥‥石川県
- 第11回 別府温泉学会‥‥‥‥2008.05.18‥‥‥‥大分県
- 第09回 蔵王温泉学会‥‥‥‥2007.07.02‥‥‥‥山形県
- 第07回 伊豆長岡温泉学会‥‥2006.05.28‥‥‥‥静岡県
- 第06回 土湯温泉学会‥‥‥‥2005.11.14‥‥‥‥福島県
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映像:野沢温泉研究発表大会・エクスカーション(野沢温泉視察会)の様子
【北信越(野沢温泉村)温泉探査 紀行2023】
日本温泉地域学会野沢温泉大会二日目は野沢温泉中心部を三つのコース
に分けて、夫々テーマをもうけ地元の達人(案内人)が同行・解説した。
コースⅠ:生活に根差した温泉文化について 案内人 森 紀一 氏
・村の台所と呼ばれる「麻釜」
・外湯とよばれる「共同浴場」
・村民の関り運営・維持方法
コースⅡ:温泉の「鮮度」を活かした取り組み 案内人 森 行成 氏
・自然湧出(ポンプ不使用)
・自然配湯(土地傾斜利用)
・酸化と還元(簡易な実験)
コースⅢ:インバウンド街づくり効果・実例 案内人 河野健司 氏
・スキーによるインバウンド誘客
・日本の風土の魅力でリピーター
・移住して起業 (事業)する外国人
察感:筆者は第一コースに参加、集合場所は共同浴場「大湯」前であった。
前夜スナックで会話した魅力的な外国人女性が気になり、コースⅢ
に参加すべきだったと後で思った。野沢温泉には外国人が沢山いた。
参照#①北信越(野沢温泉村)温泉探査 紀行 ②野沢温泉外湯(十三)巡り
映像:野沢温泉第37回研究発表大会で研究発表する石川理夫会長。
北信越 (野沢温泉村) 温泉探査 紀行2023
日本温泉地域学会の野沢大会(理事会・総会・研究発表)が開催された。
開催地:長野県野沢温泉村 野沢温泉スパリーナコンベンションホール
時 間:2023年6月4日 11:00 ~ 17:20 その後、懇親会。
〇 論題Ⅰ:座長・・・斉藤雅樹 氏(東海大学教授)
♨長野県の温泉の現況と啓発活動・・・・・・・徳永昭行(長野市開発公社)
♨「温泉百名山」に選んだ温泉の要件と特色について
・・・飯出敏夫(温泉紀行ライター)
♨北海道・大雪山周辺の未開拓の温泉資源の現況
・・・渡辺裕美(秘湯探検家)
〇 論題Ⅱ:座長・・・内田 彩 氏(東洋大学准教授)
♨温泉浴場に見る浴槽区分の比較考察-中国地方三県を手始めに
・・・石川理夫(温泉評論家)
♨我が国の希少な温泉現象の比較と評価
・・・古田靖志(岐阜聖徳学園)
〇 基調講演・・・石川理夫:野沢温泉の歴史にみる共同湯と温泉資源管理
〇 シンポジウム・・・「野沢温泉におけるインバウンドの推進と温泉地づくり」
♨コーディネーター・・・布山裕一 (日本温泉地域学会理事長)
♨パネリスト・・ 富井俊雄(野沢温泉村村長)
森 晃(野沢温泉観光協会インバウンド部会長)
片桐アキラ(野沢温泉旅館ホテル事業協同組合理事長)
参照#北信越(野沢温泉村)温泉探査 紀行
速 報:日本温泉地域学会 第36回研究発表大会 = 理事会 + 総会 + 研究発表大会
+ 自由視察会 映像:別府大学での総会の様子(2022.06.05~6:別府市)
漸く新型コロナにも対応をとれる日常となり、日本温泉地域学会も現況を把握しつつ
研究発表大会を開催する運びとなった。開催地は日本の温泉聖地ともいえる別府温泉。
およそ100人の大会参加で熱心な発表・聴講となった。昨年亡くなられた山村前会長
