田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、旅、日々のあれこれなど。

よかとこばい!九州(熊本編)

2024年06月10日 | 日本っていいなぁ。(旅の思い出)

九州はよかとこばい! 先月末、九州3県に行って来ました。

航空券、宿などは全てネットで自分で手配しましたが、何かチョンボをしていないか不安になります。

既に「ハナシノブ(花忍)」などを先に投稿しましたが、今回は「道中記」です。

まずは「熊本編」から。熊本空港からレンタカーを借りて阿蘇山へ。

途中、阿蘇の大パノラマを一望できる阿蘇山南麓の道の駅①あそ望の郷くぎの」↑へ。

阿蘇は「あか牛」料理が名物です。

ここから「阿蘇パノラマライン」を上り、火の国熊本を象徴する「阿蘇山」へ。「阿蘇山上広場」に到着。

阿蘇山公園道路(有料)を上り、中岳↑の火口見物を予定していましたが、噴火警戒レベル2で立入規制中。がっくし!

仕方ないのでここで噴煙を上げる「阿蘇中岳」と、見頃を迎えた「ミヤマキリシマ(深山霧島)」群落を望みました。

この後、「草千里が浜」(標高約1,100m)へ。目の前は雄大な草原が眺望できる絶好のロケーションです。

 

ここから阿蘇山を下り、道の駅②「阿蘇」へ。どこに行っても県内至る所で見かける熊本県キャラの「くまモン

キャラクター利用料は、なんと無料だだそうです。

また、熊本県と熊本県出身の漫画家・尾田栄一郎さんが描く人気漫画『ONE PIECE』とが連携した熊本復興プロジェクト〈麦わらの一味「ヒノ国」復興編〉の一環として、県内9市町村に麦わの一味の仲間の像が設置されたそうです。

阿蘇駅前には「ウソップ像」が設置されました。

次に拝殿、楼門などの災害復旧工事が完了した肥後一の宮の「阿蘇神社」へ。

平成28年4月16日未明に発生した熊本地震により、境内の社殿ほぼすべてが甚大な被害を受けました。

 

