アメコミとラーメン

Hickmanはまたしても驚かしてくれた、Ultimate SPIDER-MAN 04号



今回はまたJonathan Hickmanがやってくれた件から話す。ダブルデートに遅れてきたHarryの妻がGwen Stacyだった。やられた。どこまでHickmanは驚かせてくれるんだ。こういう展開をなんでX-MENでできなかったんだろう。

筋書をHickman、画をゲストのDavid Messinaがそれぞれ担当。いつもの Checchettoは流石に複数の表紙まで描いた上のUSM誌で忙しかったか。Messinaは良いコマも悪いコマもあるが合格点は付けられる。特に女性の顔が良いな、特に歯の描き方。超リアリズム。彩色はMatthew Wilsonという人が担当しているが、何かジョジョ的な不思議な感じに画が仕上がっている。

今回の話は、ダブルデート中のHarry、Gwen夫妻とPeter、Mary Jane (“MJ”)夫妻の会話が中心。そして、子守中のBen伯父さんと同僚J Jonah Jameson (“JJJ”)、そしてPeterの子供達の会話に終始。

ちょっとアクションがなく、登場人物の性格や、背景を説明させるためにこの号全部を使うのは正直勿体ない気もした。大人になるまで、PeterとHarry、Gwenとが面識がないというのも新鮮。変わらないのはJJJが好かれていないところ。Peterの娘に完全に嫌われている。

これまで影の薄かったPeterの息子Richardに今回ちょこっと興味が湧いてきた。本好きの彼。大人の会話についてきている。Ben伯父さんとJJJのネット上のマスメディア会社を広告代理店に勤めていたMJがThe Paperと名付けた。irony (皮肉)なのかMeta (metaphor)なのかというJJJの問いに、きちんとRichardは両方だと答えている。

Gwenは自覚しているが相手をどんどん責めるタイプ。そして細かい。Harryは結婚してからの時間を曖昧に表現していたが、Gwenの応え。”Eight years three months and ten no eleven days. Two leap years not one.” うるう年が2回来たなんてどうでも良いことまで加えてね。

PeterがMJにSPIDER-MANであることを伝えていないことをズバリ言い当てられたシーンも好きだな。”You have great power, Peter. And with great power comes great responsibility. It’s a gift but only if you use it” これをHarryに言ってほしくはなかったが、この台詞自体は好きだな。

最後のPeterとMJの会話は凄く良い。”The world needing heroes.” “What do I need heroes for, Peter? I’ve got you.” MJは両方手に入れているのだが。
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