の追悼大会ともなった今大会は、山村先生薫香の研究者が多数参加したのも感慨深い。
🔵研究発表内容 2022年06月05日 自由論題 &トークセッション& 講演
①~③座長:池永正人 (長崎国際大学) 発表時間:20分(発表15分、質疑5分)
① 中山昭則(別府大学)・別府大学研究サークル「旅と地域の研究会」:
「地域との対話そして地域からの発信~私たちの実践」
② 小堀貴亮・石井博之・古本泰之(杏林大学):
「温泉地との地域連携による大学観光教育の実践と課題~杏林大学・
東伊豆町ウェルネスツーリズムプログラムの実例」
③ 于 航(城西国際大学)・王艶平(中国東北財経大)・畢 燕(中国南寧師範大学):
「温泉の癒やし効果ーウェルネスへのアプローチ」
④~⑤座長:内田 彩(東洋大学) 発表時間:20分(発表15分、質疑5分)
④ 広瀬 勝(わいた温泉郷豊礼の湯):
「熊本県わいた温泉郷における地熱開発の問題」
⑤ 浜田眞之(国際温泉研究院):「山村順次先生に学ぶ温泉地分析の手法」
🔵トークセッション 司会進行:斉藤雅樹(東海大学) 30分
別府八湯温泉道実行委員会、九州温泉道実行委員会、紀泉温泉修験道実行委員会、
静岡県温泉協会
🔵講演Ⅰ 由佐悠紀(別府温泉地球博物館館長)「別府温泉の地学的概要」 40分
日
講演Ⅱ 飯沼賢治(別府大学特任教授) 「別府温泉と別府温泉大学」 40分
🔵別府温泉自由視察会 案内人付 6月6日
① 別府に潜む暮らしの温泉文化(別府温泉における配当文化):鉄輪温泉 午前九時半
案内人 土屋雄一 別府温泉地球博物館温泉マイスター協会副会長
② 「機能温泉浴」体験コース(ウルトラつるつる編):明礬温泉 照の湯 午前十時
案内人 斉藤雅樹 別府温泉地球博物館理事
③ 鉄輪温泉湯治文化体験コース:鉄輪温泉 大谷公園 午前十時
案内人 別府温泉地球博物館温泉シニアマイスター
故 山村順次先生のお墓参り 鶴見霊園【大分県(別府)温泉 探査2022.6.4】
映像:大分県別府市明礬温泉の奥、伽藍岳の山裾にある山村順次先生の墓標
眼下には鉄輪温泉、別府市内、別府湾等眺望、流石に山村先生の天国。
山村先生の墓前に、石川会長、赤池理事そして筆者の三人で献花合掌。
⇧ 2012年長野松代学会での山村順次先生
日本温泉地域学会の「父」とも、我が温泉研究の師とも仰ぐ山村順次先生が
昨年逝去した。今回の大分県別府温泉探査紀行はその追悼探査と、別府で開
催の研究発表大会参加のもう一つの目的は、山村順次先生の墓参りであった。
参照#山村順次先生 追悼文特集(日本温泉地域学会)
映像:学会開催を歓迎する乳頭温泉組合の皆さん(2020.11.7:フォト提供・・・開催事務局)
新型コロナにもマケズ、温泉地と連携して温泉の魅力を発信し続ける「日本温泉地域学会」
は、乳頭温泉郷で研究発表大会を開催した。会場は休暇村乳頭温泉郷を全館貸切、フェスシ
ールド、マスク、消毒、換気、ソーシャルディスタンス等コロナ対策万全で大会を挙行した。
🔵研究発表内容 2020年11月07日 自由論題 &現地報告 (休暇村乳頭温泉郷隣接温泉館)
①~③座長:浜田眞之 (国際温泉研究院) 発表時間:20分(発表15分、質疑5分)
① 飯尾守(バースケア)・高田豊・水沼一英(群馬県立東毛産業技術センター独立研究員)
:「コロナ感染症対策“浴場内の密を防ぐ” IoTを活用したバスマット」
② 進藤和子(編集者・ライター):「海浜保養地の雰囲気の残る時期の鎌倉の温泉と潮湯
(海水温浴)」