この日はここでお終いにして宿へ。

2日目は「高千穂峡」(宮崎編で)へ行き、午後、熊本(阿蘇)に戻ってきました。

宿のある高森町の南阿蘇鉄道高森駅へ寄る。こちらには「グランキー」の像が設置されています。

南阿蘇鉄道も熊本地震で被災し、部分運行を行っていましたが、昨年、全線運行が再開されました。

最後に「白川水源」(環境省の名水百選)を訪れ、今宵の宿にチェックイン。

夕方、隣接する「阿蘇野草園」に行き、阿蘇固有種の「ハナシノブ」や国内では阿蘇だけに分布する「ツクシマツモト」を鑑賞しました。

3日目は予定外の「熊本城」へ。こちらも熊本地震で被災しましたが、「天守」を震災復興のシンボルとして最優先で復旧作業が進められ、令和3年に完全復旧しました。

天守は鉄骨鉄筋コンクリート造ですが、それを支える石垣が崩れれば元も子もありません。

熊本城には関東では見かけることのない「チシャノキ(萵苣木)」の花が咲いていました。花は初見です。

この後、人吉市の「青井阿蘇神社(本殿などが国宝)」に立ち寄る予定でしたが、時間がなくなり霧島神宮に直行。

宿から通算180㎞、3時間半ほど運転し、「御池(みいけ):宮崎県」を経て、鹿児島県の「霧島神宮」→道の駅「霧島」→霧島温泉に向かいました。

(鹿児島編に続く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


日本一の巨樹「蒲生のクス」

2024年06月09日 | 花さんぽ・花めぐり

鹿児島県姶良市(あいらし)の蒲生(かもう)八幡神社に日本一の巨樹「蒲生のクス」を見に行って来ました。

日本一の巨樹「蒲生のクス」の妖精「くすみん」(姶良市のイメージキャラクター)※市HPより借用

国特別天然記念物に指定されています。

「蒲生のクス」は、推定樹齢約1,500年、樹高30m、根回り33.57m、目通り幹囲み24.22m

昭和63年度の環境省の調査で地上から1.3m部分(目通り)の幹回りが3.0m以上ある全国の樹木を対象に巨樹・巨木調査を実施。

全国で約5.6万本もの巨樹が確認され、その中で「蒲生のクス」は日本一の巨樹であることが立証されました。

枝は剪定してつめてあり、残念です。

こちらは鹿児島県指宿市の枚聞(ひらきき)神社の樹齢約800年のクスノキです。

こちらは熊本城のクスノキ。詳細は判りませんがかなり大きいです。

クスノキ(楠、樟)」(Cinnamomum camphora

クスノキ科クスノキ属の常緑高木

枝はよく分かれ、丸い樹冠になります。葉には長い柄があり、卵形、先も基も尖り光沢があります。

花期:5~6月。はじめ白く、のちに淡い黄緑色になる小さな花が咲きます。

目立たないので気づかない人が多いと思います。

果期:11~12月。果実は球形で初め緑色で、熟すと紫黒色となります。

クスノキには特有の香りがあり、主成分は樟脳(しょうのう)、昔はタンスの防虫剤として汎用されていました。

常緑樹だが、葉が入れ替わる春から初夏にかけて紅葉する。

新葉

クスノキ’レッド・モンロー’ 春の萌芽の際に黄色から紅色に変化する品種。

特に濃赤色の葉が目立つ。基本種のクスノキより成長は遅い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


オオイタビの果実

2024年06月08日 | 花さんぽ・花めぐり

大きな実(果嚢)が大量に落果していたので何の実かと調べると「オオイタビ(大崖石榴)」(Ficus pumila:フィクス・プミラ)でした。

別株には緑色の若い果実(花嚢)もたくさん生っていました。

クワ科イチジク属の常緑つる性木本。日本、中国南部、台湾、東南アジア原産

イチジク属の花は一般の植物とは異なり、いずれも花は花嚢内部に咲き(陰頭花序)、外部から見ることができません。

ヤシの木↑の幹を覆うオオイタビ。暖地に生え、茎から気根を出して崖や木の幹を這い登ります。

幼葉は1cm前後と小さく、同属のヒメイタビの葉によく似ている。

葉は互生し、長さ4~9㎝の楕円形または長楕円形で全縁。先は尖らず、基部は丸い。

革質で表面は光沢があってなめらか。裏面は灰白色を帯び、脈が網状に浮き出る。

5~7月、倒卵状球形の花嚢が葉脈に1個つき、中には小さな花が多数あります。雌雄異株。

イチジク状の果実は熟すと紫色を帯びます。雄の果実は食べませんが、雌の果実は食用になります。

よく似た種類に「イタビカズラ」と「ヒメイタビ」↑があります。

本種は、海岸近くに生え、葉先が丸っこいので、判りやすいと思います。イタビカズラの葉は細長くて先が尖ります。


夏の花:ハナシノブ

2024年06月07日 | 花さんぽ・花めぐり

’240527 阿蘇野草園(南阿蘇ビジターセンター隣接)

ハナシノブ(花忍)」(Polemonium kiushianum)は全国でも阿蘇にしか自生しない希少な花と言われています。

ハナシノブ科ハナシノブ属の多年草で山地の草原に生えます。 絶滅危惧ⅠA類(CR)

花期:6~8月、花は茎の上部に円錐状につき、花冠は美しい青紫色で、直径1~1.5㎝、5裂。

草丈:60~90㎝。葉は互生し、柄はなく、奇数羽状複葉で、小葉は披針形で、先が尖る。

なお、高森町の南阿蘇ビジターセンターにある「阿蘇野草園」では、保護を目的に自生種のハナシノブが育てられています。


熱帯果樹:マンゴー

2024年06月06日 | 花さんぽ・花めぐり

'240531 花切りにしたマンゴー(宮崎県日南市道の駅なんごう)

マンゴー(檬果・芒果)」(Mangifera indica)と言えば独特の甘い香りと濃厚な甘味があり美味ですね。

先月、宮崎に記念旅行に行ったので「完熟マンゴー」を購入し、かみさんと分けて食べました。美味かった!

 

マンゴーはウルシ科マンゴー属の常緑高木。インド原産の果樹で、インド、メキシコ、フィリピン、タイなどで生産されています。

樹高:10〜20m、時には40mにもなります。いろいろな品種があって、形や大きさなど多種多様です。

日本で流通しているものは、フィリピンや東南アジアから輸入されています。通年で輸入されているので、決まった旬はありません。

国内の生産量の上位は沖縄県、宮崎県、鹿児島県の順で、5月から8月に旬を迎えます。

国産の約97%が鮮やかに赤く色づくアップルマンゴーの代表品種’アーウィン種’↑です。

沖縄県で生産量が非常に少なく、熟しても外皮が緑色の「キーツマンゴー」が生産されているそうです。

宮崎県産は『みやざき完熟マンゴー』や『太陽のたまご』として有名です。

完熟前に収穫される通常のマンゴーは、追熟してらか食べますが、宮崎県にて栽培されるマンゴーは全てが樹上にて完熟し、完熟してネットに自然落果したものを4月中旬から7月頃「完熟マンゴー」として収穫します。

'060505 マンゴーの花序(花期:3~5月)花色:黄緑色 

なお、ウルシ科の植物なので、かぶれやすい体質の人は注意が必要。