ほとんど毎日、夕方散歩に出かけている。最近は、家を出発して、西日を背にして歩くので、だいたいコースが決まってきた。最後は近くのスーパーに立ち寄り、コーヒーブレイクならぬ牛乳休憩して、帰路に着く。
そのスーパーの前で、地鶏の炭火焼きを販売していた。店頭で時々販売しているのは知っていたが、今まで買ったことはなかった。
店頭販売を軽々しく買い求める私の姿に、夫は抵抗があるらしく、いつも速足で通り過ぎて、すぐに遠巻きに見ている群衆と一体化してしまう。その冷ややかな視線に逆らい、買い求めるには勇気がいる。だから、よほど美味しいと評判で、自信持って出せる物しか買わないようにしている。
それでも、買い求めて帰宅した際、よく何かが起こる。レジ袋の整理をしたり、回覧板をお隣に届けたりしている間に、夫は努力して買った私より先に、まさかそれを頂いている。たこ焼きの青のりが口元にちゃんと付いていることもある。お隣の奥さんと長話になり急いで帰っても、完食寸前の時もあった。
でもやはり今日は、炭火焼きの煙と香りが気になり買ってみた。帰宅して、手洗いする間も目を離さず守りぬき、皿に盛り付けてみた。
先ほどあれほど、スーパーの前で関心示さなかった夫と乾杯。柚子胡椒を少し付けて食べると、今まで食べた地鶏の炭火焼きの中で一番美味しかった。（＾－＾）