③ 清水恵介(日本大学):「温泉“権”論の眺め方―鷹の湯事件を起点 として」
発表する清水会員(左)と質問する甘露寺会員(右)
④~⑥座長:石川理夫(温泉評論家) 発表時間:20分(発表15分、質疑5分)
④ 斉藤雅樹(東海大学):「『新・湯治』の効果測定 第二報」
発表する齋藤会員(上右↗)、と座長の石川会長(↖上左着座)
⑤ 甘露寺泰雄(中央温泉研究所)・堀川有(株式会社湯守):「中村はな著『茨城の鉱泉
めぐり 昭和44年』から見えてくる冷鉱泉の湯治」
⑥ 現地報告:竹内貴祐(乳頭温泉組合長)「乳頭温泉郷の現況」
🔵乳頭温泉郷自由視察会:2020年11月08日~各自
Memoir:長野県 浅間温泉(松本市)で開催された最初で最後?の研究大会
映像:浅間温泉第一回研究大会(テーマ有研究)で熱心に聴講する学会員達。
日本温泉地域学会は第三十二回大会で学会としての研究発表大会を年一回と
して、秋は自由な研究会とすることとし、今回はその第一回の大会となった。
以後、秋について開催するしないは未定とし、その記念すべき浅間温泉大会。
又、研究会なのでメインテーマを決めて論議。テーマ「温泉入浴の場におけ
る入れ墨・タトウーを考える」に、九つの研究発表・講演などがなされた。
長野県在住理事(筆者友人)の頑張りで、松本駅構内には上掲の歓迎の横断幕。
開催地:長野県浅間温泉 公立共済宿「みやま荘」コンベンションホール
時 間:2019年11月17日 11:00 ~ 15:30 その後、懇親会。
〇 論題Ⅰ:座長・・・浜田 眞之 氏(国際温泉研究院)
♨いれずみへの眼差し・・・・・・・‥‥‥‥小野 友道(熊本機能病院顧問)
♨若者の温泉入浴におけるタトゥー・入れ墨の意識調査について
・・・高橋 裕次(東洋大学大学院)
♨公共入浴施設のフィールドワークから
・・・関谷 大輝 (東京成徳大学)
〇 論題Ⅱ:座長・・・布山 裕一 氏(流通経済大学)
♨憲法から入れ墨と入浴問題を考える・・・前田 聡 (流通経済大学)
♨入れ墨(タトゥー)がある外国人旅行者の入浴に際して留意すべき
ポイントと対応事例 ・・・予定(観光庁)
♨別府市内の温泉入浴施設における入れ墨(タトゥ―)対応と受け入れ
施設 ・・・中村 賢一郎(別府市役所観光戦略部温泉課)
♨入れ墨も受け入れて来た入浴施設現場から
・・・鈴木 義二 (箱根湯本温泉「天山湯治郷」)
〇 基調講演・・・公開
温泉地をReデザインする‥‥・・・松本 翔・堀米 直治(長野県観光局 )
参照#日本温泉地域学会 大会記録データ・ベース
緊急声明。この度、日本の温泉、湯治文化を代表する草津町で古くからの温泉利用法である
千代の湯と地蔵湯の『時間湯』・『湯長制度』を廃止し、無料で42℃調整の共同浴場に転換
する方向にある。草津町には共同浴場、公共の湯、民間の施設多数ある中、何故貴重な時間
湯を維持してきた千代の湯、地蔵の湯を他の施設と同様にするのか理解できない部分がある。
どんな背景があったかは問題ではない。今般、草津町当局が古来の時間湯、湯長制度の廃止
を決定した事に対し、日本の伝統的温泉文化を守る立場から以下の意見・要請を提示をする。
2019年 令和元年 8月10日 温泉地活性化研究会
一.高温泉が危険だからといって廃止するのは、温泉が生業の町にとってなんら行政努力
をしないと思われかねない。危険があるのであればその要因を突き止め、安全な利用
を図るのが本来ではないか。何もしないという姿勢を疑われないようにすべきである。
一.草津温泉を頼り、草津温泉に感謝し、草津温泉を愛するものが一人でもいたならば、
この人たちの納める浄財的入浴税等をたとえ一円でも収納している行政はこの人達が
希望する時間湯(源泉浴、湯長制)の自由を守るこそすれ奪ってはならず、奪う権利もない。
一.現在、行われている草津温泉観光名物「湯もみ」に関する様々な文化について、今般
の時間湯、湯長制度廃止に関わり、その文化を、否、草津温泉の歴史そのものを根本
から否定することにつながる。即ち、町が築きあげた温泉に関するすべてが失われる。
一.一般の観光客や、最近増加しているアジア系の観光客が時間湯の千代の湯や地蔵湯に
入れるようにという配慮がもしあるならば、それは当たらない。温泉を頼りに来る人
は時間湯、観光や興味本位は大滝乃湯、御座之湯、その他共同浴場と使い分けすべき。
一.温泉は地球の素敵な贈り物。草津町はその恩恵をこれまで享受してきた筈。今般一部
の危惧する意見をもとに、草津温泉でしか体現できない『時間湯(湯長制)』を廃止
するならば、『時間湯(湯長制)』を存続懇願する方々の地球の恵みを享受する権利を
阻害しないように、公的資産である温泉資源を供給する方策等の検討を強く要請する。
参照#日本温泉地域学会の「意見表明文」
以 上
映像:「静岡県の共同湯の現況と歴史、その特色(温泉評論家石川理夫・静岡県庁赤池勇治)」発表風景
静岡県静岡市梅ヶ島温泉郷で日本温泉地域学会第33回研究発表大会が梅ヶ島地区センター
二階ホールで開催された。六題の研究発表と講演、シンポジウムがなされた。途中、昼を
はさんで理事会・総会が開催された。大会史上最多85名余の参加者で盛況裡に終了した。
記録:大会に先立ち、前日に梅ヶ島温泉郷の温泉施設の視察が行われた。静岡県から山梨
県に抜ける山岳道路を走る為現地駐在の交通整理先導や、夜の懇親会に地域の郷土
芸能「チキドン」の出演、静岡市長出席など心暖まる温泉地域挙げての歓迎であった。
🔵研究発表内容
①スイスにおける温泉保養地の統合型リゾートの形成(池永正人:長崎国際大学)
②日本の温泉の地域性(その2:温泉地指数の地域性の特徴)(甘露寺泰雄・長島秀行)
③新・湯治の効果測定~豊後高田の事例~(斎藤雅樹:東海大学)
④潮湯(海水温浴)・・興津も含むその歴史と現在・・(進藤和子:雑誌ライター)
⑤静岡県の共同浴場の現況と歴史、その特色(石川理夫:温泉評論家、赤池勇治:静岡県庁)
⑥熱海温泉活性化に向けたNPO法人エイミックの取り組み (内田實:温泉療法医)
日時:2019年5月26日(視察・懇親会)、27日(研究発表大会) 静岡市葵区梅ヶ島温泉
影像:温泉学術誌『 新版 日本温泉地域資産』の表紙(3.25発行96頁頒価1,000円)
筆者が理事を務める日本温泉地域学会では2008年5月18日に日本の優れて貴重な
温泉文化(文化・自然)資産を125選定して「日本温泉地域資産(全78頁1000円)」
を発行したが、今回全面見直して追記「 新版 日本温泉地域資産 」を発行した。
解説:2008年発行は「第一選考」として二次選考を想定しての刊行。筆者は一次
選考、そして今回の二次選考「新版日本温泉地域資産」にもスタッフ(製
作協力)として関わり、新版では写真提供や掲載候補温泉地の抽出に参画。
新版は初版125選定に2次選考25件を加え150の日本温泉地域資産とした。
※本誌20頁「乳頭温泉郷の多彩な自然湧出泉と湯治場景観」の記載例
🔵製作スタッフ:五十音順に記載
執筆写真・・・飯出敏夫 (温泉紀行ライター) 、石川理夫(温泉評論家)、長島秀行
(東京理科大学名誉教授) 、 西村理恵(温泉ライター)、古田靖志
(下呂発温泉博物館名誉館長)、山村順次(千葉大学名誉教授)、
由佐悠紀(京都大学名誉教授)
写真提供・・・滝野沢優子(フリーライター)、谷口清和(温泉地活性化研究会代表)
英文翻訳・・・田淵実穂(ライター)、ハーヴィ‣シャピロ(大阪芸術大学名誉教授)
🔵本冊子は学会学術誌なので一般の書店では販売していない。購入希望の方は
下記宛、料金リストを参考に送料を含む料金を添えてお申し込みされたい。
〒859-3298 長崎県佐世保市ハウステンボス町2825-7
長崎国際大学人間社会学部 池永研究室内日本温泉地域学会事務局
FAX: 0956-39-4908 E-mail: mikenaga@niu.ac.jp
※お問い合わせはメールかFAXにてお願いします
🔵送金は冊数明記の上、郵便振替にてお願い致します。
郵便振替口座番号 00190-6-462149 加入者名:日本温泉地域学会
🔵料金 「新版 日本温泉地域資産」1冊、1,000円。
(送料:1冊300円、2-4冊360円、5冊以上はお問い合わせ)
🔵20冊購入:特別割引、16,000円(送料等はお問い合わせください)
参照#①日本温泉地域学会 ②初版「日本温泉地域資産」(日本温泉地域学会)
映像:第32回研究発表かみのやま温泉大会での研究発表風景
日本温泉地域学会のかみのやま大会(理事会・総会・研究発表)が開催された。
開催地:山形県上山市かみのやま温泉「果実の山 あずま屋
時 間:平成30年11月26日 9:10 ~ 12:10 その後自由視察会。
〇 自由論題:座長・・・長島秀行(東京理科大学名誉教授) 9:10~10:20
♨ 温泉愛好者はストレス解消のために温泉にいくのか?
・・・ 関谷大輝(東京成徳大学)
♨ 日本の温泉の地域性ー資源及び使用施設に東西の相違
・・・ 甘露寺泰雄(中央温泉研究所)
♨ 温泉小文書の活用と保存ー旧仙台藩領の温泉を事例に
・・・ 高橋陽一(東北大学東北アジア研究センター)
〇 統一論題「温泉地が今日抱える問題」
:座長・・・浜田雅之 (国際温泉研究院) 10:20~11:30
♨「耐震改修促進法とホテル・旅館の対応について」
・・・ 大國 道夫(大國道夫都市・建築総合研究所)
♨ 「〈温泉〉温泉をテーマにした持続可能な地域づくり―大学教育における
〈温泉地〉の教材化の試み」 ・・・ 萩原 豪(高崎商科大学)
♨「日本近代史における温泉地研究の課題と展望」
・・・ 高柳 友彦( 一橋大学 )
〇 講演 ・・・「上山市のクアオルト事業と上山市の歴史」 11:30~12:10
・・・ 冨士重人(上山市クアオルト協議会会長)
速報:日本温泉地域学会黒川温泉大会(熊本県) 2018.5.28
熊本県南小国町の黒川温泉で日本温泉地域学会研究発表会が開催された。
開催温泉地は今、日本で一番人気の黒川温泉。会場は南小国町大会議室。
その総会で、石川会長から会長挨拶としての発言があったので紹介する。
それは全国の温泉地で進行している原燃資金などを見込んだ公的温泉浴
場建て替え問題である。特に学会誌30号に寄稿された青森県下風呂温泉
の共同浴場建て替え問題に触れ、温泉地の在り方について警鐘を発した。
参照#下風呂温泉共同浴場建て替え問題に関する「温泉地域研究」
映像:「黒川温泉の過去・現在・未来を考える(東海大学准教授 能津和雄)」講演風景
熊本県南小国町黒川温泉で日本温泉地域学会2018年理事会・総会が開催された。
大会会場は熊本県南小国町役場大会議場。六題の研究発表と二題の講演がなさ
れた。途中、昼をはさんで理事会・総会が開催され、筆者は理事に選任された。
記録:日本温泉地域学会黒川温泉大会(理事会・総会・研究発表)が開催された。
開催地:熊本県黒川温泉郷 南小国町役場大会議室
時 間:平成30年5月27日 9:10 ~ 13:50 後、解散。
〇 自由論題:座長・・・布山 裕一 氏(流通経済大学) 9:10~10:40
♨ 国民保養温泉地・梅ヶ島温泉の形成過程 ・・・ 赤池 勇治(静岡県庁)
♨ 温泉旅館の集客現場から、今日的な『期待』のつくりかた
・・・ 細江 英明(中小企業診断士)
♨ 孔子は温泉に入ったか?論語温泉考・・・ 浜田 眞之(国際温泉研究院)
・ 鈴木 昌 (別府大学)
〇 自由論題:座長・・・長島 秀行(国際温泉研究院) 10:50~11:30
♨ 温泉を嫌う人々の声ー”温泉嫌い”の理由と特徴を探るー
・・・ 関谷 大輝(東京成徳大学)
♨ 中世の試料に見る有馬温泉の『湯女』について
・・・ 石川 理夫(温 泉 評 論 家)
♨ 古地図を活用した温泉ガイドの展望と課題~別府温泉郷を例として~
・・・ 中山 昭則( 別 府 大 学 )
〇 講演(公開) 13:00~13:50
♨ 黒川温泉の過去・現在・未来を考える・・・ 能津 和雄( 東 海 大 学 )
♨ 黒川温泉の形成機構 ・・・ 田口 幸洋( 福 岡 大 学 )
参照# 日本温泉地域学会 大会記録集
速報:研究執筆・日本温泉地域学会第30回大会(栃木県塩原温泉郷)2017.11.27
映像:日本温泉地域学会秋季大会研究発表の様子 聴講者69名
2017年11月27日に栃木県塩原温泉郷にて第30回日本温泉地域学会研究発表大会が
開催された。栃木県は塩原温泉郷、那須温泉郷、鬼怒川温泉郷、奥日光湯元、川治温泉
などの温泉県。その中、塩原温泉郷門前温泉塩原温泉「ホテルニュー塩原」にて大会実施。
大会プログラム ~ 自由論題1 ~ 座長:谷口 清和(温泉地活性化研究会)
①温泉地の猫から考える地域の人の結びつき:西村 りえ(温泉ライター)、滝野沢 優子(フリーライター)
②酸性泉の温泉分析書と浴槽の実際の成分量調査:松本 馨(岡山県立大学)
③入湯税の現状と観光振興について:高橋 祐次(東洋大学大学院)
~ 自由論題2 ~ 座長:池永 正人(長崎国際大学)
①温泉と祭:樽井 由紀(奈良女子大学)
②近代日本における温泉資源の開発と規則ー静岡県の事例:高柳友彦(一橋大学)
③新婚旅行における『温泉地』・・・1950~60年代を中心に:内田彩(千葉商科大学) 他
~ 自由論題3 ~ 座長:小堀 貴亮(川村学園女子大学)
①新日本八景(1927年剪定)と別府温泉・・・油屋熊八の果たした役割についての考察
:前田 勇(立教大学名誉教授)
②温泉に関する用語の正確な理解の重要性について その2 酸化還元電位(ORP)
と水位について:甘露寺 泰雄(公益財団法人中央温泉研究所)
~ 講演(公開)~ 司会:池永 正人(長崎国際大学)
◇『知っていたら・・・ちょっと嬉しい塩原のこと』:大塚 好一(塩原温泉観光協会)
温泉探査:本学会の前後に探査チームを結成して福島県、栃木県の温泉地を探査した。
甲子温泉、二岐温泉、岩瀬温泉、湯ノ花温泉、塩の瀬温泉、赤沢温泉、塩原新湯、
塩原元湯、大網温泉、奥日光湯元などを入浴・調査を敢行。記録は後日公開予定。